第29話




 今回は話のバックグラウンドの説明から入ります。
この世に権力者が現れて以来、彼らは皆、腕の良い料理人を傍らに置こうとしたのだそうです。
ところが次第に料理人の中から料理の力で権力者を操る者が現れたのだそうです。
そして闇の料理人の頂点に立つ者に黒包丁というアイテムが代々伝わってきたのだそうです。

合わせるチャンネルを間違えたかと思って焦った方も多かったのではないでしょうか。

あと包丁と言っても色々な種類があるようですが、とりあえず
万能包丁が考案されたのは昭和23年だそうです



 夜間に車道とかヨロヨロ歩いている男性、一般の車両が気合で避けています。
そして男性は倒れてしまいますが、通りかかった天道君が気付いて男性の元に駆け寄ります。
男性は天道君に「これを正当継承者に」と黒い包みを渡し動かなくなります。

包みの中は鞘に収まった包丁のようです。
銃刀法的に微妙なアイテムなので通りすがりの人に渡して欲しくない感じです。



 加賀美君のバイト先で、加賀美君と駄弁っている天道君。
客とか全然居ないので加賀美君も休憩中なのでしょう。
話題は前回のカブトに似たライダーの事なようです。

「何処の誰だか知らないけど、今度はまともな人間であって欲しいな。
今までロクな奴がライダーになってないもんな。」
「全くなあ。マトモなのは俺だけだ。」
とお互い相手の方がおかしいと感じているようです。

あと、マトモな人は彼らと上手くやっていけないと思えます。

そこにひよりちゃんが
まかないを運んできます。
ひよりちゃんは食べないのでしょうか。

2人が食事を終えると、テーブルの上の黒い包みが謎のビリビリを発しています。
加賀美君が気にして包丁を鞘から抜こうとしますが、天道君も抜けなかったそうで駄目でした。

あと、これ持ち歩かないで警察に届けた方が良い気がします。



 お友達の親が経営している店でご馳走になっている天道君の妹さん。
舌が肥えていそうな妹さんも大喜びの味なようです。

しかし他にレストランがある所為で客を取られているとの事です。
確かに、妹さん達の周囲には人がいません。
というかお客さんが入っているようだったら、店のテーブルで食べたりとか出来ないでしょう。

ちなみに妹さんのお友達の家は
店の内装や妹さん達の頬の国旗のペインティングからフランス料理のようですが
問題の店はイタリア料理なようで、それは単にお客さんの所得の問題な気もします。



 テーブルについているゼクトのお偉いさん。
若いのに命令をして、世界に名だたる料理人を集めさせたそうで
その料理の試食をしております。

味覚の無い人に料理関係の命令を出すのは可哀想な気もしますが
他に部下とかいないのでしょうか。
しかしどの料理も面白みが無いとして
大切なパーティーを任せられないそうです。

それにしても、ゼクトという組織がどこまで秘密なのか気になります。
料理人達にはこの場を何と説明してあるのでしょうか。



 家で妹さんと夕食を摂っている天道君。
カルボナーラと焼き茄子のサラダだそうです。
妹さんはカルボナーラを口に頬張ったまま
字幕スーパー付きで天道君に友達の家の窮状を訴えています。

しかし妹さん、天道君に物を食べながら話さないようにたしなめられましたが
全然言う事を聞かずに話を続けました。
密かに反抗期でしょうか。



 若いのは喪服の女性に料理人を探すよう依頼をかけました。
ゼクトが政府の要人を招いてパーティーを開くそうです。
怪人は味覚も鋭いだろうからという事だそうです。

味付けの薄い料理人が集められそうな気もします。

喪服の女性は若いのの話を遮って、
ドレイクのライダーシステム回収に失敗した原因が
人間の謎めいた力の所為だとし
人間をどう思っているか聞いています。

若いのは人間を機械と同じだと回答。
とりあえず話を逸らすのに成功しました喪服の女性。

あと、怪人に政府の要人達が集まる事とか話で
大丈夫なのか気になりますが
ゼクトに呼ばれるような人達なのでまあいいです。



 屋敷の階段に座り、爺やに給料袋を見せている坊ちゃま。
割った器の代金を引かれて73円だそうです。
封筒の中に明細と小銭が入っていましたが
確かに銀行振込するのはバカバカしい金額です。

「俺は食器を割る事でも頂点に立つ男らしい。」と坊ちゃま。
かなり電波ですが、これを首にしないで
雇い続けている店主も相当です。

あと、これを初めての給料と言っていましたので
ゼクトから貰っていたお金は
坊ちゃま的には給料ではないようです。
たしかにあれが給料だったら
前年の所得で算出する住民税とか危険です。

初給料を爺やにあげるという坊ちゃま。
爺やは感激し、給料を額に入れて飾ると言っています。
見ようによっては前衛芸術かも知れません。



 妹さんと一緒に、妹さんのお友達のライバル店に偵察に行く天道君。
しかし本日は不思議と客の姿がありません。
それでも店に入りオーダーをする天道君達。
ちなみにイタリア語で注文しているあたり嫌がらせでしょうか。

頼んだのはマグロの料理のようですが、缶詰のツナっぽい見た目です。
しかもまずいらしく、妹さんは半泣きで席を立ってしまいます。

厨房から出てきた爆発が生存フラグそうな板前と思しき男性に
料理が人を悲しくさせるほど不味いとクレームを入れる天道君。
しかし男性は「良いんだよこれで。」と言って謝るどころか
料理で人の喜怒哀楽の感情を操る実験に店を使っているだけだと言っています。

ちなみに店主は店を救ってもらおうとこの男性を雇ったようですが
お互いに認識が違ったようで、きちんと契約を結べば避けられたトラブルな気もします。

料理は常に人を幸せにするべきものだとして
男性を批難する天道君。

しかし男性は天道君を料理の奥深さと魔力を知らないと一蹴。
「お婆ちゃんは言っていた、刃物を握る手で人を幸せに出来るのは料理人だけだ。」と
食らいつきます。
医師会からクレーム来そうですがそれは置いときます。



 どこかの屋外の階段状の場所で
料理人とすれ違いながら喋っている喪服の女性。
喪服の女性は料理人に協力を求めていますが
料理人は断ります。

一瞬怪人状態になって料理人に攻撃をする喪服の女性ですが
料理人も怪人だったようで、それを払いのけて
料理の力でこの世を支配すると主張。

だとしたら、政府の要人が集まるパーティーは
良い足がかりになりそうです。
話の詳細を聞く前に断ったのは痛いです。

あと、この料理人、オリジナルもこんな人物だったのでしょうか。
怪人でなかったら逆に始末が出来ずに厄介な気がします。



 何処かの蕎麦屋のテーブルで一列に並んで蕎麦をすすっている加賀美君と先輩と上司。
立ち食い蕎麦でない所を見ると上司の奢りでしょうか。

あと普通は向かい合わせで座りそうな物ですが、
2人とも先輩の隣が良かったか、先輩の向かいの位置の取り合いを避けたのでしょう。

上司は蕎麦を口に入れると途端に険しい表情になり
俯いたまま店主を呼び出します。
どうやら味に問題にあるようです。

はっきり顔をみて文句を言えと言う店主に
メンチビームを浴びせる上司。
店主は上司に気圧されて萎縮してしまいました。

それはそうと、営業妨害ですので
天道君はアレなのでともかく
上司は周囲に気を配って
普通にお客様ノートにでも問題点を書いてやってください。


バイト先で上司の様子を天道君に話している加賀美君。
加賀美君に拠れば上司の実家は有名な蕎麦屋なの為に
薀蓄が凄かったようです。

天道君と加賀美君が店のテーブルを使っているような時間帯に
突然現れる料理人。
店の評判を聞いてやってきたそうで、天道君の前にある炒飯を
袖口からマイレンゲを取り出して試食しだします。

店の評判を聞いて来たのなら、中華料理屋でない事は把握しているはずです。
何でレンゲ持参していますか。

それとも袖に食器一通り入っていますか。
重そうです。

炒飯を作った人を呼び出す料理人。
それを聞いてひよりちゃんが姿を見せます。
料理人は炒飯に駄目だしをしています。

どう見ても店を預かるには若すぎる相手に
また店で出しているはずの無い料理に
ひどく熱弁を振るっています。

恐らくこうやってカロリーを消費しないと
試食のし過ぎで生活習慣病になってしまうのでしょう。

ひよりちゃんは相手をせず店の奥に戻ります。

天道君は料理人にひよりちゃんの料理を語る資格はないと忠告。
もちろん料理人はそんな話は聞きません。
そしてテーブルの上の包みがまたビリビリしだし、
包みの中の包丁が料理人の手に飛んでいき収まります。
本当何で持ち歩いてますか天道君。

ちょっとしたポルターガイスト現象ですが、それはスルーして
天道君が黒包丁を持っていることに驚く料理人。
正当な持ち主に渡すよう頼まれたと普通に素直に答える天道君。

その話を聞き、黒包丁を使いこなせるのは自分だけだと言って
料理人は包丁を鞘から抜きます。
空は暗くなって突然雷鳴が轟き、店の窓も勝手に開きだして風が吹き込んで来ますが
皆殆どアクション無しで
料理人だけ盛り上がっているという嫌な状況です。

天道君は料理人を哀れに思ったのか、料理勝負を申し出ます。
料理人は天道君に感謝したのか、天道君の得意料理で勝負をする事に。


加賀美君の前に二皿の麻婆豆腐が並べられます。
先に天道君の方から試食する加賀美君。
お約束ですが後から食べた料理人のほうが美味しかったそうで、
変な天使の扮装のビジョンが挟まったりして喜んでいます。

料理人が言うには
料理で感情を操るのはいくつもの超絶技巧を駆使しての事だそうです。
天道君が豆腐を切る時に包丁を使ったのが間違いで
手でちぎった方が大豆の旨みが残ると指摘。

黒包丁を入手していきなり包丁を否定しやがりました。
もしかしてネギぐらいですか、そのニューウエポン使ったの。


そこに何故か数名の男性が店に押し入り、
料理人に勝負を挑んできます。
料理人、居場所とか何故知られていますか。
店めぐりルートとか個人ブログで発表していますか。

あと、実際に勝負をするのは彼ら自信ではなく
その師匠である爺やだそうです。
そんな他力本願な姿勢だから負けるのです。



 店で爺やwithその弟子達と喋っている天道君。
ちなみに料理人は帰ってしまったようです。
あと、加賀美君は椅子で寝ていますが仕事大丈夫ですか。
もしかして麻婆豆腐に薬でも入っていましたか。

爺やが出る程ではないとして
勝負を受けて良かったのか聞く天道君。
爺やは弟子達の為に勝負を受けてやるそうです。

その話を聞いて、天道君も爺やの弟子だと話し出し、
上着から大きな本を取り出し、20年前の爺やの著書を肌身離さず持っているとアピール。

以前先輩の髪をセットする際もドライヤーを所持していましたし
よく考えたらライダーベルトも神出鬼没ですので
天道君の服には色々秘密がありそうです。



 テーブルで中国茶を淹れながら、若いのに
料理人探しが上手く行っているか聞いているお偉いさん。
若いのは料理対決の審査員をお偉いさんに頼むそうです。

お偉いさんは若いのにもお茶を渡して
一緒に飲んでいますが
若いの的には茶なんかも
においのあるお湯という感じでしょうか。
しかし一応お付き合いで飲むことはするようです。



 セイロを持って店を出る坊ちゃま。
すると店のすぐ近くで、一般市民が怪人に襲われていました。
セイロを放り上げ、変身し再びセイロを持って戦い始めるサソード。
器を割り過ぎていたというわりには、
戦いながらもなかなか長時間セイロをホールドしています。
この分だと次回の給料はそれなりの金額を期待できそうです。



 小ぢんまりしたキッチンスタジアムで
何の作曲家ですかみたいな扮装で場を盛り上げているお偉いさん。
料理対決だそうで、しかも黒包丁の料理人と爺やが戦うようです。

料理人、喪服の女性の話を断っておきながら
結局依頼を受けたも同然です。

負けた方は料理人としての地位と名誉を剥奪されるそうですが、
それ現役を退いている爺や的には痛くも痒くもない気がします。


そしてお題は鱧だそうです。
ちなみにお偉いさんの両脇にはドライアイスの煙を噴出する装置も取り付けられ
結構無駄の多いキッチンスタジアムですが、
これもゼクトの設備なのでしょうか。
経理の立場が弱い組織なようです。



 サソードと怪人達が戦っている所へ加賀美君も加勢に行きます。
他の面子は特に来ていないようです。
加賀美君はガタックに変身し、すぐにキャストオフし怪人達と戦闘。
ちなみに最初にサソードが居た地点ではなく
フェンス付きの建物の屋上みたいな場所で戦っておりますので
キャストオフによる一般市民への被害は無さそうです。

サソードとガタックの戦闘時にも場面は切り替わり、
料理対決の様子が映し出されています。
むしろこちらの方が重要な戦闘なのかも知れません。
黒包丁は調理中もビリビリを発するらしく、ちょっと扱うのが怖そうな感じです。

あと、勝負をしている2人は無言ですし、審査員であるお偉いさんも
途中は見守るしかなく、かなり静かな状態です。
実況のできるアナウンサーが居ないのが悔やまれます。

そしてガタック達とは別のようですが
天道君も怪人達と戦闘。
クロックアップして怪人達をクナイガンで倒します。
その様子を前回のカブトに似たライダーが見物していました。
手助けをする基準がまだ良く分かりません。

そしてサソードとガタックの方も順調に怪人を倒していましたが
こちらはカブトに似たライダーがハイパークロックアップで
怪人達を一掃します。

カブトに似たライダーは立ち去ってしまいますが
ガタックとサソードは周囲を見回して何が起こったのか把握しようとしています。
そんな中、苦しみだして倒れこむサソード。



料理対決の方ですが、
まず爺やの方を試食したお偉いさん、
鱧ハーモニーとか言って誉めていますが
誰もウケてあげません。

それが悪かったのか、お偉いさんは料理人の方を食べて
天使の扮装で天国に居るとか言って
ワイヤーに吊られて上空に舞い上がっていきました。
仕込みすぎですゼクト。
あと、絶対ヤバイ薬入っています、この料理。

お偉いさんは爺やの料理を豚の餌と酷評しだします。
もっとも、肉骨粉よりは豚の餌の方がまあ安全でしょう。

お偉いさんの評価にショックを受けて倒れそうになる爺やですが
そこに天道君がフェンスを飛び越えてやって来て爺やを支えます。
先ほどの戦闘は場所が近かったのでしょうか。

先程の怪人達にゼクトの息がかかっているとしたら
逆にカブトなんかが排除対象ですし
そもそもこの場に天道君がいるあたり
ゼクトの警備体制が気になります。



 ガタックの目の前でサソードは怪人の姿に変わりどっか行ってしまいます。
その様子にショックを受けているガタック。

そんなガタックに
お偉いさんが羽はやしてどっか行く姿も是非見せたいと思いながら
次回に続きます。