第49話




 街頭モニタで市民に向かいネックレスの着用を求める若いの。
ネックレスをしていない者は怪人の可能性があるとして
取り締まっている感じです。

もっとも、怪人は偽物のネックレスとか作って着けとけば大丈夫でしょう。


病院に居る加賀美君は訓練生から天道君の手紙を渡されました。
手紙には天道君に万が一の事があったら加賀美君に渡すようにと指示がついており、
怪人の目的が人間を怪人に変える事、
ネックレスが全人類に行き渡るのを待つのではなく
ネックレスというアンテナにショックを与え、全人類を一斉に怪人にする
その為の送信施設がどこかにある事が書かれています。

その時、病院のテレビから
若いのが全世界に向けて勝利宣言を流すという発言が聞こえてきます。

それにしても、テレビでゼクトの広報とか垂れ流されていると
どんな時も通常編成の某テレビ○京の視聴率がウナギ昇りの予感です。

加賀美君は天道君の言う送信施設が
若いのの勝利宣言に使う施設であると考え、
お偉いさんを訓練生に任せて病院を出ます。
どうやらお偉いさんは入院中のようです。
よく考えたらあの追い駆けられている中でよく病院に入れてもらえました。

以前の怪人3人ぐらいに擬態されていた
ア●中外科医の病院だったら加賀美君の顔が利きそうで
特別に入院できるような気もします。


加賀美君が病院を出ると、上司と先輩とゼクトルーパーさん達が待ち構えていました。
加賀美君とお偉いさんに逮捕命令が出されているとして、
通せんぼされてしまいます。

しかし加賀美君が根岸さんの計画を止めに行くとして
意志を固めているのを確認すると
上司と先輩はゼクトルーパーさん達を豆鉄砲で脅して
加賀美君を守り出します。

ゼクトルーパーさん達は角付き怪人に変身して上司達に襲い掛かりますが
角付き怪人は基本ちょっと弱めらしく、上司と先輩でも十分足止め可能です。

マシンガン装備のゼクトルーパーさんのままで戦った方が
まだ何とかなりそうです。

上司達がゼクトにあっさり逆らったのに驚いたのか、
あるいはゼクトルーパーさん達が
普通に怪人なのにショックを受けたのかは不明ですが
しばらくその場に立っている加賀美君。

上司に言われて目的地に向かいましが
放っておいたらずっと動かなかったのでしょうか。



 加賀美君はバイクを飛ばしながらガタックに変身。
送信施設のスタジオでは、何か運動会の大玉転がしの玉みたいなのと
ダークカブトが置いてあり、ケーブルか何かで繋いでいました。
何かの準備のようですが、作業をするのでしたらちゃんと電気つけてください。
暗い所で仕事すると目が悪くなります。

若いのと根岸さん会話によると、
午後三時には全世界にネックレスが行き渡り、
人類は一斉に怪人になって平和になるそうです。
物資が全世界に行き渡るあたり、
この世界はインフラの整備が進んでいるのでしょう。


皆が放送の準備をする中、話しながら丸テーブルに寄っていく若いのと根岸さん。
若いのは置いてある料理に八つ当たり気味にフォークを突き刺しています。
ところで1人分なのですが誰用の料理ですかこれ。
埃かぶりそうです。
あと、他の人が働いている横で1人でメシとか逆に拷問な気もします。



 バイト先でオリジナル料理を完成させるひよりちゃん。
店主に祝福され、手製らしきエプロンをプレゼントされて
珍しくはしゃいだ様子で喜んでいます。
エプロンより三角巾を支給した方が良いような気もします。

送信開始まであと5分とか言っているスタジオ内。
ひよりちゃんが料理をしている時間帯と送信施設でなにやらしている時間帯が
もし一緒だとすると、バイト先はランチタイム済ませてから
料理の試作をしているという感じでしょうか。

オヤツ時も店開けて利益率高いと噂のコーヒーとか出してた方が良い気もします。

そんな時間の送信施設にガタック到着。
ガタックはダブルカリバーでスタジオのコントロールパネルを破壊しようとしますが
若いのはガタックを止めて、
「私は昔から嫌いだったんだよ、君のようにただ真っ直ぐな男が。」
と言いながら怪人に変身。

この男に下手に好かれるとセクハラされますので
嫌われててラッキーという感じです。

ガタックがダブルカリバーで若いのに斬りかかっても、
どうもダメージを与えられないらしく
逆に近付いた所を狙われて殴られる有様です。
そんな攻防を4回ぐらい繰り返しているのですが、
ガタックはプットオンしてバルカン使うとか思いつかないようで
転がされてしまいました。

そして立ち上がったガタックにゼクトルーパーさん達が一斉射撃。
そこまでは良いのですが、ここのゼクトルーパーさん達も怪人に変身し
ガタックに襲い掛かります。

ガタックはゼクトルーパーさんだった怪人達に
人間だった時の事を思い出すように訴えながら
囲まれて蹴られたりしています。
しかし怪人の蹴りはマシンガン食らうよりマシに見えます。

そして若いのに本格的に殴り飛ばされ、
触手のような器官で両胸を刺され、腕のトゲで腹を刺されたガタックは変身解除してダウン。

両者クロックアップしてこなかったあたり、
マスクドフォームで戦った方が良かったかも知れません。



 時間になり、送信を開始すると言う根岸さん。
若いのがコントロールパネルのトグルスイッチを上げていきます。
沢山スイッチがあって、どれが何のスイッチかよく判断できます。

あと、根岸さん、スカジャンでテレビに出る気ですか。
もう少しめかし込んで下さい、視聴者に失礼です。

スイッチを入れると大玉とダークカブトにケーブルを伝って赤い光が流れ込み、
その光は更にケーブルを伝いテレビカメラに向かいます。


「人間の皆さん、私は誠に残念です。」とカメラに向かって語り出す根岸さん。
人間と怪人の戦いを見てきたが
人間同士ですら争いを続ける人間と共存は不可能として
人類を全て怪人にする事にしたと説明。

ただ、人類達は電波で苦しみ出して倒れているので
説明をちゃんと聞いている人がどのぐらい居るかは不明です。

それが真の平和とし、愚かな人間は必要ないと言う根岸さんに
ダウンしていた加賀美君が
天道君みたいな凄い奴が居ると反論。

若いのは加賀美君をしぶとい奴めと蹴ったりし、
根岸さんも天道ももう居ませんと言い返しています。

市民に語り掛けるはずが、フレーム外の人と会話し出すあたり
軽く放送事故な気がしますが、誰も気にしていないようです。

その時、フロアに聞き覚えの有る声が響き渡ります。
「お婆ちゃんが言っていた。
 世の中で覚えておかなければならない名前はただ一つ。
 天の道を往き、総てを司る男、天道、総司。」

放送事故スパイラルです。

天道君が現れたのはスタジオでなく電波塔の上の方です。
凄い声が通ります天道君。
天道君は塔からダイブし、途中でエクステンダーに乗り込んで
スタジオの壁をブチ破って侵入。

「俺は世界そのもの、世界ある限り俺は在る。」と言って
瓦礫に埋まってた時にゲットした花を大玉に投げて刺します。

花の強度も気になりますが、花が刺さっただけでスパークする大玉や接続された機器も気になります。

「夢破れた男に花一輪。その花と共に天に昇るがいい。」
と、敵より余程危険な電波を発信させる天道君。

己自身さえ変えられない愚かな人間が、と毒づく根岸さん。

天道君は根岸さんの見識を「お前等の限界」とし、
人間は変われると言い出します。

全ての命は皆等しいく、
他者の為に自分を変えられるのが人間であり
自分の為に世界を変えるのではない、自分が変われば世界が変わる
それが天の道と主張。

天道君が昔から変わらなかった場合
ダークカブトのようなタイプになっていたとしたら
変わるのも考え物です。

しかし加賀美君這いつくばりながら天道君の主張に賛同し
自分達の手で争いのない世界を掴んで見せると言い出します。

そんな世界も人間も必要ないと主張する根岸さん。
若いのもゼクトルーパーさんだった怪人達に、天道君達を攻撃するよう指示。

しかしゼクトルーパーさん達は天道君達の主張に心を動かされたようで、
怪人態から人間態に戻り、若いのの司令を無視。


天道君は若いのの横でカブトに変身しキャストオフ。
若いのは怒ってまた眼鏡を地面に落として踏んでから変身。
若いの、前も眼鏡落としていましたが、眼鏡屋の上得意になりそうです。

グラサンの人に退避させられる根岸さんを
ゼクトルーパーさん達が追いかけて行きます。
積極的ですゼクトルーパーさん。


若いの相手に互角に戦うカブト。
しかし触手のような器官で手と腹を刺されてしまい転がってしまいます。
加賀美君はカブトを心配してガタックに変身。
ガタックの方が余程刺されていますが、カブトを助けて、
カブトと共に若いのに突進し戦闘に参加。

しばらくドツキ合いになる3名。
特に誰もクロックアップとかしません。
そして若いのは弱ったカブトとガタックの首を掴んで持ち上げる感じに。
ピンチになるカブトとガタックですが、カブトはハイパーキャストオフし
他のゼクターを呼び寄せ、パーフェクトゼクターにくっ付けて
若いのを斬り付け出します。

ハイパークロックアップはしません。

しかしパーフェクトゼクターの攻撃も
受け止められてしまい、多少のダメージは与えるものの
パーフェクトゼクターは弾き飛ばされ、
カブトも転がってしまいます。

勝ち誇ってカブトに突進する若いのに
ガタックがダブルカリバーを投げつけて怯ませ、
カブトとガタックは若いのにダブルライダーキックを決めます。

元人間の若いのですが、普通に倒しています。

若いのはスパークしながらも8メートルぐらい移動して、
大玉の近くで爆発。
大玉も誘爆し、その辺に火の手が上がります。

カブトは寝ているダークカブトに声を掛け、起こそうとしますが
危険だと判断したガタックがカブトを退去させます。

ガタック、カブトを押し出すパワーがあったら
ダークカブトも持って行けませんか。


爆発を逃れ屋上に出たカブトとガタック。
そこでは根岸さんがゼクトルーパーさん達を殴り飛ばしていました。

根岸さんはカブトを見て怪人態に変身。

しかし脱皮前です。
人間の若いのを脱皮後の怪人にしてやったのに
自分は脱皮前です。
脱皮前なのに怪人の活動の中心に居られるのか不思議です。
怪人の偉さの基準が分かりません。

そこに後ろの炎の中からダークカブトがウワーと言いながら飛び出してきます。
流石に目を覚ましたようです。

「カブト、この世界を頼んだよ。僕達の世界を。」
そう言いながら根岸さんを掴んで炎の中に再び飛び込むダークカブト。
クロックアップしないどころか、怪人態になって行ってしまいます。

しかも脱皮前です。

ライダーの格好なら装甲で多少の熱は大丈夫でしょうが
弱弱な角付き怪人の状態ではちょっと無理っぽいです。


一際大きい爆発が起きたのを見たカブトは
カブトゼクターを外し空中に放ります。
時間を戻してダークカブト救助とかしません。

続いてガタックもゼクターを外します。
2つのゼクターは仲良くどっかへ飛んでいきました。


その場に座り込み、まったりしだす天道君と加賀美君。

「一度しか言わないぞ。
 同じ道を行くのはただの仲間に過ぎない。
 別々の道を共に立っていけるのは…」
「『友達だ。』それはお婆ちゃんの言葉か。」

「いや、俺の言葉だ。」

と何やらお互いの友情を確認している模様。
それはそうと、今の今迄その辺が爆発していたのですが、
ゼクトルーパーさんの誰かが消防車呼んでくれているのでしょうか。

そして2人の元に上司と先輩と訓練生も合流。
爆発のあったビルですが立ち入りOKです。
先輩は加賀美君に、訓練生は天道君に抱き付きますが
2人ともコンディションが悪いのでコケそうな気配です。
トドメで上司も抱きつきに行けば完璧です。



 バイト先で料理を完成させるひよりちゃん。
店主は「ひよりみランチ始めました」と黒板に書いて用意していたようで
嬉しそうに店の前に設置しに行きます。

店主の「エヘヘ」というか「ケケケ」みたいな笑い声もそうですが
値段書いてないのでオーダーするの怖いです。


そして一年後になり、
バイト先に岡持装備の上司が自転車で到着、
店の中に入っていきます。
店内に先に来ていた先輩と訓練生に気付く上司。
ちなみに奥のテーブルでは店主と妹さんが喋っています。

訓練生は先輩が社長になった事を上司に報告しています。

先輩は「ディスカビルコーポレーション」という会社を興して
レストラン経営をしているそうです。
コンセプトは坊ちゃまの愛した爺やの味だそうで、
ディスカビル家再興の為に皆で食べに来てください、と営業する先輩。

爺やの味ということで
ブルーハワイアン ラ・メーンでなくて良かったです。

最後の戦いに全然参加しなかった大介も登場。
大介は早速先輩に話し掛けます。
「相変わらずお美しい。例えて言うなら、その、えっと、」
「百合子のように。」と少女。
「そうそう、それそれ。ってそれはゴンの本名だろ。」

単なるボケ突込みなら良いのですが、
前半本音だったら少々危険です。

平和な様子を喜んで蕎麦でも打つかと厨房に向かう上司。
岡持はテーブルの横に置いたままですので
材料はバイト先の厨房から見繕うのでしょう。
この店のまかないのバラエティを考えたら大抵の材料は揃いそうです。

自転車で銀杏並木を走るひよりちゃん。
下手をすると滑るのでスピード出すと危ないです。
店の前で自転車を止め、東京タワーを見上げるひよりちゃん。

そこに妹さんがやって来て
「傍に居ない時はもっと傍に居てくれる。だよね、ひよりお姉ちゃん。」
と声を掛けます。
店主も店の外に出てきて、ひよりみランチのオーダーが入ったと声を掛けます。
どうやら貸切ではなかったようで、
妹さん、ひよりちゃん、訓練生、そして店主がお客さんに料理を運んでいきます。

各テーブルで幸せなひと時を過ごす人たちを見て
微笑ましく思う一同。
大介あたり楽していた割に成し遂げたような表情です。


加賀美君は交番に勤務しているようで、
地元のチビッコどもからかなり親しまれている様子です。
父親ともども逮捕命令が出たのはまあ怪人の罠として処理できたでしょうが
ゼクト時代に2回ぐらい警察署に突入したのとかも問題にならなかったようです。

緑のおばさんチックに子供らを横断させている加賀美君を
車の中からお偉いさんがチェックしていましたので
おそらくコネが効きまくったのでしょう。

チビッコの1人が加賀美君に
天の道を往く人が何処へ行ったのか聞いています。
加賀美君、子供の情操教育に悪い話をしていませんか。

少し考えて、チビッコに「あいつはね、今豆腐を買いに行ってるんだよ。」
と答える加賀美君。


天道君はいつも通り作務衣に下駄履きで、
豆腐の入ったボウルを持って歩いています。

ただし家の近くではなく、
電波供給源と思しきエッフェル塔や
凱旋門があるあたりを歩いている訳ですが
例のパリ名物を踏んだ時のダメージを考えると
下駄履きは避けるべきでしょう。

あと、おフランスだと多分水が硬水なので
豆腐が硬く出来る気がしますが、大丈夫でしょうか。

すれ違った人が天道君に見覚えがあるらしく何か驚いています。
それが天道君の自己紹介を誘発してしまいました。

パリに行くと精神にダメージを受ける日本人がいるそうですが
むしろおフランス人を心の病気にさせかねない天道君が凄い気がします。