第35話



 夜間に建物に入ろうとしている天道君。
すると見知らぬ男性が話し掛けてきます。
「選ばれし人よ、もうゼクター集めは止めてください。」と言っていますが
「選ばれし人」と言う表現からして、この方もかなり電波ですが
そう呼ばれて振り返る天道君もハイレベルです。

ライダー達が怪人を倒さないと困るという男性。
「ほう、お前組織の人間か、それとも…」と手を構えてゼクターを呼び寄せる天道君。
しかしカブトゼクターは男性の掌に着地。

男性の手に樹液とか塗られていたのでしょうか。

「それはあなたの大切な人の為でもあるのです。」と言って
ゼクターを天道君に手渡す男性。
角の部分を自分の方に向けなおして渡すあたり
妙に礼儀正しいです。

天道君が男性に誰の事だと質問しますが
男性は姿を消していました。
帰るの早いです。
質疑応答タイムが欲しかったです。



 天道君の家に来てエプロン姿になっている訓練生。
天道君と一緒に料理をしているようですが、
料理中は1メートル以内に近付かないようにと天道君から釘を刺されています。

なんでも、神の領域なのだそうです。
電波発言では有りますが、訓練生は「ハイ師匠。」と言って天道君から一歩離れます。
そして「俺はお前の師匠では無い。」と言われても「ハイ師匠。」と答える訓練生。
天道君の言葉の意味を深く考えていないようです。
ある意味正しい付き合い方かも知れません。


そして何故か影山も天道君の家におり、
天道君を師匠と呼んで窓ガラスを拭いて見せています。

「さっすがお兄ちゃんだね、会社で大出世したと思ったら今度は弟子が2人も出来ちゃうんだもん。」
と喜んでいる妹さん。

「だから、こいつ等は俺の弟子じゃない。」
と弱弱しくコメントしながら料理を運んでいる天道君。
そしてバランスを崩してひっくり返る影山や
転んでお盆をひっくり返す訓練生を見て
天道君は多分朝から疲労のピークになり
2人を部屋から締めだしてしまいます。

ドアの外では影山と訓練生が口論を始めます。
お互いにミスを責め、
影山は訓練生に若いのに逆らい組織に居辛くなったから天道君を頼った事を
訓練生は影山に天道君に取り入ってザビーゼクターを返して貰おうとしている事を
甘いと批難しています。

ところで、訓練生の動機はともかく
影山の行動は動機を相手に知られていたら
効果半減ではないでしょうか。

「ガキの癖に。」
「オジンの癖に。」
と罵りあう二人。
そんなに年齢が違うのか気になりますが
影山は素直にカチンと来た模様です。



 坊ちゃまの屋敷に来ている加賀美君。
爺やに恐らくゼクターの回収状況の中間報告をしているようですが
そこの坊ちゃまが登場し加賀美君をもてなし始めます。
加賀美君を風呂に入れて背中を洗ったり、
爺やに加賀美君の髪を整えさせたり
お茶を出して加賀美君との友情を謳ったポエムを読み上げたりと
もてなしと言うか拷問です。

これがいつまで続くのか爺やに聞くと
この後、歌とピアノと食事と昼寝の時に爺やが絵本を読むと言われ、
時間がないと訴える加賀美君。

どうやら本題に入ったようですが
坊ちゃまはディスカリバーがあればサソードゼクターは要らないと思っているようです。
困惑する加賀美君に、頭を下げている爺や。
加賀美君はもてなされ損だったようです。

ところで坊ちゃま、今日はバイトは休みでしょうか。
それとも流石にクビになりましたか。



 何処かの建物の屋上で訓練生からの報告を受けている天道君。
本部もキックホッパーの動きを把握出来ていないそうです。
そこに加賀美君がやって来て、サソードゼクターだけは返せと訴えてきます。
理由を言おうとして止める加賀美君ですが、天道君がちょっと突っ込んだりしています。
天道君はガタックゼクターもいずれ貰うと宣言、加賀美君と対立する感じになります。

しかし糸を構えようとする訓練生を止める天道君。
加賀美君と戦う時は他からの邪魔はさせないそうです。
ガタックが糸一本で倒されたら、それはそれで美味しいですが
天道君的にはNGなようです。

加賀美君がプンスカと廊下を歩いていると、待ち伏せをしていたらしき影山が声をかけて来ます。
ここどこですか。やたら面子が揃っていますがゼクトの施設内ですか。
それにしては加賀美君は私服ですし、影山あたりは追い出され済みです。

皆でストーキング大会をしていたと考えた方が良いでしょうか。

影山は加賀美君に天道君との仲を取り持って欲しいと頼みます。
ゼクターを奪われて悔しくないのかと影山に聞く加賀美君。
影山は「悔しいよ。だから天道と仲良くなって返してもらおうって。」と答えます。
何か影山の発言の接続詞に違和感が有ります。

影山は加賀美君の肩を掴み、天道君と友達だろうと言いますが
加賀美君はそれを否定して去っていきます。
「じゃあお前、俺と友達になってくれよ。」と影山。

加賀美君、変な友達はもう十分いますので追加は不要と思われます。



 加賀美君のバイト先に居る上司。
料理を前におしゃべりに夢中になっている女性達に我慢できず
出された物はすぐに食べろと注意します。
料理人に対する礼儀だそうです。

蕎麦じゃないので伸びる訳でもないし別に良いような気もしますが
客の回転を上げたいという気持ちも分からないでは有りません。

「何このおじさん。」「まじムカツク。」と反論されて怒りの形相になる上司。
天道君にその顔は営業妨害だと指摘されてしまいます。
上司は食事は此処で食べろと言う天道君の命令に従ったまでだそうで
ご馳走様でしたと言って帰っていきます。


天道君、まだゼクトで司令官やっていたようです。
意外とリストラされないものです。

天道君は上司を見送りながら店の行く末を心配しています。
確かに加賀美君のバイトの回数が減っているのはともかく
ひよりちゃんが抜けているのは痛いです。
しかし何より店主の不在率が高すぎます。

天道君の言葉を聞いて、訓練生がバイトに名乗を上げます。
それと同時に店のドアが開き、影山もバイトに立候補。
影山、ストーキングしていましたか。

天道君は店主の手伝いが出来るように料理の上手い方を採用すると言います。
天道君、店の人事権まで掌握しています。

かれいの煮付けをお題にする天道君。
影山が此処はフランス料理の店ではないかと思わず突っ込みますが
天道君に拠れば料理人は美味いまかないを作れて初めて一人前なのだそうです。

どうあってもまかないを食べたいですか天道君。


しばらくしてカレイの煮付けを天道君の前に出す影山。
試食した天道君は味も見た目も合格と言います。
遅れて訓練生も料理を持ってきますが、
カレーライスと漬物のセットでした。
お題を「カレーに漬物」と誤認しています。

先程天道君に魚を出されていましたが、軽く無視したようです。
天道君との付き合いには、ある程度の聞き流しは必要ですので
仕方の無い事です。

まあいいか、と試食をしようとする天道君ですが
カレーの周囲に強力な心理的バリヤーが張られ、スプーンが届きません。

結局一口も食べない天道君ですが、勝負は訓練生の勝ちと宣言。
納得の行かない様子の影山に、影山の持ってきた煮つけが銀座の名店の物だと指摘。
こっそり取り寄せて差し替えたようです。

流石に銀座の名店ともなると
ステルスモードでの出前もお手の物なのでしょう。

店に確認の電話を入れようとする天道君を見て、
今度は泣きながら天道君と友達になりたかったと言い出す影山ですが
「嘘泣きは止せ、見苦しいぞ。」と一蹴されたため、
今度は悪態をつきだし、天道君に店を追い出されてしまいました。

ところで店の中でコントをおっぱじめるのは
営業妨害では無いのでしょうか。



  指令車に戻ったらしい上司、加賀美君に男性の写真を見せ、怪人から守るように指示を出します。「
本部からの指令だそうです。
珍しい護衛の仕事に戸惑う加賀美君。

どうやら男性は保育士のようで、園庭で子供の遊び相手をしています。
その様子を物陰から加賀美君が見ております。
すると喪服の女性の部下が出現し、男性を襲撃しだします。
加賀美君は変身してませんか怪人に体当たりし、男性を逃がします。
「有難う、加賀美新。」という男性に驚き、
目の前に怪人が居るのに、後ろを振り返ってどうして自分の名前をと聞く加賀美君。
しかも変身していません。
加賀美君は怪人の攻撃を避け、大ジャンプとかしつつ変身。

男性は避難しようとしますが、他の保育士と園児が怪人に襲われそうになっているのに気付き、
自身も怪人に変身して同僚を助けに行ってしまいます。
ガタックに守ってもらう必要があったのか微妙です。

男性は怪人の姿のままガタックに助けを求めますが
ガタックは困ってしまいます。

「助けてくれないのなら。」と男性は手を上に挙げ、
開店休業だったドレイクゼクターを呼び出します。
そして男性はドレイクに変身。
脱皮前の怪人達を片っ端から撃って爆発させ、キャストオフもし
クロックアップして次々と怪人達を倒していきます。

気のせいか、大介より強いです。


一方公園のブランコに座っている影山に声をかけてくる喪服の女性。
喪服の女性はザビーゼクターを奪い返す代わりに
男性を倒すように影山に持ちかけます。

人間とは違って嘘はつかないという喪服の女性。
そう言うと逆に怪しい気がしてしまいますが
影山にとって彼女の申し出は大変嬉しいもののようです。

ちなみに標的の男性は怪人なので心置きなくやれという喪服の女性。
怪人でなくても結構心置きなくやれる奴なので
気を使いすぎだと思います。



 地下駐車場のような所で、何かを探しているかのように移動している男性。
今は変身しておりません。
そして柱の影からシャドウの装備を身に付けた影山が男性を狙っていましたが
他のシャドウさん達が男性の護衛についていたようで
マシンガンで頭を叩かれてしまいます。

ちなみに加賀美君は来ていないようです。

シャドウさん達に取り囲まれる影山ですが、
マシンガンを乱射しシャドウさんを倒して突破。
シャドウさん達の装甲が薄くないでしょうか。

道中応援のシャドウさん達も撃ちながら
男性を追いかける影山。
現役時代にこの強さがあれば
シャドウまでクビにならなかったのでは無いかと思います。

影山は男性を追い詰め、「覚悟しろ。」とか言っています。
元仲間は不意打ちしますが、ターゲットに対しては予告ありです。
「私は知っています。あなたはゼクトを裏切ったりする人ではない。」と話し掛ける男性。
ゼクトが何だと叫ぶ影山ですが、ザビーである前にゼクトの一員だと思い直します。
もうクビではないのでしょうか。

その時、他のシャドウさんに攻撃されて倒れる影山。
倒れた所を更に撃たれています。
そこに喪服の女性と怪人達も登場。
影山は彼女らに助けを求めますが
喪服の女性は「使えない男だ。やれ。」と怪人達を差し向けます。

怪人達にボテくり回されている影山。
他のシャドウさん達とか、怪人の本来のターゲットである男性は
スルーされているっぽいです。

怪人達に何か思うところがあるのでしょう。


そこに「影山、待っていたぞ。」と矢車がノーヒントで登場。
矢車は怪人達の方に向かって走り出します。
怪人達の後ろに控えていたシャドウさん達が前に出て
応戦しようとしますが、変身前の矢車に蹴られて次々ダウン。

そして影山の横にしゃがんで
「影山、笑え、笑えよ。」と声をかけます。
そしてホッパーゼクターを捕まえてテンション下げながら変身する矢車。
ライダージャンプからライダーキックにつなげ、
怪人達を倒しました。
喪服の女性の姿が見えませんが、上手く逃げたかも知れません。

結局加賀美君は来ませんでしたが、指令とかどうなっているのでしょうか。



 荷物を抱えて歩いている天道君。
訓練生が天道君に「師匠!荷物は弟子の私が!」と声をかけて来ます。
「お婆ちゃんが言っていた、人生とはゴールを目指す遠い道。
重い荷物を捨て手ぶらで歩いた方が楽しい。」
という天道君の言葉を聞き、
「そうですね、手ぶらって気持ちいいー!」と荷物を地面に置いていってしまう訓練生。

倒れた袋から転がり出て行ったオレンジを回収しながら
「違う!弟子など必要ないという事だ!」と慌てて解説する天道君。

そこにもしかしたら先程襲われたばっかりかも知れない男性が登場。

回収したオレンジを持ちながら
「人間がライダーとなってワームを倒してくれないと、我々ネイティブは困るのです。」
「ネイティブ?」
「そう、あなたの大切な人も。」

そう言って天道君に近付こうとする男性ですが
近くの建物の屋上から喪服の女性の部下が怪人態で飛び降りて来て
男性に襲い掛かります。

男性は今回はすぐ怪人に変身して応戦しだします。
天道君は男性の変身した怪人の姿を見て
自分の両親に擬態した怪人と同じ型である事に気付きます。

天道君はカブトに変身し、敵の怪人を押さえつけながら
「お前の言う大切な人とはひよりの事か。」と男性に質問します。
男性は戦闘から離脱しつつありますが
「ひよりの事を何か知っているんだな。」とトークを続けるカブト。

しかし他の脱皮前の怪人達も集まってしまい
男性の方はまた取り囲まれています。
そこに訓練生が飛び蹴りをしつつ登場。
しかしあまり効いていないようで、むしろ自分が転んで頭を打っています。

カブトに逃げるように言われても
それを拒否し糸を構えて戦う意志を見せる訓練生。

カブトは怪人達をおびき寄せてキャストオフし、あらかた倒しました。
ちなみにカブトの後ろに男性がいますが、
カブトがキャストオフした後にうずくまってしまいます。
部品が当たっちゃったのでしょうか。


カブトが男性を気にしていると、
喪服の女性の部下の怪人が
訓練生を人質にして姿を現し、
男性を引き渡さないと訓練生を殺すと脅してきました。

「私の事は良いからこいつを!」と言う訓練生に
「すぐに諦めるのはお前の悪い癖だぞ。」
とたしなめるカブト。

普通に良い事を言うと思ったら、
空を指差し
「よく見ておけ、本当の太陽の輝きがどんなものか。」
とすぐ電波を受信しハイパーキャストオフ。

ハイパークロックアップしたカブトは喪服の女性の部下に体当たりをし、
そのまま他の脱皮前の怪人達に飛び蹴りを食らわせ爆発させます。
しかし男性は逃走したようで、振り返ると訓練生しか残っておりませんでした。
結局加賀美君は来ませんでしたが、指令とかどうなっているのでしょうか。

あと先程の荷物が無事かは不明です。



 先程戦闘があった現場にまだ居る矢車と影山。
影山はまだ壁によりかかって動けない感じですし
矢車は倒れているシャドウさんを突っついています。

「影山。いい顔になったな。俺と一緒に地獄に堕ちるか。」

「これ以上の地獄がどこにあるというのさー。」
と答える影山にホッパーゼクターを渡す矢車。

矢車は影山に「俺の弟になれ。」と言ってきます。
他のライダーがシスコンやらブラコンやら
もしかしたらロ○コンだったりしますので
兄弟を作るのは大変良いアイディアです。


矢車に肩を貸してもらって歩いている影山。
影山は変な笑い方をしながら、自分に振り向いてくれたのは矢車だけだと
感謝しているようです。

「二人で歩いていこう、ゴールの無い暗闇の中を。」と答える矢車。
トンネルの奥の方に進んでいきますが、
最近はこういった場所も電波状況が良くなっているのでしょう。

そして場所は不明ですが影山も先程貰ったゼクターで
矢車と一緒にバッタ系ライダーに変身。

戦闘時に初めて変身するのも本来はおかしいので
練習か何かでしょう。

矢車はパンチホッパーと言うライダーらしいです。

頭突きホッパーとかドンケツホッパーとかの出現を心待ちにしながら
次回に続きます。