岬さんにも着てもらいたかった
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第22話


 久し振りにクナイガンを駆使して怪人達を倒すカブト。
しかしその間に脱皮済みの怪人は逃げて行ってしまいます。
怪人、最初にカブトの方を向いている状態から
クルリと背を向けて逃げていましたが
後ろを気にしていたのでしょうか。
盾になってくれた他の怪人達のためにも
もっと一目散に逃げてください。

一方、工場の殲滅作戦の指揮を取っている影山ザビー。
攻撃の指示を出そうとした所で、シャドウさんの1人が
中止命令を伝達してきます。

無線とか付いていないのですかザビー。
通信係の人の足が遅かったら連絡が間に合わなかった所です。

また、誰が怪人に擬態されてもおかしくない状況ですので
偽情報を掴ませられる可能性もあります。
横の連絡が悪いのも問題ですが
普通の上からの連絡の伝わり方も見直したほうが良いです。

ところで、作戦中止の連絡が聞こえてしまったシャドウさん達、
一斉に連絡係の人の方を向いていますが、
折角夜に出勤してきたのに不発だった訳ですから
確かにショック大きそうです。

帰りの車の中で愚痴大会が開催された事でしょう。


 病室で目を覚ます加賀美君。
先輩がそれに気付いて部屋に入ってきます。
ずっと待機していたのでしょうか。
上司もダウンしている事で、チームその物に仕事が回って来ないと思うので
普通に休みとか取っても良いと思います。

思い切りぶつかれば何でも克服できると思っていた事を
馬鹿だったと反省している加賀美君。
ちなみにカーテンの後ろでは車椅子に座った上司が
加賀美君の話を聞いているようです。

ずっと待機していたのでしょうか。
上司、ちゃんと治療受ける気ありますか。

先輩は加賀美君に、資格者になれないなら
なれないなりに頑張れば良いと励ましています。
ザビーは無かった事になっているのかも知れません。

そして工場にいた少年の事を先輩に聞く加賀美君。
工場に居るものが全て怪人と認定されたので
本部が工場の殲滅を決定したと気化されます。

工場全体の規模で、そこに居る人が怪人かどうか調べられるのに
自分達の勤め先は調べないゼクト、
中枢部に怪人がいるか、物凄く能天気な人がいるかな気がします。


 加賀美君のバイト先では、爺や主導で坊ちゃまの誕生パーティーの準備が勧められています。
ひよりちゃんは爺やが店を飾り付けしていたり、
自分もメイド服を着させられているのが不満なようですが
天道君は爺やがする事に文句は言えないそうです。

「俺が世界の宝なら、あの人は人類の宝、とでも言っておこう。」
だそうですが、単にひよりちゃんのメイド服に賛同しているだけかも知れません。

時間になり、ひよりちゃんが店のドアを開けると、
爺やが手にもったバスケットから紙ふぶきを掴んで投げ、
その後ろから坊ちゃまが付いて入ってきます。

「ほー、これだけ小ぢんまりした誕生会は、俺が飼っていた兎の誕生会以来だ。」
と坊ちゃま。
それはともかく、お友達とか誰も呼んで来ていません。
町内サッカーチームの連中とかに声をかけなかったのでしょうか。

天道君は坊ちゃまを無視して爺やの前に歩み寄り、昨日の味付けの謎が分かったと
再現した料理の味見をしてもらっています。
何でも昆布を砕いた粉が入っているのだそうです。
「坊ちゃまの好む味付け」と言う事で昆布を入れているなら
坊ちゃまは隠れ和食党かも知れません。

一方坊ちゃまは天道君が自分は無下にするのに
爺やに対しては敬語を使うのが気に入らないようです。

爺やは自分は坊ちゃまに敬意を払っているとフォローしますが
天道君は坊ちゃまに「俺にでも敬意を払っておけ。」と
三すくみ構造の人間関係を提案していました。
実際の所、坊ちゃまも爺やに依存していますので
この中では爺やが最強という事になりそうです。


 坊ちゃまの座っているテーブルに料理を運ぶひよりちゃん。
テーブル上にかなりの数の料理が出ており、
一皿一皿食べ終わってから出すのでなく、一気に出している所を見ると
とっとと帰れという意味が含まれていそうです。

更に盛り付けられた肉じゃがに大喜びする坊ちゃま。
やはり和食党です。
坊ちゃまに食材の事を聞かれ、スーパーで買ってきたと話すひよりちゃん。
坊ちゃまはスーパーを知らなかったようで、余程の名店だろうと思い込んでいます。
個人商店に比べれば、広いだけ名店と言えるかもしれません。

爺やはひよりちゃんに「お納めください」とフォークを渡しています。
こないだ坊ちゃまが捨てろと言っていた銀のフォークでしょう。

遠慮もお釣りも要らないと言う爺やの言葉に
支払いをこれで済ませる気だと勘付いたひよりちゃん。

普通にレジにフォークを入れましたが、
貸切で誕生会をしているのに既に万札が入っているのが気になります。
誕生会前の時間には普通の営業もしていたのでしょうか。
その際のひよりちゃんの衣装がどんなんだったか気になります。


 影山は工場殲滅作戦の中止に納得行かなかったらしく、
若いのに抗議しに行っています。
工場は影山の手には負えないとして、サソードを味方につけるよう助言する若いの。

そう言う訳で、加賀美君のバイト先に来る影山。
何故この場所に坊ちゃまが居ると知ったのかは謎です。
坊ちゃまの「兎の誕生会」という発言が
兎怪人上がりを呼び寄せたのかも知れません。

天道君を天道「寺」と認識しているようで、厨房に居る元上官に驚いています。
ところで影山、店の外にあったであろう「本日貸切」とか気にしませんか。
相手の状況を考えずに行動すると
味方に付けるどころかウザがられそうです。


 入院している加賀美君、少年の望遠鏡を手に取り何か考えているようです。
望遠鏡は病室まで運ばれたようですが、携帯や豆鉄砲は工場に落ちっぱなしでしょうか。
加賀美君は点滴のチューブを外し、少年の救出に向かおうとします。

その様子に気付いた先輩は少年も怪人だとして
加賀美君を思い留まらせようとしますが、
少年が1%でも人間である可能性があるなら
それに賭けたいと訴える加賀美君。

先輩は説得方法を変え、上司の立場が悪くなるとしますが
上司が出てきて加賀美君を工場に行くように後押しします。

ところで抜けた点滴のチューブから薬剤が漏れて床が汚れないか心配です。


 坊ちゃまに仕事を命じようとする影山。
しかし坊ちゃまはまだ誕生日を祝う歌をまだ聞いていないとし、
影山に歌うよう指示。
切れかける影山ですが、
爺やが坊ちゃまが機嫌を損ねると言う事を聞かなくなるとして
影山に折れるように懇願。

駄目だしされながらキモくも必死で歌う影山を見て、
ひよりちゃんは元より、天道君まで同情していました。

影山が来なかったら
自分らが歌う羽目になっていたかも知れないので
感謝の気持ちもあるかも知れません。


 工場前でシャドウさん達に指示を出し、突入の準備をしている影山。
しかし坊ちゃまが全ての怪人は自分の獲物だとして、シャドウさん達を帰そうとしています。
坊ちゃまの発言で足を止めてしまうシャドウさん達、
指揮官以外の言葉とか聞き過ぎです。
最近隊員の質が下がっていませんか。

影山チームがもめている間に、謎のバイクが工場に突入。
それを見て影山もシャドウさん達に突入の指令を下します。

工場から出てきた怪人がバイクに乗っている人物をラリアット気味に叩き落します。
バイクの人物は加賀美君で、少年に助けにきたと呼びかけていますが
まだ建物の外で、少年に此処まで来いと言うのなら無茶な相談です。

あと、怪我している状態でバイクからも落とされて、まだ元気な加賀美君。
痛いのとか気付いていないのかも知れません。
シャドウさん達の援護も有って、工場に入る加賀美君。
ちなみに影山、坊ちゃまとも変身して怪人達と戦っています。
キャストオフとかしていますが、近くのシャドウさん達は一斉にしゃがみ込んで
飛んでくる部品を回避。
怪人も部品を回避してください。


 工場内で少年と合流する加賀美君。
しかし怪人達も現れて工場の奥の方に逃げ込みます。
すると大量の怪人の卵らしい物体が敷き詰められた部屋を発見。
怪人達が隠し持っていた物はこれだったのかと考えている加賀美君。

卵があるという事は、怪人にも雄や雌が居るという事でしょうか。
あと、人間の大人ぐらいの奴が納まっている卵ですので
かなり難産に違い有りません。

そして脱皮済みの怪人がゆっくりと加賀美君達に近寄り、
ピンチな加賀美君。

「お婆ちゃんが言っていた。誰にも分からないように隠し味を付けるのは楽しい。
だがそれを見つけるのはもっと楽しい、ってな。」
と言いながら天道君登場アンド変身。
ところで店の片付けはひよりちゃん1人でしてますか。

カブトと怪人が戦っている間に加賀美君と少年は逃走。
ちなみに影山ザビーやサソードも工場内に入って戦闘をしております。
必殺技を出すものの、次から次へと怪人が現れ焦るザビー。
そしてサソードは近所の怪人は一通り倒したものの、
自分が怪人化してしまいます。

サソリ怪人はカブトの方に向かっていった様です。
カブトはサソリ怪人と戦闘、てこずるものの
サソリ怪人が途中で様子がおかしくなり逃走。
そして今までサボっていた最初に戦っていた怪人が
再度カブトの前に現れ、すぐにキックの餌食になっていました。

そして加賀美君達の前には、加賀美君に擬態した怪人が出現。
加賀美君は両手に手近に有った鉄パイプを持ち、怪人に挑みますが
ワンパンで転がされてしまいます。

怪人の巣になっている工場に突撃するのに
武器を持ってこなかった理由を知りたいです。


 自分の近くに来た少年に隠れるように言う加賀美君。
少年は加賀美君を振り払って
「もういいよ。お兄ちゃんを逃がしたら殲滅作戦を引き伸ばしてくれないかと思ってね。
だからもう用済みさ。」
と言い放ちます。

少年の言葉にショックを受ける加賀美君。
怪人達、そんなに殲滅作戦が嫌だったのでしょうか。
ゼクトで殲滅作戦が進んでいる事に怪人が気付いているのも問題ですが、
その情報を得ていながら、夜逃げして別の巣を作るとかの対応を取らなかった怪人達も
すこし行動力が足りないです。

そして少年の背中から出た長い器官で
派手に胸部を刺される加賀美君。
加賀美君に擬態していた怪人も参加して
2体の怪人から挟み撃ち状態で6箇所ぐらい追加で刺されております。

今まで色々なダメージを食らって普通に生き延びてきたので、
このぐらいやらないと「死にました感」が出ないのが凄いです。

そして何者かが加賀美君に近付き、腰にベルトを巻いてやります。
怪人とかウロウロしている工場ですので、この人物も恐らくマトモでは無いでしょう。

巻かれたベルトから出た光が加賀美君を治療したのか、
再び目を開く加賀美君。

加賀美君に擬態した怪人と少年に擬態した怪人が歩いていると
加賀美君が後ろから彼らを呼び止めます。

「人と人との信頼も利用するワーム、俺は絶対に許さない。」
と叫び右手を天に突き出す加賀美君。
するとガタックゼクターが実験室の壁を軽く破って飛んで来ます。

ガタックゼクター、被験者へは一応手加減していたみたいです。

加賀美君はガタックに変身、怪人達も擬態を解きガタックに向かいます。
ガタックは怪人を投げ飛ばし、肩からミサイルだかビームだかを出したりしています。
この工場に可燃物が無い事を祈ります。
そして加賀美君に擬態していた怪人は、マスクドフォームのこの肩バルカンで消滅。

もう一体の方に目を向けると、怪人が少年の記憶も消えると言って命乞いしていました。
さっき「絶対に許さない。」とか言っていたガタックですが、思いっきり動揺して動きが止まっています。
そこにカブトが登場し、自分がトドメを指すと言ってガタックを下がらせようとします。

ガタックに助けを求める怪人。
「止めろ天道。」とカブトを止めるガタックに、怪人から浮き出ている少年の映像がニヤついてたりします。
そしてガタックが加賀美君だと気付くカブト。
「此処は俺に任せてくれ。」と言うガタックに
加賀美君じゃ余計任せられない気もしますが
カブトは「良いだろう。」とスンナリ従います。

怪人の方を向き、ガタックはキャストオフ。
耳の下あたりから横に突き出していた部品が立ち上がって
ガタックの側頭部にくっ付き、角状の部品になるのですが
この部品が勢いよく動いたら音はウルサイし頭はウメボシ状態だしで
最悪そうです。

クロックアップして逃げようとする怪人に、ガタックもクロックアップし、
両肩についていたダブルカリバーを両手に持って攻撃。
怪人は劣勢になり、再び少年の記憶を使ってガタックに話し掛けてきます。

ガタックは再度動きを止めますが、今度はジャンプして工場の天井を破壊。
ガタックの行動に、「何なの。」と思いっきり不可解そうに聞いてくる怪人。

「どうしても君にこれを見せてあげたかった。」と話すガタック。
破れた天井の穴からは、昼間ですがうっすらと満月が覗いております。
太陽と月の位置関係はこの際考えない方が良さそうです。

そして穴から差し込む虹色の光を見ている怪人に
望遠鏡を渡そうと近付いていくガタック。

「お人好しだね、お兄ちゃん。」
と言って怪人は再びガタックに攻撃。
ガタックは転がされてしまいますが、
怪人に向かってジャンプしライダーキックを叩き込みます。

その直後、シャドウさん達が工場に仕掛けた爆弾を作動させます。
近隣にも建物がありますが
消防車を呼んであるのか気になります。

爆炎が迫り、身を守ろうとガードの姿勢をとるガタック。
そこに先ほど倒された怪人が起き上がり、ガタックを庇って炎を食い止め消滅。
そう言えば、サソリ怪人っていうかサソードはどこに行ったのか気になります。
スーパーでのお買い物にチャレンジとかしていない事を祈ります。


 加賀美君がガタックになった事をお偉いさんに報告している若いの。
本当にこれで良かったのですかと質問しています。

「モーツァルト、だったね。死者の為のミサ曲を作りながら彼は死んだ。
だがその曲が彼を殺したのか、それともその曲への執念が彼を生かしたのか。」

「つまりガタックは諸刃の刃。ご子息の命を奪いもすれば救いもすると。」
と会話の続行に成功する若いの。
お偉いさんの変な話について行けるようになってきました。
査定アップ間違い無しです。


 まだ火の出ている工場から望遠鏡を拾い上げるガタック。
「甘いな、相変わらず。」とカブトに言われ
「俺は、俺にしかなれない。でも、これが俺なんだ。」と答えています。
死ななきゃ直らない系の事が
死んでも直らなかったというオチでしょうか。

そして工場の近くまで、ゼクトルーパーさんのような格好の人が
やたら派手なバイクで来ていました。
工場の爆発で野次馬とか来ていたら注目の的になっていそうでしたが
近隣の人達が無関心揃いで助かりました。

加賀美君がガタックになった事で、バイトのサボり率がアップする気がしながら
次回に続きます。