第21話


 ベルトをつけて実験室に入る加賀美君の上司。
ゼクトルーパーさん達のつけているようなプロテクターを着込んでいます。
部屋の扉が閉まると中から物音がして、
実験室の壁が内側から力をかけられたらしく変形していたりします。

いつもお偉いさんに付いている若いのに
中止をするか聞いているゼクトルーパーさん。
若いのはガタックゼクターが決める事だとして放っておくよう指示。
ガタックゼクターの方が決定権があるようです。

程なく扉が開き、中から何かに突き飛ばされたように転がり出てくる上司。
口から血が出てたりでかなりやられたようです。
閉まりかけの扉の向こうには、クワガタ虫型のゼクターが飛んでいました。
とりあえず逃げたりはしないようです。

お偉いさんに何人もの被験者が命を落としかけていると報告する若いの。

しかしガタックの資格者が見つからないという話を聞き
お偉いさんはアブラハムの話を引き合いに出し
加賀美君も被験者に加える事に。

ていうか、加賀美君はあれでも
ザビーゼクターが大丈夫だった人材ですから
真っ先にお声が掛かってもいいような気がします。


 天道君の家ではベーコンエッグとミネストローネの朝食が出ているようです。
そして坊ちゃまも屋敷で爺やの作ったミネストローネに舌鼓を打っています。
天道君も爺やも、同じ手法でスープを作っているようで
薀蓄が被っています。

ところで坊ちゃまのお召し物の袖部分が
カーテンですかって感じのヒラヒラなのですが
スープに落ちたりしないのでしょうか。

ちなみに坊ちゃまは明日がお誕生日なようです。
去年の誕生日は姉さん関係で楽しかったと話し落ち込んでしまう坊ちゃま。
爺やは坊ちゃまの様子に気付き、今年は趣向を変えて外で誕生会を開く事を提案します。

前日でなくもっと早くから準備してください。
それともお客さんは呼ばないのでしょうか。


 操業停止になっている工場に来ている加賀美君と先輩。
目撃情報によると怪人がいる可能性が高いそうです。
そして先輩の携帯に、上司が入院したとの連絡が入り、
加賀美君が現場の見張りを続行し、先輩は車に乗り込み病院に向かいます。

加賀美君の帰りの足はどうなるのでしょうか。

そして工場から叫び声が聞こえた為、建物に入ってみる加賀美君。
豆鉄砲を構えていますが、
怪人が出た場合もこれで対処できると信じている筈ですので
危なっかしいです。

そして工場の職員に遭遇し、思わず銃を向けてしまう加賀美君。
怪人ではなかったので謝っています。
工場の職員から野良猫が出て手を焼いていると言う話を聞き
拍子抜けする加賀美君。

そのように報告すると言った加賀美君、携帯を取り出すと
携帯の動作に異常が見られます。
驚いている所で携帯を叩き落とされてしまう加賀美君。

銃を向けられた後なのに
普通に対応する職員、変だと思ったら怪人の擬態でした。

しかし怪人、携帯の事は誤魔化して
加賀美君をそのまま返して猫でしたって報告させた方が
面倒が無いとは思わないのでしょうか。

加賀美君は怪人に投げ飛ばされ、豆鉄砲で応戦するものの
怪人達が沢山駆けつけて来たため困ってしまいます。
そんな中、物陰から子供が声をかけて来て、加賀美君を誘導。
加賀美君は移動中に豆鉄砲を落としてしまいますが、
持っていた所で何かの助けになるような物でもないので大丈夫でしょう。

そして逃走ルートが正規の通路ではないらしく、鉄骨などで非常に狭くなっている箇所があり
怪人達は追いかけてくる事が出来ません。

怪人達に飛び道具も
鉄骨を破壊するパワーも
体の小さいものに擬態するという知恵も無い為、
少年と加賀美君は地下室のような所に逃げ込む事が出来ます。


 加賀美君のバイト先の店のドアを開けた天道君。
するとひよりちゃんがドア側を向いて腕組をして待ち構えておりました。

午前様に腹を立てているとかではなく、
店主が風邪で休みを取り、天道君を代わりのシェフに指名したため
待っていたのだそうです。

携帯か何かに連絡を入れても良さそうですが
もし来なければ自分でやろうとか思っていたのかも知れません。
あと、加賀美君の労働力がは最初から当てにされていない気がします。


 少年が隠れている部屋に到着する加賀美君。
加賀美君が少年にお礼を言うと、少年は水や食べ物は無いか聞いてきます。
無いと言われると助けて損したとふて腐れる少年。
加賀美君が飴を持っていた事を思い出し、ポケットから出すと
少年は箱を引ったくり、中身を口に運びます。

加賀美君、飴など持ち歩いて、喉でも痛いのでしょうか。
少年の身の上話に耳を傾ける加賀美君。
何でも少年は警備員をしていた父親と一緒に工場に住み込んでいたそうです。
怪人が人間を襲うのを目撃したという少年の話を誰も信じず、
皆が段々「怖い顔」になり、逃げ回るうちに地下室を見つけ潜伏し出したそうです。

1人で耐えていた少年を誉める加賀美君、
それはそうと、ゴミを地面に散らかす少年に注意してやってください。

加賀美君は一緒に脱出しようと言いますが、
少年は既に何度も脱出を試みたものの
敵の数が多過ぎて成功しなかったそうで
加賀美君の提案に反対します。

そして少年に「さっきだって全然弱っちかったじゃないか。」と指摘され反論できない加賀美君。
この喋り声とか、当然怪人達にも聞こえていると思いますが
今回の連中はちょっとした障害物も破壊できないレベルなので
床を破って追ってくるとかの心配はないようです。


 車でうなされている坊ちゃま。
爺やが車を停め、坊ちゃまを気遣っています。
目を覚まして、車の窓を開ける坊ちゃま。
「この匂い、僕が食べるに値する料理かも知れないね。」
と何だか嬉しそうな坊ちゃま。
爺やもさっきから気になっていたとの事です。

ぼっちゃま、食べ物で機嫌が直るタイプですか。


 部屋で望遠鏡をのぞいている少年。
加賀美君が望遠鏡を誉めると、少年はムーンボウという
月の光でかかる虹を見るのが夢だと語ります。

それを見ると幸せになれるのだそうですが
ここじゃ絶対無理と言ってテンションを下げる少年。
ハワイに名所があるらしいので
頑張って貯金してください。

必ず守るからとして少年を説得し、脱出を試みる加賀美君。
しかし彼らをまだ探しているのか、
怪人達はその辺を警戒して大勢で工場内をウロウロしています。

そして転んで望遠鏡を落とした少年。
転がってしまった望遠鏡を拾おうとする少年を止め、
代わりに手を伸ばす加賀美君。

そして案の定加賀美君は見つかってしまい、手を怪人につかまれて
物陰から引っ張り出されてしまいます。

少年に地下室に戻るよう指示を出し、自分は怪人達に追われながら
外に向かう加賀美君。
ちなみに望遠鏡はまだしっかり持っています。
今回既に携帯電話や豆鉄砲を落としており、
「二度ある事は三度ある」が発動しないよう
気をつけてもらいたいものです。

階段を上って追ってくる怪人達を蹴落とし、将棋倒し気味にして足止めをしたものの
1階の広い部屋に出てまた怪人達が出現し囲まれそうになる加賀美君。
そこに丁度キーが刺さったままのフォークリフトがあり、
乗り込んで怪人達をなぎ倒しつつ外に出る事に成功しました。

なかなかパワーのあるフォークリフトです。
ゼクトでも導入するといいと思います。


 匂いにつられて加賀美君のバイト先の店に入ってくる坊ちゃま達。
店から車まで何メートル離れていたのでしょうか。

坊ちゃまは怪人なので嗅覚が鋭くなっている可能性がありますが
爺やまで匂いに気付いているのが気がかりです。
爺やも怪人なら良いのですが、そうでない場合
物凄く匂いのきつい料理を作っている事になります。

店に入ってきた坊ちゃまに気付くひよりちゃん。
加賀美君の事は覚えていた坊ちゃまですが、ひよりちゃんに対しては特にリアクションがありません。

爺やは店が庶民的なので坊ちゃまには不適切な場所ではないかと心配しています。
しかし買い物に行く際に普通の商店街をチョイスしてしまうような坊ちゃまです、
「一度庶民の味と言うものを食べてみたかった。」と乗り気です。

爺やは自前のテーブルクロスやら食器を並べ始め、坊ちゃまの席を用意。
普段から持ち歩いているのでしょうか。
無茶なリムジンを使っているのは荷物が多いからかも知れません。

変なのが来たぞと、店の奥に居る天道君に知らせるひよりちゃん。
「何だ、誰かと思ったらお坊ちゃま君か。」と天道君。

天道君の中では、坊ちゃまは「変なの」までは行かないようです。


 フォークリフトで低速度ですが空き地らへんまで逃げている加賀美君。
すると前方から加賀美君に擬態した怪人が出現。
加賀美君は自分ソックリの怪人もひき殺そうとしますが、
怪人は元の姿に戻りフォークリフトを殴り、その反動で加賀美君は落ちてしまいます。
悪い事に脱皮済みの怪人だったようです。

加賀美君がピンチになっている所でシャドウさん達が怪人に一斉射撃、
続いて影山ザビーが怪人と戦い始めます。
怪人は口から何か吐き出し、ザビーがそれを避けている隙に逃走してしまいました。

変身を解いた影山に駆け寄り、この先の工場に怪人が居たと知らせる加賀美君。
しかしシャドウでは既にその情報は得ており、
加賀美君が勝手に入った所為で動きを勘付かれたと怒ります。

謝罪する加賀美君ですが、チーム同士きちんと連絡を取り合っていれば防げたミスです。
どちらかと言うとシャドウの方のポカと思われます。

加賀美君は工場内の子供の救出を訴えますが、子供も怪人だと言われてしまいます。
工場の中には怪人しか残っていないという話になっているのだそうです。

子供の正体など調べられそうな気もしますが、
サーモグラフィーとか、何か不具合でも発生して回収になっているのでしょう。


 上司の病室に行き、子供が怪人ではないとして救出するよう主張する加賀美君。
先輩に拠れば、加賀美君の意見は本部に伝えてあるそうです。
どうやら先輩に先に相談したようで、加賀美君の意見は上司も聞いた後でしょう。

工場が怪人の巣となっているのは本当で、
しかも「得体の知れない物」を隠していると話す先輩。
本部はじきに工場を殲滅する命令を下す筈だと言う話を聞いて
納得できないと怒り始める加賀美君。

そんな加賀美君にバイトの時間だろうといい、
行って戻ってくるなと言う上司。
今バイトに行ったらさぞ面白いものが見れそうですが、
しょげながら帰る加賀美君を若いのが待ち構えており、
上司の怪我の理由を知らせてきます。

被験者を出せと命じられた上司は、部下を実験台にさせたくないと、
自分から被験者になって怪我をしたのだそうです。

もし適合すればお待ちかねの親父ライダー誕生だっただけに残念でした。
実験の内容を気にする加賀美君に、新しいライダーである「ガタック」になる為の実験だと話す若いの。
「誕生すればゼクト最強のライダーとなるだろう。ワームの巣に1人で乗り込める程のね。」
と耳打ちしているあたり、加賀美君が何をしたがっているがバレバレの模様です。
そして走って何処かへ向かう加賀美君に気付き、先輩もそれを追いかけます。

実験を何処でやっているとか、そう言う情報は漏れ漏れですか。
それこそ実験室の場所は隠して被験者も目隠しして連れてくるとか
気を使って欲しいです。


 坊ちゃまのテーブルに料理とスープを運ぶひよりちゃん。
料理を口に運んで、爺やの味に似ていると驚く坊ちゃま。
爺やにも料理を試食してもらいます。
「なるほど、しかし坊ちゃまの好みに合わせるには一味足りません。」
と言って厨房に入り、調理を始める爺や。
ちなみに天道君は爺やの手つきをかなり意識しています。

ところで、坊ちゃまが最初に手をつけたので
前菜かなと思ったのですが、どうも肉を焼いているようです。
これが前菜だったらメインが何なのかという話です。
ぼっちゃま、食べる順番変です。

「やっぱり爺やの料理は最高だ。」と誉めている坊ちゃま。
爺やは坊ちゃまにお礼を言い、そしてスープが気になっていると話します。
スープを飲んだ坊ちゃまは「初めての味だ。」と感動しています。

スープを作ったのがひよりちゃんだと話す天道君。
坊ちゃまは上機嫌でひよりちゃんに
誕生日を祝う料理を作るよう命令して帰っていきます。

「何気に、食い逃げなんだけど。」と天道君に助けを求めるひよりちゃんですが
天道君は坊ちゃまの残していった料理の味を確認し、
「この味付けは、あのじいさん、まさか。」と
凄いシリアス状態になってて、それ所ではなさそうでした。

戦闘の時とか全然平常モードなあたり
天道君の世界では料理の方が重要みたいです。


 ゼクトの施設に行き、不自然に半開きになっている金庫からベルトを取り出す加賀美君。
先輩が追いついて止めに入りますが、加賀美君は助けを待っている奴が居るとして
先輩を振り払います。
そしてベルトを持って実験室に入る加賀美君。

上司の怪我の様子を見たにもかかわらず、普通にスーツ姿で入ってく加賀美君。
何処のどなたか存じませんが、プロテクターも不自然に用意しておいて欲しかったです。

そして部屋の中ではガタックゼクターが、加賀美君に一旦近付いた後
わざわざバックして助走をつけて加賀美君に攻撃したらしく、
部屋の中からうめき声が聞こえ、扉も変形して加賀美君が吐き出されてきました。

加賀美君のバイト先で、夜になっても料理とにらめっこして
どんな味付けをしたのか考えている天道君。
今日の店の営業が行えたのか気になります。

そこに先輩から電話が入り、
加賀美君が擬態されたり少年を助けたがっていたり怪我をしたりな話をして
助けを求めてきます。

「断る。」と電話を切る天道君に
先輩は驚いてしまったようです。
大介とかなら結構便利に使えたので
早く帰ってきてもらいたい事でしょう。


 ゼクトルーパーさん達が見張りについているICUに入っている加賀美君。
ガラス越しに加賀美君の様子を見ながら、
「命を粗末にしやがって。」と苦々しげに言う上司。

そして上司が先輩に車椅子を押してもらって病室を出るのと入れ替えに
医療スタッフが病室に入ってきます。
周囲を窺った医療スタッフは、加賀美君の首を掴もうと手を伸ばし始めます。
それを別の医療スタッフが取り押さえ、顔につけていたマスクを外すと
加賀美君と同じ顔が出てきます。

どうやら加賀美君に擬態した怪人だったようです。
入り口の見張りはヘルメットで表情を悟られないのを良い事に
立ったまま居眠りしていたのでしょう。

「お婆ちゃんが言っていた。本物を知る者は偽物には騙されないってな。」
と、もう1人の医療スタッフは天道君でした。
せっかちな加賀美君に擬態した怪人なら
必ずオリジナルを消しに来ると思っていたそうです。

そのせっかちになっている怪人の先回りをした天道君も
かなり素早く行動したと思われます。


 怪人は正体を現し、天道君に襲い掛かります。
カブトゼクターが怪人をひるませ、天道君もカブトに変身。
怪人に飛び掛られ、カブトは怪人と一緒に病室の壁を破って落下。

鉄筋の密度が気になります。

カブトは落下しながらキャストオフしクロックアップ。
飛んでいった部品が落下したら地面に穴とか空きそうですが
夜間なので人通りも少ないでしょう。

一方影山ザビーの指揮するシャドウは工場の殲滅作戦を開始している模様。
夜間なのに大変です。
戦闘が夜のほうが有利なのでしょうか。
騒音とか出るなら昼間の方が近隣住人的には有り難いです。

向かってくる怪人に次々パンチを打ち込んでいくカブト。
そして珍しく自分から怪人の方に近付いてライダーキックを繰り出しますが、
他の怪人が飛び出してきて盾になり爆発、本命の怪人は後方に移動し難を逃れます。
下手なゼクトの組織より余程連携が取れているようです。

そして担架に運ばれて何処かへ運ばれる加賀美君。
病室に穴が開いたので、移動させなきゃ風邪とか引いて大変でしょう。
しかし次にガタックゼクターの待ち構えている実験室の映像が映し出され
シーンが繋がっていない事を祈るばかりです。

あと、ガタックゼクターの部屋の壁がボコボコなまま補修されていないようなのですが
直した途端に適合者が見つかるような気がするので
修理してみてはいかがでしょうか。