第9話


 夕陽をバックに戦っているカブトとザビー。
ザビーを橋から下に落として自分も下に降りるカブト。
そして加賀美君もその辺に駆けつけて来て、
二人が戦う必要は無いとして戦闘を止めるように呼びかけます。

ライダースティングの構えを取ったザビーはカブトに向かって行きます。
その時、加賀美君の上方にある橋の一部が崩れ出し、ガラスなどが降り注いできます。
加賀美君が防御ポーズを取っていると、上空で何らかの力によってガラスが更に細かくなって
加賀美君はノーダメージで済みますが、
カブトの方は何故かザビーの攻撃をまともに食らって吹っ飛んでしまいます。

街頭にぶつかってカブトゼクターも離れ、座り込む姿勢になる天道君。
そこにザビーがゆっくり近づいてきます。
加賀美君が天道君の前で両手を広げてザビーを止めようとしますが、
ザビーはカブトの抹殺が使命だと言って特に変身とかしていない加賀美君を力でどかせます。
加賀美君とか変身していない非戦闘員ですが気にしません。

ザビーは「ベルトの命は貰う、悪く思うな。」と天道君の腹についたベルトを殴っていきます。
ベルトは外してから殴らないと天道君も内臓とか破裂しそうですが気にしません。

加賀美君に組織の完全調和の為だと言い残して去るザビー。
変身を解かずに帰っていきましたが、検問で引っかからない事を祈ります。


 突然目を開いて立ち上がる天道君。
「身の危険から逃れる為に仮死状態になる昆虫がいるってな。
死んだ真似も楽じゃない。」
ちなみに熊さんに出会って死んだ振りすると余計に死ぬと聞いたことがあります。

加賀美君は天道君が本当に死んだと思ってビックリしたそうです。
そしてふと上の方を見ると、橋の外壁にクナイガンが刺さっているのに気付きます。
カブトは変身解除していますが、武器とかは残るようです。
この現象を利用して武器の大量生産とか出来ないでしょうか。

加賀美君は天道君が自分の助けに入ったのではと思って確認しようと振り返ると
天道君がさり気なくダウンしていてまたビックリ。
倒れる時に音とかしなかったのでしょうか天道君。
もしかして意識のあるうちに寝っ転がった姿勢をとってから気絶したのでしょうか。
段取り良いです。


 天道君の家では妹さんとひよりちゃんが
パーティーの飾り付けを終えながら
天道君の帰りを待ちわびています。
ヘリウムガス入りの風船とかも配備されていて、かなり気合入っています。
あとひよりちゃん、店で様子のおかしい矢車と一緒に出ていった天道君とか見送って
加賀美君にその話を伝えた後、天道君の家に来たのでしょうか。

外で喧嘩とかしているのがバレていそうな気もします。

天道君に何か有ったのではないかと心配している妹さんに
きっと大丈夫だと言ってあげているひよりちゃん。
ひよりちゃん、人付き合いが下手なのがセールスポイントなのですが
妹さんへはちゃんと気遣いが出来ていて偉いです。

安心したらしい妹さんは、ひよりちゃんが描いている絵が好きだと話してきます。
描かれた妖精がひよりちゃんを助けてくれた人かと聞いて来る妹さん。
何をヒントにそう思ったのか良く分かりませんが、
何かが電波で伝わってきたのでしょうか。

そんな中、加賀美君から電話が入り天道君が病院に運び込まれた事が知らされます。
慌てて病院に向かう妹さんとひよりちゃん。
加賀美君が診察室の外のソファで待機しており、
「深刻ですね。」という声が中から聞こえてきます。
妹さん達が部屋に入ると、何故か天道君が医者の診察をしており、
医者は深刻なストレスで胃腸が悪くなっているとの診断を天道君が下していました。

妹さん達が入って来たのでそちらを向く天道君。
その為、医者が天道君に吸い付こうとしていたのは空振りに終わりました。
妹さん達の到着が遅れていた場合、天道君がどう対処したのか気になります。

ちゃんと診察していない事を怒る加賀美君に
大げさだという天道君。
妹さんは天道君を心配してくれるのが加賀美君ぐらいだと指摘したため
天道君は今晩は病院に泊まる事に。
天道君はひよりちゃんに夜食の準備を命じ、加賀美君には材料の手配を命じます。
妹さんはカレーライスのしかもカシミールカレーとやらをリクエスト。

もう夜ですが、そんな何やらややこしいカレーの材料をどこから買ってくるのか
加賀美君の腕の見せ所です。
ちなみにカシミールカレーはかなり辛い部類らしいですので
この中に食べられない人もいるかも知れません。


 船着場みたいな場所で怪人達と戦っているザビーとシャドウさん達。
加賀美君は相変わらずモニター係なようです。
そこに合流する上司と先輩。

怪人を倒して変身を解き、上司のほうに歩いてくる矢車。
上司は矢車の仕事振りを褒めてあげています。
先輩が何気なくカブトが来ていない事を口にすると、
矢車は気に障ったように「ザビーだけでは心細いとでも言うのか。」と言い、
続けてカブトを倒した事を話します。

ライダーは1人で良いと言って撤収する矢車。
加賀美君も先輩に何か言いたそうな顔を向けますが
シャドウさん達と一緒に矢車の後を付いて行きます。
ところで上司とか先輩とかは何をしに来たのか良く分かりません。


 影山の見舞いに来ている矢車と加賀美君。
得意げにカブトを倒した話をする矢車と、それを喜んで聞いている影山。
会話に参加せず、やたら落ち着かない様子な加賀美君は
そろそろ帰りませんかと言い出し、
影山に不審がられています。
ていうか影山、加賀美君を遠まわしに引き止めてませんか。
いつの間にそんなに仲良しになりましたか。

そうこうしている内に、病室の外から怪しい声が聞こえてきます。
「さ、一列に並んでくれ。」
矢車、影山、そして加賀美君は様子を見に声のする方へ。
影山は寝ていた方が良いのではないでしょうか。

「特別個室」の表札には天道君の名前が表示されており、そこから列が伸びています。
病室の中では天道君と妹さんとひよりちゃんが炊き出しみたいな事をしています。
勝手にこんな事をして大丈夫なのかと言っているひよりちゃんに、
「お婆ちゃんは言っていた。病は飯から。食べると言う字は人を良くすると書くってな。」
と電波を受信。

「さすが天道さん、同感です。」と拍手をしている医師。
こちらも完全に洗脳済みです。
あと、病院の調理スタッフも洗脳済みな可能性が高いです。

電波ですが普通に元気な天道君を見て様子がおかしくなり立ち去る矢車。
加賀美君もそれに付いて行こうとしますが、配膳待ちの列にナース姿の先輩がいる事に気付き声を掛けます。
列から離れて加賀美君と話をしながら歩く先輩。
「彼はザビーにやられたんじゃなかったの。」と聞く先輩に
「それはそうなんですけれども、それにしても似合いますねナースの。」
と言って先輩にクリップボードで突っ込まれる加賀美君。

加賀美君、そういうの好きですか。
深刻な話題より優先しますかそういうの。

そして物陰から影山が加賀美君たちの様子を見ています。
まさか影山もそういうの好きですか。


 先輩を病院の外に連れ出して、ザビーとカブトの戦いの様子を知らせる加賀美君。
残念ながら先輩はスーツ姿に戻っています。
ところで先輩が着替えている時間って何分ぐらいだったのでしょうか。

加賀美君はザビーはカブトが加賀美君を助けた隙を突いて勝った事を伝えます。
それをかなり遠くから聞いていた影山は加賀美君に対して猛抗議。
カブトが卑怯な手を使わない限り矢車さんが勝ったと主張する影山。

それはいいのですが、影山、腕を怪我しているのに加賀美君に掴みかからないでください。
治りが遅くなりそうです。

そこに矢車も登場し
熱くなり過ぎるとパーフェクトハーモニー、完全調和は保てない
と言って影山を制止。
影山相手だったらいちいち和訳する必要は無いと思います。

そんな折、矢車の元に怪人出現の知らせが入ります。
バイクにまたがり、自分に聞かせるように「大丈夫だ、あいつはもう変身できない。」と呟く矢車。
どこかで天道君を怖がっているようです。

あれは変身するとかどうとかでなくって
電波が一番怖いんですが、
矢車も電波気質なので怖がるポイントが少し違うようです。

そして影山も「俺達はチームで戦ってるんだ。」と言って走って行ってしまいます。
しかしとりあえず病室に戻ってパジャマ以外のものに着替えないと
移動もままならないと思います。


 病室で炊き出しの後片付けをしている天道君と妹さん。
作業をしながら「さて、退院でもするか。」と言っている天道君、
確かに早く出ないと、部屋代とか凄そうです。
台所の付いている病室ってどんな病人を想定しているのでしょうか。

天道君の荷物を片付けているひよりちゃんは、天道君のバッグを落としてしまい
壊れたベルトが出てきたので片付けようと手に取ります。
すると電流みたいなのが走って再度ベルトを落としてしまうひよりちゃん。
そしてそれがきっかけになり、渋谷隕石の被災時の状況を思い出したようです。

瓦礫の中から外を覗き、ベルトをつけた少年に「殺さないで。」と叫んでいる少女。
何か他にも有りそうですが、加賀美君が部屋に入ってきて落ちているベルトを慌てて回収してたりするので
今回は此処までです。

ベルトについて聞いてくるひよりちゃん。
加賀美君は上手く答えられずに、ベルトを回収して部屋を出て行ってしまいます。

外階段を下りる加賀美君に、天道君が付けて来たらしくベルトをどうするのか聞いてきます。
ところで加賀美君、エレベーターとか使っても良いと思います。
ベルトを先輩に直してもらうと言う加賀美君。
天道君が何気なくベルトを手にすると、壊れていたはずのベルトが
何故か直っている事に気付きます。
自己回復機能は無いそうで、ひよりちゃんが落としたショックで直ったのでしょうか。
だとしたらかなりローテクです。

直ったんならそれで良いと天道君を戦闘に向かわせる加賀美君。
加賀美君、天道君も病み上がりですし、ベルトもちゃんと直っているのか分かったものではありません。
もう少し慎重に行動して欲しいです。
というかちょっと前まで戦うなとか言ってませんでしたか。

あと、このまま天道君を連れ出すと、また妹さんとひよりちゃんが置いてけぼりなのですが、
その辺のフォローは大丈夫なのでしょうか。

戦いに向かう加賀美君に、まだ矢車に付いているのかと聞く天道君。
加賀美君はチームの完全調和が自分に向いていると考えているようです。
そんな加賀美君を「凡人故の涙ぐましい努力だ。」とからかう天道君。
もういい、家で昼寝でもしてろと怒って走っていく加賀美君。
バイクにまたがりキーを回しながら何か考えている様子です。
そして天道君もベルトを見ながら考え事があるようで
それが病室に放置されている妹さんやひよりちゃんの事ならいいなあとか思います。


 現場に到着するザビー。
既にシャドウさん達が怪人相手に戦闘を開始しています。
ザビーの指示でシャドウさん達は怪人を追い込むように攻撃をしはじめます。
そして怪人の集団の中に入り戦い始めるザビーですが、
攻撃を食らって転がったりしています。

そこにヘルメット忘れている影山が援護に入り、怪人達に向けて発砲。
しかし潜んでいた怪人の一体に接近されてしまい投げ飛ばされたりしています。
影山を気にするザビーですが、近くの高い所に天道君が来ているのに気付き、
そちらに気を取られてしまいます。

天道君は悠々とカブトに変身。
それを見たザビーは頭に血が上ったようで、
後ろで影山が怪人にコンクリに叩きつけられて壁とか破っちゃってますが
気が付いてもいないようです。

どうでもいいですが、コンクリ破って生きてます。
影山の耐久力が凄い事になっています。
入院した時に改造手術とかされたかも知れません。

そして標的をカブトに定めたザビー。
シャドウさん達が怪人にやられていても、助けに入りません。
「お前、部下を見殺しにするつもりか。」と諭すように尋ねるカブトに
「俺はお前を倒す。倒さねばならない、そうでなければ、俺が俺でなくなってしまう。」
と言ってカブトに突進するザビー。

ザビーはかなり冷静さを欠いているらしく、カブトのキャストオフで飛んできた装甲とかに当たって
後退しちゃっています。
ライダーキックとか当てやすい状態です。


 影山の方ですが、マシンガンも落としてしまい、怪人ににじり寄られてピンチな感じです。
そこに加賀美君がバイクで怪人を撥ねながら登場。
そして加賀美君はマシンガンを拾い、怪人2体に向けて発砲しますが、
すぐに弾が切れてしまいます。
怪人にタックルを試みるも、すぐに投げ飛ばされてしまう加賀美君。
「加賀美、もういい、お前は逃げろ。」と
怪我人に気遣われてしまっています。

しかし加賀美君、負けられないんだと言ってマシンガンに内蔵されているナイフを出して粘る模様です。
加賀美君、一旦外に出て武器を調達した方が良いのではないでしょうか。
バイクその辺にありますし。


 外では怪人達がクロックアップしてシャドウさん達を跳ね飛ばしています。
カブトもクロックアップして怪人を攻撃していきますが、ザビーがカブトに攻撃してきたりします。
カブトに蹴り飛ばされたザビーは立ち上がり、「後悔するがいい、ライダーになった事を。」と
倒置法で凄んでいますが、
「後悔するのはお前だ。お前は自らの道を外れた。」とカブトに言われてしまいます。

カブトにライダースティングをかまそうと飛び上がったザビーですが、
突然ザビーゼクターが外れて逃げていってしまいます。
そのまま変身解除してしまう矢車。

ライダー状態で飛び上がった分の位置エネルギーとか考えると
着地時とか結構厳しいんじゃないかと思うのですが、
流石に大して応えていないようで、それよりもザビーゼクターに逃げられた方が
痛そうな感じです。

そして怪人に攻撃されて加賀美君や影山がいるあたりに転がる矢車。
矢車を気遣いながら加賀美君は向かってきた怪人を刺殺。
何と怪人は爆発し加賀美君は勝ってしまいます。
そして外からその様子を知ったカブトは外にいる怪人達と戦う事に。

相手は3体ですが、ライダーキックで一体蹴り殺し、残った2体は爆発で吹っ飛びながらも生き残ります。
カブトの前を通り過ぎ、曲がり角でカブトの方を一旦向きながら再度逃げる怪人達。
野球の練習でガラスを割ったかのようなリアクションです。


 加賀美君の所にはシャドウさん達が援護に来てくれますが、
怪人達の数も増えており、反撃を食らったシャドウさん達の何人かが倒れてしまいます。
加賀美君はダウンしたシャドウさんを気遣いながら、マシンガンを借りて怪人に向け乱射。
「戦える者は負傷者を守れ!」と指示を出す加賀美君。

加賀美君に命令される筋合いは無いのですが、シャドウさん達も気がよいらしく普通に従ってくれます。
そして皆を守ろうと奮闘する加賀美君の元に、ザビーゼクターが飛来。
ザビーゼクターはその辺で座り込んでいる矢車には向かう様子が有りません。

怪人が近寄ってくる中で、落ちているブレスを手にとり、
「お前らは俺が倒す!」と腕にブレスをはめ、変身する加賀美君。

何か半端でない光り方をしているのが気になります。
ザビーゼクターが相当無理をしているのかも知れません。


 カブトはバイクに乗って逃げた怪人2体を追っています。
バイクをキャストオフさせ、先端から何かいかにも突っつくぞみたいな棒を伸ばしています。
カーブとか上手く曲がれるのか気になります。

買い込んだ豆腐は炊き出しに使われたのか、
豆腐パーティー用にまだ残っているのか
不明なまま次回に続きます。