第10話


 玄関先で乾布摩擦をしている野郎ども。
どうやらグリーンが周囲を巻き込んで行っているようです。
様子を見に来たブルーやピンクにも参加を呼びかけるグリーン。
ブルーは思わず服を脱ぎそうになりますがピンクが阻止。
朝から悔しい思いをされた方が結構いらっしゃるのではないでしょうか。

「ところで皆、姉さん欲しくないか。」と唐突に聞いて来るグリーン。
皆別に要らないようですが、グリーンは欲しがっているものとして話を進めます。
ピンクはグリーンの異変の原因について見当が付いたようです。


 農場で取れた野菜を持って喫茶店に入っていくグリーン。
どうやらこの喫茶店に野菜を卸しているようですが、業者さんは裏口から入ってください。
あと開店前に客用入り口の鍵を開けてある店側も無用心です。
応対に出て来た女性に意気揚揚と持ってきた野菜の説明をするグリーン。
窓の外からその様子を見ている弟妹一同。
ピンクの予想通り、グリーンは喫茶店の女性が好きなようです。
それにしても、グリーンは喫茶店まで猛スピードの自転車で来ていたのですが、
彼らはどうやって猛スピードかつ気付かれずにグリーンの後を追って来たのでしょうか。

しかしグリーンの持ってきた野菜が虫食いだとして投げ返してくる女性。
グリーンは見た目より品質重視だと主張しますが、
喫茶店の女性は見た目重視だと伝えます。

グリーン、女性に関しては見た目重視な気がします。

覗いていた弟妹は喫茶店の女性の性格に問題があると困惑している様子。
しかしこの女性の価値観がおかしいとでも言うような描かれ方をしていますが
基準値をクリアしていればですが農薬漬けの野菜より
芋虫付きの野菜の方が客からは問題視されるので
店を持つ者としては当然の反応です。

そしてこの女性、野菜の納品に際してチェックを入れているあたりは
仕事に対して真面目に取り組んでいると言えます。

たくましく育っている野菜を見れば考えが変わるとして、自分の畑を見に来るよう喫茶店の女性を誘うグリーン。
仮に女性が宗旨変えをしたとして、結果店の客が離れたら責任取れるのでしょうか。
あと喫茶店の女性はグリーンの作戦というか下心をマッハで見破りこれを拒否。

しかしそのままでは角が立つ為か、
店内飾ってある鉢植えのサボテンをグリーンに渡し、
花を咲かせたら付き合っても良いと譲歩案を出す女性。
今しがた誉めたばっかりですが
土の入っている鉢植えを店内随所に置くのは
虫が湧いたりしそうですし倒したら面倒ですのでかなり注意が必要です。

あと、お洒落な店というコンセプトでまとめられている割に
サボテンの鉢だけ素焼きの地味なデザインなのが不思議です。


 広場でグリーンの相手が気に入らないので落ち込んでいる一堂。
そこに自転車でグリーンが合流。
グリーンの移動ルートと速度が気になります。
ピンクあたりはグリーンの恋愛に関して率直に忠告しますが、
グリーンはどうも聞いていない様で会話が成立しません。

その時マージフォンの敵出現のアラームが鳴ります。
戦闘員が作業員風の人達を追いまわしていました。
そして尻餅を付いている作業員に
「今からお前を強くしてやる。」と手持ちの壷の蓋を開けようとする敵。
そこにマジレンジャー達が登場して戦闘員を蹴散らします。
作業員を逃がして戦闘員達と戦うマジレンジャー。
戦闘員、誰一人として作業員を追いかけたりしません。
戦闘員の仕事の優先順位がよく分からないのですが
サボテンの植木鉢を手放さないで戦っているグリーンの仕事の優先順位も問題があります。

周囲に咎められて植木鉢をドラム缶の上に置き、すぐ戦闘に戻るグリーン。
ドラム缶の裏には敵の所持していた壷が落ちており、中に入っていた小さい怪物がサボテンに入っていきました。

そして戦闘終了と同時に植木鉢の回収に走るグリーン。
イエローのみ今回の敵の目的が何だったのか気にしていますが
後はグリーンの奇行に全神経を集中しています。


 家に戻りサボテンを草の植わっていた鉢に移植するグリーン。
草の方は非常に高確率でフチに雑巾が引っ掛けてある類のバケツに植え替えられていました。
ちなみにグリーンはヘッドフォンで草の悲鳴を防御していますが、
意味も無く魔法部屋に居る弟妹達は大ダメージを食らっていました。
周囲に被害が及ぶ事について何も配慮しなかったグリーンですが
皆は特に責める様子もありません。
完全に諦められています。

夜の魔法部屋では草がまだバケツに植わりながらグリーンの仕打ちに泣いていました。
誰も別の鉢に植え替えてくれなかったようですが、悲鳴を聞かされたくないので仕方ありません。
そしてサボテンが本などを食べる所を目撃してしまう草。
幸か不幸か草は食べられずに済みました。


 翌朝、サボテンが大きくなっているのを見て喜ぶグリーン。
草はサボテンが本などを食べた事を皆に話しますが信じてもらえません。
その間にもド●フのコントのようにマジレンジャー達が見ていない時だけ
テーブル上の朝食を食べるサボテン。

そうこうしている間にサボテンに花が付き、グリーンは喜び勇んでサボテンを持って喫茶店に向かいます。

しかし大きさがかなり違ってしまった為かサボテンをすりかえたと
喫茶店の女性に思われてしまいます。
そして喫茶店の女性は花が咲かないサボテンを渡した事をうっかり漏らしてしまいます。

一気に気まずい状況になりますが、喫茶店の女性は「ちょっとでも夢見られたんだから有り難く思いなさいよ。」と発言。
それを窓の外から見ていた弟妹達。
特にブルーが怒りを感じ店内に殴り込みに入り、他のメンバーもブルーを引きとめようと入店。
ところで収入源減らす気ですかブルー。


 土手のような所で落ち込んでいるグリーン。
弟妹はグリーンを心配して後ろから見守っています。
イエローだけ咲かない筈の花が咲いた事を気にしています。
が大きさについては指摘しません。

レッドがグリーンにサボテンを捨てるように言いますが、グリーンはサボテンを育てるつもりらしいです。
その直後サボテンが口を開けたため、驚いたグリーンは植木鉢を落としてしまいます。
そしてサボテンは蔓のような物を4本出して歩行、置いてあった自転車を食べて巨大化します。
何故か植木鉢は割れなかったようです。
そして怪物のような姿になったサボテンは土手を前転気味に転げ落ちながら逃走。
体の上半分が球のような形状の怪物なので、前転した際
中が一体どんな状況になっているのかリアルで気になります。


 怪物を追いかけているマジレンジャーの前に、敵の女の子2人組みと戦闘員が出現。
2人組みの女の子は親切にもサボテン怪物の説明をしてくれます。
壷に入っていた怪物がサボテンに取り付いているのだそうです。
元々は人間に憑依させるつもりだったそうですが、サボテンに取り付いても
目的どおり人間を食べるので問題ないようです。

そんな中、先に逃げていたサボテン怪物が通りかかった喫茶店の女性の前に出現。
喫茶店の女性、店は大丈夫なのでしょうか。
女性の悲鳴を聞いたグリーンは戦闘員達を突破して女性の元に急行。
グリーンは魔法で森の木々から女性の場所の情報を得て追跡を始めます。
木とかが女性の居る方向に向かって折れ曲がって指示を出してくれるのですが、
鳥の巣とかあったら雛とか落ちて可哀想な事になりそうです、


 女性が怪物に追い付かれそうになったところで割り込んで怪物の攻撃をするグリーン。
しかしグリーンは生身のまま追いかけて来たため、女性の前で変身できずに困ってしまいます。
自分が怪物を引き付けている内に女性に逃げるように言うグリーン。
しかし女性はグリーンを心配してなかなか行ってくれません。

グリーンは変身しないまま怪物に向かい攻撃を受けて火花とか出していますが
転げるぐらいのダメージしか貰っていない様子です。

自分はグリーンに酷い事をしたのに、と言って
戦うのを止めさせようとする喫茶店の女性ですが、
グリーンはそれでも喫茶店の女性が好きだからと言って戦闘続行。

グリーンに一昨年のワニと同じニオイを感じました。

グリーンの必死の訴えにやっと避難をしてくれた女性、
それを見計らって怪物の拘束から抜け出し変身するグリーン。
今回の怪物は生身でも何とかなりそうなぐらいの弱さですので
残りのマジレンジャーが合流した時には既にグリーン一人で倒してしまっていました。


 そして巨大化する怪物サボテン。
マジレンジャーもマジキングになり応戦します。
そしてグリーンの新しい魔法で怪物サボテンから本体の怪物が分離。
こちらはキングカリバー魔法斬りで始末。
ちょっと小さい相手でしたが上手く当たりました。

しかしサボテンの回収が大変そうです。


 アニキ農場の見学に来ている喫茶店の女性。
ハイヒールを履いているからと畑に入らない女性に、長靴を持ってくると言うグリーン。
予備の長靴とかあるのでしょうか。
下駄やスリッパやサンダルならともかく、
とかく色々な物が中にこもりがちな長靴はちょっと借りたくないです。

喫茶店の女性は長靴案を却下して、グリーンに自分を抱き上げさせて畑に入ります。
バランスを崩し女性を落としてしまうグリーンですが、
様子を見ていた弟妹達の反応からして
女性はそのままグリーンにキスしたりしているようです。

グリーンが幸せになっている一方で
草がバケツに植わりっぱなしでもイイやと思いつつ次回に続きます。