第20話


 怪人そっちのけでカブトと戦い始めるサソード。
カブトはサソードヤイバーを受け止め、サソードにゼクトの者かと質問。
自分の意志で動いているというサソードの言葉を聞き、カブトは変身解除して見せます。

「頭を冷やせ。
お婆ちゃんは言っていた。男はクールであるべき。沸騰したお湯は蒸発するだけだ。」
と天道君。

サソードも変身解除し
「爺やが言っていた。男は燃える物。火薬に火をつけなければ花火は上がらないってな。」
と反論。
あの爺やがそんな事を仰っていたのですか。
今後、あんまり穏やかじゃない爺やが拝めるのでしょうか。

「兎に角俺の邪魔はしない事だ、ワームは一匹残らず俺が倒す。それが俺の仕事だからな。」
と言って去る坊ちゃま。
でしたらさっき逃げたの追いかけてやってください。


 何処かの公園の東屋で、先輩に新聞を届けている加賀美君。
怪盗シャドウの記事を見せて、上手くいきましたねとか大声で喋っています。
この男を仲間に入れたのは失敗だと思います。

これからも頑張ると先輩に言っている加賀美君。
そこに、「果たしてお前に勤まるかな。」と言いながら天道君が現れます。
何の話だととぼけようとする加賀美君ですが
先輩は加賀美君を止め、天道君が仲間である事を話します。
用心棒として参加しているという天道君。

加賀美君は何か不満そうですが
確かに怪人をおびき寄せる作戦ですから、戦闘要員は不可欠です。

あと、たまにはゼクトルーパーさん達も呼んであげてください。
死ぬだけですが。


 屋敷の外のテーブルで、お茶を持ってきた爺やに予定を聞いている坊ちゃま。
坊ちゃまはお茶に口をつけようとして、花びらが浮いている事に気付きます。
爺やにお茶の事に付いて尋ねる坊ちゃま、ローズティーと聞いて茶を捨ててしまいます。
バラは嫌いなのだそうです。
お姉さんが花畑か何かでバラを見ている時に怪人に襲われた過去があり、
そこからバラ嫌いスタートのようです。

しかし花びら一枚でよくバラだと気付きます。


 外で加賀美君を呼び出している影山。
ゼクトには会議室とか無いのでしょうか。
呼び出された加賀美君は、影山からされる話題を予想して
怪人が現れたらしいという話をしだします。

影山も怪人の件は把握しているようで、被害者が全て犯罪者だと言うことも知っているようです。
しかし影山が加賀美君を呼び出したのは怪人の話でなく
先輩が怪盗シャドウである情報を入手したので
加賀美君からも情報を引き出そうとしているようです。

ゼクトに犯罪者が居るのは放って置けないのと、
シャドウの名を騙るのが許せないのだそうです。

どうやら法律とか現在の日本とは少し違うようです。

あと、加賀美君が挙動不審でしたので、
これで完璧に疑われた感じです。
わざわざ呼び出して聞いたのは
表情などで不審な点が無いか確認する意味もあったのでしょうが
この分でしたら電話か何かでの質問でも十分ばれたと思います。


 宝石店に侵入している怪盗シャドウ。
ガラスケースを叩き割ると警報が鳴ります。
逃走する際、柱かなんかに激突し、仮面を落としてしまいます。
今回は加賀美君が怪盗役のようです。

仮面を拾おうとした所、パトカーのサイレンが聞こえたので
逃走を優先する加賀美君。
遺留品はまずくないですか。

外を逃げている所をパトカーに回り込まれ、警察官に銃を向けられる加賀美君。
その時怪盗シャドウ姿の先輩がヘルプに入り、警察官を殴り&蹴り倒して加賀美君を指令車まで誘導。
先輩と加賀美君の仮面が共用でなくて良かったです。

警察官の応援も来ますが、今度は上司が煙幕弾か何かを撃ち込んで
その隙に2人は車に乗り、一同逃走。
先輩は「やっぱりあなたには向かないみたいね。」と加賀美君に言っています。
予想していたのなら、怪盗役やらせないでください。

あと、上司の怪盗の腕前も見てみたいです。


 ゼクトのお偉いさんに、加賀美君が怪盗シャドウの一味という情報を入手したと話す若いの。
影山経由でしょうか。
一味と言うか、足手まといです。

「ちょっとビックリ。」とコメントするお偉いさん。
チョイ悪オヤジの次は和み系のブームが来ると踏んでいらっしゃるのでしょう。
若いのがお偉いさんの言動に特に動揺しないあたり、
少し前から練習が始まっていた模様です。

もしこの情報が事実なら然るべき処置を取るしかないと話す若いの。
「獅子身中の虫」の出典が梵網経だったかなと話すお偉いさん。
お偉いさんは若いのの反応とか見ずに「ウン、しかしビックリ。」と1人で完結していました。

特に指示とか貰えなかった上に、変なリアクションまで見せられた若いの、
胃に穴が開く日も近いです。


 屋敷でお茶を飲んでいる坊ちゃま。
今回は普通の紅茶のようです。
爺やが寄って来て、アーチェリーのトレーニングの時間の筈ではと聞くと、
コーチの腕に不満があるので帰ってもらったのだそうです。
爺やは話を聞いて次はもっと有能な人材を連れてくると答え、
そして買い物に出かけると声を掛けます。

坊ちゃまは暇なので自分が買い物に行くと申し出ます。
爺やは買い物などとんでもないと、買い物篭を奪い返しますが。
初めての買い物でも頂点を極めると宣言し、坊ちゃまも買い物篭を再度奪います。

頭に買い物篭を被って人ごみを歩く坊ちゃま。
確かに頂点を極めていますが、極めちゃいけない頂点です。

そして買い物客が行列を作る精肉店の窓口にいきなり向かう坊ちゃま。
列を無視しているため、他の客から怒られています。

しかしいきなり個人商店で買い物をしようとする坊ちゃま。
デパートの外商とか使いません。

町内会のサッカーチームに入っていたり、
どこまでが庶民の領域で
どこから上流の領域とか全く意識していないようで
これが逆にリアルです。

店主に一番良い肉をくれと言う坊ちゃま。
何に使うとか何グラムとかの情報は提供しません。

ここで後ろに並ぶように言わないと、いつものお客さんが逃げてしまいますが
「うちの店は全部良いよ。」と店主は坊ちゃまの対応を先にしてしまいます。

「じゃあ全部だ。面倒だから宅配便でな。」と言って店を去る坊ちゃま。
商品を買い占められてしまっため、他の客が怒っていますが気にとめません。
それはそうと、多分端っこに潜んでいると思われるコロッケ類なんかも
本当に要るのでしょうか。

あと、宅配便で午後出しですと、納品は明日とかだと思います。
それから配送伝票ぐらい書きましょう。届く物も届きません。

そして密かに爺やが尾行していたようで、他の買い物客に土下座して許しを乞うて居ました
ただ、売っている肉の総量とか分からないはずなので、
一通り他の客に肉を売ってから余ったのを送りつけるのも手だと思います。


 友達と下校している天道君の妹さん。
友達の兄が車で近くを通りかかった為、友達と妹さんは車で送ってもらう事に。
やったーラッキー、と言っている妹さん、友達のお兄さんにもお礼とかすぐ言いましょう。

しかしその車は横断歩道でもない道路を渡ってきた坊ちゃまを避けようとして
コースアウトした車にぶつかり事故ってしまいます。
幸か不幸か、この事故は近くで駐禁を取っていた警察官達に目撃されております。
民間委託していません。

妹さんが家に帰るなり、天道君は血相を変えて自室に向かう妹さんを呼び止めます。
妹さんは平気だと言っていますが、額の傷について詳しく聞こうとする天道君。
車の事故に遭っても全然気にしていない妹さんの精神構造についても
詳しく聞きたいです。


 坊ちゃまは警察署に連れて行かれてお説教を聴かされていました。
しかし自分が悪い事をしていると言う自覚は無いらしく、
車の方が避ければいいだけの話だと言って警察官をますます怒らせています。

俺は神に代わって剣を振る男だとか言い出し始めている坊ちゃま。
名前とか聞かれた時もそれ言ったのではないでしょうか。

そこに爺やが登場、警察官に向かって土下座を始めました。
坊ちゃまはお説教よりも爺やが困る方が堪えるようで、
「ねえ爺や。ごめん、迷惑かけちゃって。」と警察署から出てまず爺やに謝っています。

どうかお気になさらないでください、と坊ちゃまをリムジンに乗せようとする爺や。
出来れば気にして欲しいです。
ところで駐車スペース三台分使ってリムジンを停めていますが、
空きが無かったら路駐したのでしょうか。

シートに座った坊ちゃまに、怪盗シャドウから予告状が届いたと知らせる爺や。
警察には届けたそうです。
そこに天道君登場。
何の用だと車から降りた坊ちゃまをいきなり殴る天道君。

警察署の敷地内で暴行です。

「何をする。」と抗議する坊ちゃま。
「当然の報いだ。お前が起こした事故の所為で妹が怪我をしたんだからな。」
警察から加害者に関する情報がちゃんとくるとは思えませんので
妹さんから詳しく話を聞いて、事故を起こした犯人が坊ちゃまだと分かったのでしょう。
妹さんが坊ちゃまの事をどう表現したのか気になります。

「お前、兄弟がいるのか。」
お姉さんの事を思い出す坊ちゃま。
「そうか、俺が悪かった、すまない。そう妹さんに伝えてくれ。」と
しおらしく謝罪しています。

天道君もまだ殴り足りない感はあるようですが
坊ちゃまの態度に異常を感じたのか
「分かればそれでいい。」と言って去ります。

気のせいか、シス●ン同盟が結成された感じがします。


 坊ちゃまの屋敷に来ている加賀美君。
ゼクトのメンバーとして、坊ちゃまの家宝を守りに来たという設定のようです。
坊ちゃまは加賀美君を天道君の知り合いとして覚えていたようです。
確かに勝負の時に一日中くっ付いて来たので、印象に残ったかも知れません。

警察も全員追い返したそうで、加賀美君にも帰ってもらおうとする坊ちゃま。
自分で怪盗シャドウを捕まえると言う坊ちゃまに、
こちらも任務に命をかけていると食い下がり、家宝の場所を聞く加賀美君。

追い返す予定の加賀美君に家宝の場所を教えている坊ちゃま。
まさかもう折れましたか。
そして加賀美君は
目の前のテーブルの上に普通に置いてある家宝に驚いています。

部屋から出て早速先輩に家宝のありかを電話で伝える加賀美君。
もう少し小声にするか、暗号など使って喋って欲しいものです。

加賀美君の連絡を受けて出動しようとする先輩。
しかし天道君が先輩を待ち伏せしており、
今度の相手は一筋縄では行かないとして手助けを申し出ます。

一筋縄では行かない相手ではなく、普通に忍び込める所を狙った方が良いと思います。


 新しいピアノの先生が来たが、こんな日なので断りましょうかと坊ちゃまに聞いている爺や。
先生が到着してからレッスンするか決めるのもどうかと思います。
時間が勿体無いです。

坊ちゃまはピアノのレッスンを受けるそうで、先生を通すように言います。
通されて来たのは何と天道君。
坊ちゃまは不満そうですが、ちゃんとピアノに向かって演奏を始めます。
そして天道君もその横から鍵盤に手を出し、シス●ン同盟で連弾になっています。

その様子を部屋の外から見ている爺やと加賀美君。
そして屋敷の外から影山も様子を窺っています。
特に影山、ピアノの音とか聞こえてきて状況が分からなさそうです。

窓越しに先輩の姿を確認した加賀美君は、爺やにお茶を頼んで場を外させ、
自分は応接室に戻って家宝を窓から外に投げ出します。
何か、3階ぐらいの窓から重そうな置物を投げているのですが、
位置エネルギーを無視してキャッチする先輩。

そんな先輩ですが、逃走中に影山の出した足に引っかかり転んでしまいます。
「岬さんやっぱり、何故こんな事を。」と聞く影山。
そこに怪人が登場、先輩は怪人をおびき出す為の作戦だったと打ち明けます。
怪人に首を締められかけている先輩に促されてザビーに変身する影山。

怪人をおびき出すのなら組織に内緒にしておく必要も無いと思いますが
あんまり周りから認められている状態で行動すると
怪人からも泥棒と思われないなど問題があったのでしょう。

ザビーの攻撃のお陰で怪人の手から逃れる先輩。
しばらく絞められていましたが、大丈夫そうです。

しかし脱皮前の怪人達も出現。
ザビーはキャストオフして脱皮前の怪人達を全て倒しますが
肝心の脱皮後の怪人に逃げられてしまいます。

川の上に渡されている吊り橋を渡って逃走している怪人。
ここどこですか。東京タワーからかなり離れていませんか。
あと、怪人の癖に吊り橋使わないでください。
岸から岸にジャンプするとか、もっと怪人らしい行動を心がけてください。

そんなルート取りだから天道君に先回りされるのです。

「随分手間をかけさせてくれたな。今度は逃がさん。」と天道君はカブトに変身。
クロックアップして逃げようとする怪人ですが、カブトもすかさずキャストオフしクロックアップ。
カブトのクロックオーバーと同時に殴り飛ばされ転がる怪人。
そこに坊ちゃまも登場。
そう言えばさっきまで一緒に連弾していたので天道君だけ来るはずもありません。

川から姿を現したサソードゼクターを手に飛びつかせ、サソードヤイバーにセットして変身します。
何回か怪人に斬り付けキャストオフし、クロックアップしながらライダースラッシュを放つサソード。
怪人を切り刻んだサソードヤイバーは何か汁が滴っていて早く洗いたい気分です。

「言った筈だ、ワームには手を出すな。全て俺の獲物だ、とな。」
と釘を刺すサソードですが、カブトは
「お前の言う事を聞くと言った覚えは無い。」
と反論。
サソードはならば死ねとか言ってカブトに武器を向けて攻撃をしようとします。
また新しいピアノの先生を探す爺やの身にもなって欲しいです。

しかし途中で苦しみ出し止ってしまうサソード。
どうした、と声を掛けるカブトを無視して何処かへ行ってしまいます。
そしてエンカウント率の高い地下道まで変身したまま来ているサソード。
また交通事故とか起こしていないか心配ですが、赤信号で止まるサソードもちょっと嫌です。

壁に寄りかかり、変身を解く坊ちゃま。
「感じる、奴の力を。居る、奴が。何処だ。何処に居る。」
と言ってヨロヨロ移動する坊ちゃま。
そして立ち止まって、お姉さんを殺したらしいサソリ怪人に姿を変えてしまいます。

そして通りかかった一般市民の女性を威嚇するような感じで終了。

家宝は無事に部屋に戻ったのか、肉はちゃんと届いたのか気になりつつ次回に続きます。