第31話


 



 外で妖精の絵を描いているひよりちゃん。
それを物陰から喪服の女性が見ています。

喪服の女性にはひよりちゃんの背中から
羽が生えているように見えているようです。
ですがその辺に妖精が浮かんで見えている
ひよりちゃんには敵いません。



 サソリ怪人を庇い、カブトと戦っているガタック。
場所はちょっと変えているようです。
戦いながら、引いてくれとカブトに頼むガタック。
最初から殴らずに口で言って欲しいです。

カブトはガタックに理由を尋ねます。
ガタックが答えに窮している間に、サソリ怪人はまだその辺に居たようで
ガタック達に襲い掛かります。
更に何処かから謎の光弾が変な軌跡で飛び込み、
サソリ怪人やカブト達に当たります。

カブトに似たライダーが居るのに気付くカブト。
「そうか、あいつ。」と呟いており、何か思い当たる事があるようです。

前回警視総監を前にして普通に料理合戦を優先していたので
この後カブトがガタックを質問責めにはしなさそうです。

そんな訳で何の障害も無く
変身を解除して走り回って坊ちゃまを探す加賀美君。

その横を爺やの運転する車が通り過ぎていきます。
後部座席に坊ちゃまが居たのに気付いた加賀美君は
車を追いかけて走りますが
変身もしていないので追いつく筈もありません。

車の中で目を覚ました坊ちゃまは
爺やに自分が今まで何をしていたのか尋ねます。
爺やは笑って、何も心配しなくて良いと回答。

しかし借金の事も隠していましたし
これで本当に心配しないで良いと思ってもらえるのか
微妙です。



 薄暗い部屋で誰かと電話をしている若いの。
警備を厳重にして保管しろだの、奴らには気付かれるななど指示をしています。

「奴らとは私達の事か。」と話し掛けてくる喪服の女性。
若いのは突然の女性の出現に驚いています。
警備を厳重にとか、ちょっとハードルの高い要求だったかも知れません。
「ハイパーゼクター」が完成したようだなと発言する喪服の女性ですが
若いのは知らないフリをしているようです。
既に「ハイパーカブト」が現れているので、やがてハイパーゼクターはカブトに奪われると話す女性。

若いのは「そこまで分かっているならそれを阻止しろと。」と突っ込みます。
ハイパーゼクターもうバレました。
電話での通信は止めた方がいいと思います。

喪服の女性は若いのの態度が大きいので怒りながらも、
「まずはあの女を使おう。」と作戦を立てています。
影山とかだと引っ叩くのに、若いのには折れています。
何ですかこの違いは。



 バイト先の部屋の隅で体育座りになり、家族の写真を見ているひよりちゃん。
服が汚れそうですが、念入りに掃除してあるのでしょう。

そこに天道君が入って来て、「いつもの」とかオーダーしています。

ひよりちゃんは「たまには手伝え。」と返し
天道君と一緒に厨房に入ります。

天道君はひよりちゃんの作業を見て、
まかないだけでなく客にも出してみたらどうだと提案。

ひよりちゃんは店主にも同じ事を言われたらしく、
天道君にも後押しされて店の料理を作る気になったようです。

仕事内容が変わった場合
時給に反映されるのか気になります。

ひよりちゃんから料理を受取り、
「仕方ない、ひよりシェフのデビューメニューを考えてやるか。」
と、仕事が終わったら家に来るようにと言う天道君。

ところで天道君、何を手伝ったのでしょうか。



 立ち食い蕎麦屋に入り、「おじさん、いつもの。」とオーダーを入れる先輩。
しかし店に居たのは坊ちゃまでした。
先輩用に巨大な丼に伊勢えびの天ぷらみたいなのが2個乗った
蕎麦を用意した坊ちゃま。
立ち食い蕎麦屋にあるまじき食材もそうですが
本来の用途が分からない大きな丼も
どんなルートで入手したのか気になります。

先輩は愛情の押し売りは迷惑な上に
自分はかけ蕎麦しか食べないと言って店を出てしまいます。
意気消沈する坊ちゃま。

あと、爺やが影から坊ちゃまを見守っていますが
店の主はこのバイトから目を離していますかもしかして。

その爺やに、更に後ろから声をかける加賀美君。
加賀美君、先輩とは別行動ですか。
あと、部外者が入りまくっていますが
大丈夫でしょうかこの蕎麦屋。


加賀美君は爺やを
例のエンカウント率の高い地下道に連れてきます。

坊ちゃまが怪人になるのを見たと話す加賀美君。
爺やは最初はとぼけてその辺の放置自転車に乗ってペダルをこぎながら
加賀美君の発言を否定します。

しかし加賀美君がはっきり見た事を悟ると、
自転車の前カゴに入れてあったサングラスを拾ってかけながら
「神は時折残酷な選択をされます。
名門ディスカビル家の後を継ぐのは坊ちゃまを置いて他におりません。
例えその正体が何であろうと。」

と、爺やはどうも坊ちゃまの正体を知っている様子で
加賀美君は驚いてしまいます。

ところで、後を継ぐも何も坊ちゃまは既に
「ディスカビル家」でなくて「神代家」なのですが
それは大丈夫なのでしょうか。

あと、サングラスのサイズが合わなかったら格好付かなかったでしょう爺や。



 スーパーで買い物をしている天道君。
ひよりちゃんの為にメニューを考えているようですが
カート一杯に食材を詰め込み何人分作る気なのか不明です。
店を出たところで、持っていたビニール袋の一部をカブトゼクターに持ち上げられていた天道君。
買い物の手伝いではなく呼び出しだったようで、
「その前に一仕事か。人使いの荒い奴だ。」とぼやきながら出動しました。

その前に荷物を保冷ロッカーとかに預けて欲しいです。


坊ちゃまは店のテーブルで先輩用の蕎麦を完成させ味見をしていました。
この店のオーナーも随分寛大です。

そこに加賀美君が入って来ます。
「何だ、お前もかけ蕎麦を食べに来たのか。」と話し掛ける坊ちゃま。
「それうどんだぞ。」と加賀美君に指摘され、慌てながらそれはどこの料理だと聞いてきます。

饂飩を知らないで蕎麦屋をやっていたようですが
店のメニューは全部蕎麦なのでしょうか。
まさかそれ手打ちですか。

そして坊ちゃまに「話がある」と切り出す加賀美君。
坊ちゃまが今仕事中なのかどうか不明ですが、
仕事場に出向いて私用で呼び出すのは感心しません。

他の建物に移動し、弟を怪人に殺害された話をしたらしい加賀美君。
坊ちゃまもお姉さんが犠牲になった事を打ち明け、
「全てのワームを倒し、お前の弟の仇も俺が取ってやる。」
と言ってくれます。

それもうカブトが倒してるから良いです、とは言わずに
加賀美君は坊ちゃまにサソリ怪人に襲われた事を覚えているか聞いてみます。
坊ちゃまにはサソリ怪人からお姉さんを守れなかった記憶があるそうで
何故そんな事を聞くのか加賀美君に質問してきます。

「実は、お前が言うその仇って言うのは。」
と加賀美君が何か発言しようとすると邪魔が入るようで
携帯が鳴って呼び出しがかかります。


カブトの他に
ゼクトルーパーさん達も久し振りに出動し、怪人達と戦っています。
体が鈍っていないか心配です。
そこにガタックがエクステンダーに乗って登場、バルカンで敵を蹴散らしています。
ちなみにサソードも参戦しています。
先輩的には来なくて良いのにという所でしょうか。

あとカブト抹殺とかゼクト的に立ち消えになっているか微妙ですが
指揮を取っているのが上司な為か、今回は心配なさそうです。



 天道君の家では、妹さんが部屋の掃除をしているようです。
ハタキで天を指し、
「天の道を往き樹と花を慈しむ少女、天道樹花!しゃっきーん!」と
これまたハイテンションかつ
似てはいけない部分が似てしまっています。

そして引出しを開けてその中にハタキをかけたりする妹さん。
ちょっと珍しい掃除方法な気もします。
そして置物を倒したため、引出しも落ちてしまい
それらを拾い集めています。

その中に親子の写真を発見。
妹さんには誰の写真か分からないようです。
ところでアルバムとかは無いのでしょうか。
この写真が単なる焼き増しであって欲しいです。

その時家のチャイムがなり、応対に出る妹さん。
写真はテーブルの上に出しっぱなしにしてます。
片付けているのか散らかしているのか不明です。

家を訪ねてきたのはひよりちゃんでした。
天道君がまだ帰宅していないので、
妹さんはお茶を出してひよりちゃんに待ってもらい、
自分は塾に向かいます。

ひよりちゃんはテーブルに置かれた写真に気付き、
自分の物と見比べています。
何故他所の家の写真に自分の親が写っているのか
不思議がるひよりちゃん。

両親が有名人だったら
ファンの子がスリーショット写真を撮って貰うとかあり得ますが
多分そう言った事は無いのでしょう。


あと凄い関係無いですが
自分も何気にテーブルを見たら
奇妙な物を発見しました。


 *** 表 *** 





 *** 裏 *** 

犬の餌


テーブルの上にも衝撃が隠されているものです。




 スタジアムの客席のような所で
怪人達をあらかた倒して変身解除する加賀美君と坊ちゃま。

「君のノブレスオブリージュ、高貴な振る舞いに俺は感動した。
これからは友と呼ばせてもらっていいか。」
と突然言い出す坊ちゃま。

加賀美君がリアクションを取れずに困っていると
「嬉しくて言葉もないか。爺やが言っていた。友情に勝る財産は無い、一生の宝にしろ。」
と言って帰ろうとします。

話が終わっていないと呼び止める加賀美君ですが、
「マイベストフレンド、俺は友情においても頂点に立つ男だ。」
と坊ちゃまが一際強い電波を放たれた為
追いかけるどころか魂が抜けかかってしまいました。

その時携帯がまた鳴り、加賀美君はダウンを免れたようです。
先輩から、カブトがまだ戦っているので加勢に行くよう指示が下ります。

加賀美君が向かった先で見たものは
川で善良そうな男性を追い詰めているカブト。

男性は怯えては命乞いをしますが、
カブトは構わずライダーキックを叩き込みます。
一瞬怪人の姿を現し、爆発する男性。

その様子を見て驚いている加賀美君。
カブトが変身を解き、加賀美君の方に目をやると
加賀美君は気を取り直して天道君に質問とかしてきます。

ところで加賀美君、先程の戦闘でも到着が遅いと言われていましたが
今回のカブトの加勢も変身もせずに来て全然間に合っていませんでした。
そう言えば坊ちゃまの車も走って追いかけたりで
移動手段とか適当すぎです。



 写真を持ってトンネルを歩いているひよりちゃん。
天道君の家の鍵は勿論開けっ放し出しでしょう。
そこに喪服の女性の声が響き、ひよりちゃんを呼び止めます。
ちなみに相手はひよりちゃんのフルネームを知っています。

喪服の女性はもう一度ひよりちゃんを調べたいようです。
ひよりちゃんは特に逃げたり悲鳴をあげたりせず、理由を聞いています。
なかなか冷静です。
女性が言うにはひよりちゃんは怪人なのだそうです。

女性が怪人の姿になると、ひよりちゃんも背中に一瞬羽が生えてしまいます。
もっと完全に目覚めさせてやろう、と言って怪人が迫ってきた為
やっと逃げ始めるひよりちゃん。

女性は特に追ってこないようです。


ところで、この女性は前回の料理人も知り合いでしたし
怪人の面子を良く知っています。
それとどうも基本的に顔が広いようです。

キックの準備をしているカブトに突進しないように
皆に注意して回ってください。



 もし知り合いが怪人だったら
倒す時ためらわないかと
天道君に聞いている加賀美君。

加賀美君は怪人が人間の記憶を引き継いでいるので可哀想だと思っているようですが
天道君はこちらがやられるので倒す方針だそうです。

坊ちゃまの事を相談できないと感じる加賀美君ですが
今の質問で知り合いに怪人が居る所までは悟られてそうです。

天道君はこれから家でひよりちゃんと料理をするそうで
とっとと帰ってしまいました。


加賀美君、天道君とかより先に
先輩に相談してはどうでしょうか、
ていうか万一の場合
先輩は洒落にならないくらい
危険に晒される気がします。



 買い物袋を持って家路を急ぐ天道君。
するとひよりちゃんが木に寄りかかって座り込んでいるのに遭遇します。

ひよりちゃんが自分の家にある写真を持っているのに気付き、
「この写真を見たんだな。お前の両親に良く似ていると言うのだろう。
だが気にするな、他人の空にと言う奴だ。」
と声をかける天道君。

天道君がひよりちゃんの親の写真を見せてもらったかどうかはともかく
ひよりちゃんがボケッとしているのは別の理由なようで
「僕の体、変なんだ。この間の女に言われた。僕はワームなんだって。」
と答えが返ってきます。

天道君はその話を信じませんが、
「いや、お前は私達の仲間だ。」
と木の陰から喪服の女性がコンニチハです。

喪服の女性は
真実が知りたければ自分の元に来るようにと
ひよりちゃんを誘います。

「さあおいで、私が子守唄を歌ってあげる。」
と言って怪人態になる女性。
歌が好きなようですが、まだ一度も歌って見せてくれていない気がします。

そして虫の大群も飛来し、怪人の姿になります。
ひよりちゃんを逃がし、カブトに変身する天道君。
食材の温度も心配ですが、兎に角敵を倒します。

脱皮前の連中は数のうちに入りませんが
脱皮済の奴と、普通より強い女性の変身した怪人の両方が居るので
カブトも転がってしまいます。

そこにさっき置いていったガタックがエクスモードのエクステンダーで到着。
今回は特に指示が入っていないのに妙に早いです。
もしかして天道君の後を追いかけていましたか。



 エリアXで拘束されている鉄仮面に話し掛けている若いの。

「お前、それで生きていると言えるのか。
もはや憎しみで言葉も忘れたか。哀れだな。」

「我々の勝利の鍵を握るハイパーゼクター、
その検体になれる事を誇りに思え。」

などと話し掛けていますが
相手の反応がうめき声だけなので
1人で喋っている格好です。
これもちょっと虚しい気がします。

ところで若いのの部屋にしろ、加賀美君のバイト先にしろ、坊ちゃまの家にしろ
明らかに施錠していないので
この鉄仮面伝説も実は何時でも逃走できるかも知れません。



 怪人達を相手に戦っているカブトとガタック。
ひよりちゃんは近くの木の陰に隠れています。
不安に駆られたひよりちゃんは渋谷隕石のかけらを手にし、
亡き母親に守って欲しいと呼びかけています。

しかし怪人側に更に増援が来たようで
ひよりちゃんは怪人達に追いかけられてしまいます。
敵に取り囲まれたひよりちゃんですが、
持っていた石が光り、その光で怪人達が吹っ飛んでしまいます。
そしてひよりちゃん自身も光りを発し、羽の生えた怪人の姿になりました。

先程まで怪人と戦っていたカブトやガタックですが
怪人を片付けたのか
ひよりちゃんの方に来ていました。
そしてその変化を見てショックを受けています。

この分だと妹さんの今晩のご飯はコンビニ弁当になりそうです。

坊ちゃまが蕎麦と饂飩の違いを知ることが出来たのか
気になりながら次回に続きます。