第15話


 


 ライダーキックの標的になりながら、突如現れたドレイクによって倒される怪人。
「気まぐれな風が吹いたか。」とドレイクに話し掛けるカブト。
しかしドレイクは気まぐれでは無いそうで、この間の戦いの借りを返したいのだそうです。
意外と細かい奴だと言って戦いに応じるカブト。
そして案の定、むしろカブトに殴られに来た感じになるドレイク。

そこにドレイクの力を確かめようと、影山ザビーが乱入。
ドレイクはザビーに殴り飛ばされたりしています。
それを見て気の毒に思ったのか、
カブトは「お前の相手は俺じゃなかったのか。」とザビーの注意を引きます。
ザビーを殴り飛ばしたカブトは、影山が加賀美君を見捨てる発言をした事を思い出し、
お前に人を率いる資格は無いと言い残して去って行きます。

そして立ち去るカブトを見送りながら、
「邪魔さえ入らなければ。また貸しが増えましたか。やはり気に入りませんね天道総司。」
とドレイク。
まだやる気とかあるようで、意外と精神的にタフです。


 地下駐車場のような所でまだ凹んでいた加賀美君。
先輩が付き添ってくれていますが、どうにも立ち直れないようです。

そこに天道君が足を運び、加賀美君に対し
利用される方が悪い、命が助かっただけもうけ物だと叱咤したところ、
逆効果だったのか泣きベソをかいたまま走ってどっか行ってしまいました。

途中で知らないおばさんから飴とか貰ってしまいそうです。


 天道君の妹さんの朝食は新じゃが芋の丸揚げだそうで、
妹さんは食べるスピードを上げ過ぎて喉に詰まらせたりしています。
それにしても、器に山盛りにジャガイモが積まれているのですが何人前ですか。

天道君は妹さんに料理のコツを聞かれ
「幸せな気分で作る事だ。特に揚げ物はな。油の中に一滴の涙もこぼしてはならない。」
確かに油がはねます衛生上問題ですし良い事無いです。
あと、そう言いながら天道君は加賀美君の泣き顔を思い浮かべているようで
「全く面白い奴だ。」と呟きつつ気にしているようです。

あと、料理のコツとか、精神論以外にも色々あるんじゃないかと思いますので
時間のある時にでも妹さんに教えてください。


 先輩は上司に加賀美君が囮にされた事を納得できないと訴えています。
自分が被害に遭ったわけではないのに、大変後輩思いです。
上司はシャドウはゼクトの総意で動いているとして、自分もそうだからと
ゼクトに命を預ける事を期待しているそうです。
ゼクトルーパーさん達の死にっぷりを見るに
貸し倒れになりがちな預け先なのは間違いありません。

先輩は立ち食い蕎麦に加賀美君を連れて来ています。
奢ってくれるそうですが、先輩が「かけ」を注文するので
奢られる方も「かけ」しか普通頼めません。

黙ったままでオーダーを入れない加賀美君に代わって
天ぷら蕎麦を注文する先輩。
コロッケとかで良いんじゃないでしょうか。
少し甘やかし気味です。
しかもお礼も言わずに黙っている加賀美君。

いつまでウジウジしているのかと先輩は加賀美君を叱りますが、
「冗談じゃないですよ、俺危うく死ぬ所だったんだ。」と怒り出し、
次いでトーンダウンして
影山に囮として使われた事で
自分は価値がなく死んで良いと思われた事を気にしている風な事を言います。

先輩はサッサと食事を終え加賀美君の愚痴はスルーして、
麺が伸びるから早く食べるよう急かしています。

ところで囮だの死ぬだの、およそ穏やかとは言いかねる会話内容ですが
そういった話が出来るあたり、やはりここは普通の立ち食い蕎麦屋では無さそうです。


 おでんの屋台ではんぺんをオーダーする男性。
熱燗に口をつけてから、箸ではんぺんを掴み、
額の前に持ってきて幽霊とか言っています。
変なギャグとかされても屋台のオヤジは愛想笑いしなくちゃならないので大変です。

そんな中、男性の携帯に着信が入ります。
救急車のサイレン音みたいな着信音ですが、どうやら病院からの通話だったようです。
急患との事で至急オペに呼ばれてしまいました。

病院に戻り手術着に着替えた男性。
しかし大して飲んでいなさそうなのに千鳥足です。
いつものを頼むと言われた看護師は
男性にビンタ二往復をお見舞いします。
すると男性の目つきは鋭いものに変わり、しっかりとした様子で手術を始めます。
どうやらビンタでアルコールが抜ける特異体質なようです。

それはそうと、看護師、手術中に私語止めてください。


 レストランの屋外席でお父さんと一緒に食事に来ている加賀美君。
加賀美君の方から誘ったらしく、嬉しいというお父さん。
「警視総監という立場になるとなかなか時間が取れない。」というお父さん。
お父さんにそんな肩書きもあるなら
警察に潜入した時に割と早く解放されたのも分かります。

しかしゼクトと警察は別組織扱いなのですから、
人事とかあんまり被らない方が良いと思います。

何か話したい事が有るんだろうというお父さんに、何も無いと答える加賀美君。
お父さんは続けて、自分に自信を持つように加賀美君に話し掛けます。
加賀美君が根拠の無い自信とか付けても問題ですが、
とりあえず周囲に迷惑な今の落ち込み状態から抜けてもらうのが先決でしょう。

お父さんは帰る途中で車を運転している若いのから、
ご子息が正体を知ったらさぞ驚かれる事でしょうとか言われています。

加賀美君、「親の七光り」がどうのと当初先輩から言われていましたので
父親がゼクトのお偉いさんなのは承知している筈です。
つまりこのお父さんにはゼクトと警察の他に
何かされている事になります。
そりゃ時間取れません。
あと、公務員って副業して良かったですか。


 歩道橋で先輩に呼び止められている加賀美君。
休職届を先輩に渡したらしく、それを上司に提出して欲しいそうで
直接上司に持っていくべきな気がします。
「仕事を休むのは勝手だけど、何でパソコンを持っていく必要があるの。返しなさい。」と先輩。
そこに通りかかった天道君、大声を出すと迷惑だと言って2人の仲裁に入ります。

電波と大声のどちらが迷惑かとかはあまり考えないようにしたいです。

加賀美君のバイト先に移動した一同。
加賀美君はゼクトを頼らず一人で事件を解決して自信を取り戻す作戦です。
しかし早速パソコンをガメているあたり、先行き怪しいです。
ていうか情報が欲しかったらデータだけ持ち帰って自分のパソコンに移せそうな気がします。

加賀美君を考え直させようとする先輩の話を遮って
どんな事件が起きているのか聞く天道君。
どうやら冒頭のおでんを食べていた男性に擬態した怪人が出ているらしく、
被害者の体は朽ちた木のようになるそうです。

とにかくやってみる、と言ってパソコンを掴み取り、店を出て行く加賀美君。
情報の漏洩には気をつけてもらいたいです。
ところで、ちゃんと電源ケーブルとかもガメていますでしょうか。


 加賀美君が出て行った後も店に残っている先輩と天道君。
コーヒーを飲んでいる天道君に、先輩は加賀美君のサポートを依頼します。
しかしそれを断る天道君。
そんな「お人好し」でもなければ「暇」でもないそうで、
前半分は納得ですが後半はどうなのでしょう。

カップを置いて店外に出ようとする天道君、すると大介と鉢合せしてしまいます。
「また殴られに来たのか。」という天道君。
どうもこの店は天道君の第二のお家扱いです。

大介は呆れたように天道君の喧嘩腰に付いていけないとし、
「私はここのコーヒーが気に入っているだけですよ。まさに人生に潤いを与えてくれる一杯だ。」
と言いながら先輩と同じテーブルに付き、置いてあったコーヒーに口をつけますが
それ天道君の飲み残しです。
せめて先輩のを狙うべきです。

そして大介に普通に喋れないのかという天道君ですが
普通に喋ったらキャラは薄まるわゼクター飛んでこないわで
お勧めできません。

そして天道君を無視して、先輩にメイクのモデルになって欲しいと頼みだす大介。
先輩は条件付で大介の依頼を受けるそうです。
そして化粧ののりを確認するといって、テーブルに付いたまま先輩に化粧をしだす大介。

店の奥からひよりちゃんが不審そうに見ていますが
残り物のコーヒー飲んだり、化粧品の粉を散らすような客は
追い出しても良いと思います。

先輩に施された化粧を認めつつも、ヘアスタイルも変えたほうが良いと言い出す天道君。
ていうか天道君、帰るんじゃなかったのですか。

天道君は四次元からドライヤーとブラシを召喚し、
先輩を半分アップにしたような髪型にしてしまいます。

大介は元の髪型の方が良いと言って天道君と仲たがいしたようです。
ところでちゃんとコーヒーオーダーしましたか大介。


 病院の近くで、ノートパソコンを睨みながら通行人を監視している加賀美君。
どうやらこのあたりで事件が多発しているそうで、擬態されている可能性の高い男性を探しているようです。

その後ろに先輩と大介。先輩は大介に加賀美君のサポートを指示します。
素直に先輩に従っている大介、かなり下僕状態です。

そして加賀美君はターゲットの男性を発見し尾行開始。
しかし大介達は同じ顔の男性をもう1人見つけてしまい、そちらを追う事に。
そして先輩達の後ろに更に隠れていた天道君は、
また別の場所から悲鳴が上がっているのを聞いてしまいそちらに向かいます。

天道君が被害者を見つけ出した所、
その被害者の体は「朽ちた木」のようになってしまいます。
色々と裏がありそうだと考える天道君。
それにしてもこれ、被害者の服も何故か木みたいになるので
警察とかに届けてもゴミの不法投棄としか思ってくれなさそうです。
最初にどうやって事件と分かったのか気になります。


 加賀美君はターゲットを二日ほど追っているものの、怪しい動きは見つけられないようです。
交代要員がいないのですから、目を離している時間とか多分ありますので
単なる見落としもありそうです。

先輩チームももう1人のターゲットを追っているようです。
大介が痺れを切らしていますが、先輩に拠れば同じ人間が2人いるので
片方は怪人であり、2人が遭遇した時にどちらかが怪人の本性を見せるとの事です。

そしてついに同じおでん屋の屋台に隣同士で座るターゲット2名。
2人はお互い相手を確認するものの、普通にはんぺんとかオーダーして
幽霊とかやっています。

ていうかこの人、どちらか医者な訳で
そう思うと途端に幽霊のネタが笑えなくなります。
最初からとも言いますが。

あと、おでん屋のオヤジも普通に対応しているので、
多分今までもこの男性達が同時に店に来る事はあったのでしょう。

2人が仲良く飲んでいるのを怪訝そうに見ている加賀美君と大介。
そう言えば双眼鏡は持ってきていますが、サーモグラフィー忘れています。


 そんな中、全然違う方から人の悲鳴が聞こえ、
駆けつけると怪人が人間を殺していました。
見張っていた男性が怪人でなかったのかと驚いている加賀美君に
先輩は複数の目撃者がいるのだからそれはないと否定。

ところで加賀美君、先輩や大介がいる事には驚きませんか。

そして飛んで来たドレイクゼクターで変身する大介。
2人を下がらせて怪人と戦います。
怪人の吐き出すガスは無機物にも効果があるようで
その辺の公共物とか溶けています。

ドレイクはゼクトマイザーを取り出し、虫っぽいメカをゾロゾロ飛ばして怪人に向かわせ
その間にキャストオフ。
ちなみに虫メカはちゃんとトンボの形をしているようで、
おそらく先輩が持ってきてくれたのでしょう。

クロックアップしたドレイクは無駄にジャンプしながら怪人を狙撃。
かなりいい感じに怪人にダメージを与えられた所で
シャドウさん達が出現。
怪人に一斉射撃をしだします。

そして影山にザビーに変身して正面から戦うよう指示を出すシャドウさん。
影山はメットを外し、言われた通りに行動します。
他のシャドウさん達にも指示を出すシャドウさん、
「お婆ちゃんは言っていた。戦いはヘソでする物だってな。ヘソに気合を入れろ!」
と、どうやらこのシャドウさんは天道君だったようで、
ヘルメットを外して加賀美君に笑いかけたりしています。

それよりお婆ちゃんが
何と戦っていたのか気になって仕方ないまま
次回に続きます。