第40話


 ボランティアで火の用心の夜回りをしているレッドと白。
両名とも法被着用、レッドが拍子木を持ち声を出し、
後ろから白が提灯を持って付いて来るフォーメーションです。

街頭もあるのに提灯が必要なのか、
通信手段の発達に加えて住宅の高層化・防音化が進み
外から声を掛けて回る事にどれだけの意味があるのか謎ですが
現在でも実際にやっている団体とかありそうなので

何故か知らんですがエライ効果的ですよ。

と言っておきます。


 しかし今回の見回りは意味があったようで、白は火事を発見。
火事の本体は手前の建物に隠れて見えませんが、空が赤くなっているのが見えます。
かなり大きそうです。別に白が見つけなくても近所の人が通報していそうです。
あと、火事ネタとはタイムリーです。

現場に駆けつけるレッドと白ですが、建物だけでなく近くに停めてある車や道路脇など炎の上がっている場所が散在し、
また炎が凄い勢いで電線などを伝って移動しており、かなり異常な燃え方です。

宇宙人の犯行かも知れないのもあり、変身する2人。
白のインパルスフィストを使用し周囲を鎮火させます。
やはり冷凍ビームか何かが欲しいです、この消火方法は失敗すると燃え広がりそうです。

そこに宇宙人登場。
炎を消した事に対し文句を言ってきているので
取調べの手間が省けて良いです。
2人掛りで宇宙人に攻撃するレッドと白ですが、
宇宙人は格闘もいけるようで、殴られた拍子に火花が飛び散る感じで敵いません。
そこに他のデカレンジャーも駆けつけますが、なかなかスワットモードになろうとしない事も有ってやはり苦戦。

そんな中、先程まで燃えていた乗用車の中に男性が取り残されているのに気付いたレッド、
白に男性の救出を指示。

白は乗用車のドアをちょっと苦労しながらこじ開けて男性を外に出します。
通常のデカスーツより性能の高い特凶用デカスーツを着ていても
開けるのにテコずるドア、ちょっと頑丈すぎます。
防犯意識の高い被害者です。多分ガラスは防弾です。


 デカレンジャー達をまとめて倒しそうな勢いの宇宙人。
そこに上空から新たな戦士が登場。
「並み居る悪を白日の下暴きだす、光の刑事デカブライト!」
白の上官らしいこの戦士、白よりスペックが高いらしくキックとかも相手に効いているようで、1人で宇宙人を退けます。
そしてこの上官が女性である事に驚くデカレンジャー。

白は地球署に来る前の話とか全然していなかったのでしょうか。
意外と手の内を見せない奴です。


 デカベースで犬責任者に挨拶をしている女性上官。
今回の連続放火魔は出身地不明、そして特凶の扱いだそうで、
デカレンジャー達の協力を拒みます。

そして白を連れて部屋から女性上官が出たのを見計らって
自分たちが嫌われていると感じている事を漏らすデカレンジャー達。

特にブルー、一歩間違えれば彼女の下に配属になっていたのかも知れないので危なかったです。

しかし犬責任者とかも居る前で同じ組織の人間に対してネガティブな感想を述べるのは
ちょっと良くないかも知れません。
グリーンが「とっつきが悪いのは特凶の特徴なんだよ。」とフォローしていなかったら
皆ちょっと怒られたかも知れません。


 廊下では白が女性上官に張り倒されていました。
特凶である白が平のレッドの指示で救助活動を行っていたのが気に障ったようです。
それより戦闘能力的にヘタレている事の方を問題視して欲しいですが、
幸か不幸かそこまでは気付かれていないようです。

救助より犯人逮捕、感情より冷静さを優先する女性上官は
価値観が逆転してしまった白を今回の事件が片付いたら本部に戻すと宣言。
白はそれを聞き、屋上で体育座りをしながら落ち込んでいます。

今が勤務時間外であると思いたいです。

そこにレッドが声を掛けに来ますが、今が勤務時間外であると思いたいです。


 女性上官はデカベースの端末に向かって熱心に調べ事をしているようです。
メカニックの女性がハーブティーを彼女に運びながら、白のやり方に任せるように言いますが
女性上官は聞く耳を持たず、逆にメカニックの女性に白に精神論を吹き込んだとして批難しています。
どうやら女性上官は血気にはやって死んでいったスペシャルポリスを多く見てきたらしく、
感情を排するよう指導しているのは彼女なりの白に対する思いやりのようです。

それよりも殉職者を多く見て来たとの事ですが、殉職が頻発していたのが本当に感情のせいなのか
装備が悪かったのか相手が悪かったのか作戦が悪かったのか
ちゃんと分析して言っているのか気になります。
逆にこれらの物理的要因の改善を疎かにして感情論で片付けていやしないか心配です。


 屋上で白はレッドに感情で戦う事と冷静さのどちらが大切か相談。
レッドは白の質問に、一番大切なのは正義だと結論付けて白を呆れさせます。
あと、昼間でも屋上とか風がありそうで、寒がりな白が風邪をひかないか不安です。
レッドは多分大丈夫です。

そこに女性上官から白に宇宙人出現の知らせが入ります。
燃え盛る集合住宅から手ぶらで逃げる人々。
消火器とか持って逃げるお茶目な人は居ないみたいです。

逃げ出している人たちの中で唯一荷物(大きいぬいぐるみ、そして多分へそくり入り)持ちの少女は
ぬいぐるみを落としてしまい、気にしている様子です。

そこに女性上官と白が到着し変身。
ところで上官の方はマシンとか持ってきているのでしょうか。
スカートで変な一輪バイクとか乗れるのか確認したかったです。

2人のインパルスフィストで集合住宅は鎮火。
犯人を探そうとした矢先に犯人が文句を言いに登場。
手間が省ける犯人です。今まで何故捕まらなかったのか分からないぐらい親切です。

白のトルネードフィストを弾く犯人、反撃しようとした矢先にデカレンジャー登場。
レッドのディーマグナムはそれなりに効いているような感じですが、
スワットモードになってからのディーリボルバーは何故か効きません。

犯人の火炎放射に苦しめられるデカレンジャー。
白はデカレンジャー達を助け起こしに入りますが、そこに犯人が更に攻撃。
上官のバリアフィストで守ってもらいますが、「手出し無用といったはずだ。」とデカレンジャー達はちょっと怒られてしまいます。

そして逃走する犯人を追いかける特凶2名。
犯人は前方の案の定ぬいぐるみをとりに来た少女を排除しようと
火炎放射攻撃しますが、白がそれを阻止。
しかし少女はちょっと炎に当たったらしくその場に倒れてしまいます。
ところで少女の親御さんは何をしているのでしょうか。

戦闘中の女性上官のヘルプに行かず、少女を病院に連れていく事を優先する白に対し、
女性上官は白に戻って荷物をまとめとけみたいな事を戦いながら言っています。
上官は上官で戦闘より部下の指導を優先している気がします。


 逃走する犯人を追って廃倉庫に来る女性上官。
倉庫の奥には火がついており、その前に犯人がやや前かがみで立っています。
ハイエストハンマーという技を繰り出す上官ですが、
犯人は人形のように後ろに倒れて手ごたえがありません。
そして何故か背後から火炎放射攻撃を食らい倒れてしまいます。
一応火が収まってから変身解除なのでセーフです。
しかしピンチの時に解除されるスーツについて改善しないのでしょうか宇宙警察は。

そこに少女を救急に引き渡してきた白が到着。
倉庫の奥では上官が来た時と同じように宇宙人が立っており背後に火がついている状態です。
白は犯人を捕まえると上官に宣言。
目の前の犯人ではなく自分の背後に居た本体を攻撃する白。
犯人の実体は炎なので、今まで見ていた姿は活動する為のスーツなのだそうです。

と言うことは、女性上官を倒してから白が来るまでに倒れたスーツの位置を直していたり
していたのでしょうか犯人。
普通に逃げずに変な罠を張る方を優先するのも物好きな気がします。


 白は助けた女の子の証言が犯人の正体のヒントになった事を説明、
上官に自分は刑事であるとして人を守りたいと主張し、
さらに救助活動が犯人の特定に奏功した事をアピール。

戦闘能力がここの所アレで救助に回りがちなことは上手く伏せています。

犯人の方は巨大サイズのスーツに入り直して再戦の構え。
どうも逃げるより戦う方が好きみたいで、やはり放火犯と言うのは自己顕示欲が強いもののようです。

そこにパトウイングが到着。
デカレンジャー達、先程までヘバッていたのに元気です。
あと、どうせ今回も巨大化するだろうと踏んで行動しているとしか思えないスピード出動です。
そしてデカウイングロボにとっとと合体。
しかし犯人の火炎放射攻撃を食らいロボは加熱。
機体は耐えられても中の人間が危険だと心配している女性上官。
しかしデカレンジャー達は心頭滅却とか抜かしてやせ我慢でロボを動かし、
炎を押し返すように犯人に接近して攻撃。

正直炎から横方向に逃げればそんな我慢しなくても攻撃に転じれそうでしたが、
それをやると後ろの建物とか危ないので珍しく気を使ったのでしょう。

「呆れたな。これが奴らの言う『気持ち』か。だが悪くない、何かイイ。」
と女性上官。
上官、白に色々叩き込んだようですが、
この感化され易い辺りも何気に上官が叩き込んだものだったのでしょうか。

そしてデカウイングロボは犯人を宇宙まで持ち上げデカウイングキャノンでデリート。
今回白が主役の話なのですが、ロボ戦では白の活躍は見られませんでした。


 デカベースでは女性上官が犬責任者に書類を提出し、これから本部に帰還する事を伝えています。
「鉄幹に、特凶の前に刑事であると教えたのではあなたですか?」とメカニックの女性に聞く上官。
誰もそんな事は白に教えておらず、自分で学んだものだと犬責任者。
「年上の女性に懐くように教えたのはあなたですか」と逆に聞きたい気分でしょう。

そこに入ってくる白とデカレンジャー。
上官は皆に白の事を頼んでいきます。
皆は調子に乗って白に雑用を押し付けてくる為、上官は思わず笑ってしまいます。

今回は上官がデカレンジャー達に影響を受けるだけで終わってしまいましたが、
白の戦闘の方とか切実にアレなので、また指導しに来て欲しいです。