第37話




 刑事ドラマか何かの撮影らしく、中年の俳優が煙草を吸いながら黒電話を取ったり
愛用の拳銃を持ってコートを着たりしています。

戦隊シリーズは海外でもドラマシーンなどを差し替えて放送されているそうですが
喫煙シーンとか規制する国が多いので
差し替え版はドーナツを咥えたりするのでしょうか。


そして撮影が終わったようで、
中年の俳優がスタッフに見送られながら楽屋に戻って行きます。

何故か眼鏡をかけたピンクが俳優に付き添っており、
ドアを開けてやったりしております。

俳優のマネージャーらしき男性がピンクに
急ぐように促しています。
決まったタイミングで茶を出さないと俳優が機嫌を損ねるようです。
ピンクはマネージャー見習として潜入しているようですが
その仕事にはかなり抵抗を持っている様子です。


控え室に入って丁度二秒で茶を渡すべし、とマネージャーさんから習っているピンク。
本日はまだ他に仕事が2本あるそうで、臍を曲げられたらアウトだそうです。
完璧にこなしますと了解するピンク。

ところで、失敗してまずいのでしたら
最後の仕事が終わってから実践させるべきでないでしょうか。

控え室に俳優が入って来て、時間通りにピンクが茶を差し出しますが
俳優はピンクが居る方とは逆の方に手を出して来て失敗。
茶を渡せなかったのは自分の落ち度ではないと俳優に対し主張するピンクですが
マネージャーさんに俳優が言う事は絶対だと教えられ
渋々謝罪する事に。

ちなみにこの俳優、
お茶を出してくるタイミングや方向とかはうるさいですが
肝腎のお茶がパック入りで良いあたり
庶民派な部分も持ち合わせているようです。


頭を下げながらも俳優の偉そうな態度や仕事の理不尽さに納得行かず
このミッションを振ったブルーに立腹しているピンク。

今回のミッションは、俳優の所持している指輪を
一時的に偽物と掏りかえる事なようです。

俳優が旅行先のインドで5000万出して入手した指輪の石が
100年に一回そのエネルギーと空気の成分と反応し大爆発するプレシャスで
しかも3日後に爆発予定だそうですが
それが世界を支配する力にも変えられるそうで
正直に話して預かるのもNGなのだそうです。

ところで5000万って円ですかルピーですか。


そういう訳で今回の作戦は誰かがマネージャー見習として俳優に接近し
指輪を掏りかえて爆発の瞬間だけ特殊な液体に入れておくという物です。
アイスクリームコーンは、その俳優が芸能界でも屈指の困った親父な点を問題視しています。
気分屋で頑固で我侭らしいです。

芸能人なのにアイスクリームコーンあたりの一般視聴者に
そんなイメージ持たれてて大丈夫でしょうか。

あと、俳優の名前の元ネタっぽい人がご存命だったら
別の名前が付けられていましたでしょうか。
脚本の書かれた時期が気になります。

そのミッションの適任者を選出済みだと話し、
ピンクが俳優の好みに一番近いと説明したのがブルーという訳で、
実際にブルーがピンクを選出したのかは不明な感じですが
他にブルーを出すシーンが無かったのでしょう。



 大根はやっぱ先っぽが辛いぜとか言いながら散歩しているシルバー。
寒くなってきましたので野菜も冬仕様になっております。
ただ、大根一本完食できるのか心配です。

そんな中、シルバーはトラックが赤い人達に襲撃されているのを目撃。
シルバー、自由行動が多いように見えますが
敵の犯行現場に吸い寄せられる傾向があるのを利用して
レーダー代わりに使われているだけかも知れません。


一方ピンクはマネージャーさんに分厚いマニュアルを渡されていました。
俳優がかます1054通りの駄洒落に対する模範的なリアクションをまとめた物だそうです。

対応がマニュアル化されているあたり
言ってる事の毎回違う人よりは対処しやすいとも言えます。

この事実その物が理解できないというピンクに
理解する必要はないから丸暗記するようにと厳命するマネージャーさん。
覚えるまで俳優に近付くなと言われ、
ピンクはミッションの為にとマニュアルの暗記に励みます。

ブルーの情報力を持ってしてもマニュアルの内容は事前に掴めなかった様です。



 サガスナイパーサガスラッシュで赤い人達を3体ぐらい倒すシルバーですが
戦闘員にしがみ付かれたりして身動きが取れなくなったりしています。
そこに他のボウケンジャー達が合流、敵と乱闘になります。
ちなみに敵が襲撃していたのはTV局行きのトラックで、
敵の狙いも俳優の指輪の石みたいです。

トラックの荷台に乗り込もうとする戦闘員を見かけ、引き摺り下ろすイエロー。
イエローは荷台の中に駅伝のマスコットキャラの着ぐるみがあるのに気付き喜び出します。
ブラックがイエローに落ち着くように言い、
荷台のドアを閉めてトラックの運転手に逃げるように指示。

それを見た赤い人達のリーダーっぽいのは
トラックは追わないようで、ボウケンジャーを徹底的に倒すと表明。

しかしボウケンジャー側はピンクが欠席、
対する赤い人達はメイン怪人が欠席という状態ですので
いまいち盛り上がらなさそうです。
レッドがすっかり一アイテムに成り下がった黄金の剣で
リーダーっぽいのを斬って退散させて終了です。

レッドは敵が簡単に諦めすぎるのが引っかかると発言し、
ブルーは万一に備えてTV局に向かう事を提案。
それはともかく
シルバーが齧っていた大根の行方が気になります。


 マニュアルを音読しているピンク。
その後ろで誰かが遅れるという連絡を受けて怒りながら缶ジュースを開けようとしている男性。
ピンクは缶が逆さまだと男性に指摘。
男性はピンクの顔を見て、アイドルレポーターとして俳優にインタビューをして欲しいと頼み出します。

指輪をはめさせて貰うという番組の内容を聞いて、
掏りかえるチャンスだと考えたピンクは話を受けます。


マネージャーさんはピンクの固い表情に不安を持ちながらも
顔は俳優の好みだからと、笑顔を心がけるようにとアドバイスしています。
マネージャーさん、何か主にピンクの世話をしていますが
俳優は放っておいて大丈夫ですか。



 セットの椅子に既に座って待機している俳優。
ピンクももうすぐ出番らしく、アイドルのイメージを思い浮かべています。
イエローのようにキャピキャピできる自分を思い描いていますが
「キャピキャピ」という表現からして古風な当たり不安です。

席についてカメラに向かい喋り始めるピンクですが
まだ固いと言われてしまいます。
俳優はピンクに「ここは福井県だと思えばいいんだよ。若さがワンと出てくる。若狭湾てな。」
と駄洒落を飛ばしてきます。

マニュアルにある通り困った笑顔を見せるピンク。

ところでこの俳優、結構優しいじゃないですか。
新人が後から現場に来ても気にしないですし。

撮り直しではピンクは動きの大きい身振りを取り入れ、
駄洒落にもマニュアル通り対応し、俳優の機嫌も良くなってきます。
しかし駄洒落に気を取られると笑顔が疎かになるのに気付き困っているようです。
逆に笑顔が消える駄洒落な訳ですが、視聴者はこれ聞かされて楽しんでいるのか気になります。



 走ってTV局に向かうボウケンジャー達。
イエローは建物に掛けられた横断幕を見て足を止めます。

皆にどうしたのかと聞かれると、
イエローは横断幕に描かれた駅伝のマスコットキャラを見て
そのキャラが本来靴を履いているデザインなのに
先程のトラックの中の着ぐるみには
裸足で爪が生えていたと言い出します。

一方割と順調に収録を続けているピンク。
指輪を填めさせて欲しいと頼むと、俳優は指一本触れさせないと言い出します。
話が違うのに戸惑うピンクですが、俳優は続けて指二本以上ならイイジョだそうで
新ネタだったようです。

後でマニュアルの更新をして下さい。

収録中に何とか指輪を掏りかえたピンク。
楽屋に戻り、指輪を液体に入れる前に
念の為に指輪のハザードレベルを計測しますが
どうやらレプリカだったようで計測値は0でした。

すぐにレッド達と連絡を取るピンク。
爆発まで後10分しか無いので本物の指輪を探すようにと指示。
そして敵と入れ替わっているとして駅伝のマスコットキャラに気をつけるようにと言われます。

指輪の件は話せないとして、着ぐるみについてはTV局の人に教えた方が良くないですか。



 控え室の手提げ金庫から本物の指輪を取り出している俳優。
手提げ金庫は本体ごと持っていけるので
あんまり信用しない方が良いと思います。

俳優の次の仕事は駅伝のCMだそうで、俳優が先に現場に向かい
マネージャーさんは後から行くそうです。
俳優が出て行った後で椅子に倒れこむマネージャーさん。
今回2人分のお守りをしているのでかなりへばっているようです。

そこにピンクが入室し、俳優や本物の指輪はどこか聞きます。
本物の指輪は俳優がレプリカと填め換えて出て行ったと聞き、
慌てて俳優を追い駆けるピンク。

マネージャーさんはピンクがレプリカの事を知っている事に
少し時間を置いてから驚きます。
レプリカを持っている事は秘密だったようです。

我侭である事は公然と知られてて
指輪にレプリカがある事が秘密というのが
謎なイメージ戦略です。



 収録の準備をしている俳優やスタッフ。
着ぐるみが俳優に近付き、最後に指輪をパクッてやっちゃっても良いですかと聞いてきます。

着ぐるみが普通に話し掛けてくる事に疑問をもったのかどうかは不明ですが
俳優は着ぐるみの案を断ります。
しかし収録のラストで俳優の手に食らいつく着ぐるみ。
結局やるのでしたら事前に打診する必要は無かった感じです。

着ぐるみが口を開けて俳優は解放されますが、指輪が無くなっております。
着ぐるみが生き物だったとすると、俳優の手がヨダレまみれになりそうですが
あんまり唾が出ないように遺伝子を組まれているのでしょう。

口から指輪を取り出し、何か水筒みたいな道具を取り出し
指輪をセットすれば超エネルギーを得られるみたいな事を言っています。

別にわざわざ周囲に教える必要は無いのですが、
ショーに出るぐらいなのですからサービス精神溢れる感じに遺伝子を組まれているのでしょう。

ピンクが収録現場近くまで到着、指輪のハザードレベルを計測し本物である事を確認。
着ぐるみが道具に指輪をセットする直前で
ピンクは着ぐるみに駆け寄り指輪を蹴り上げ、ジャンプして指輪をキャッチし
爆発寸前に液体の中に沈める事に成功。

ちなみに変身もしていないピンクに手を蹴られただけで
着ぐるみは転がってしまっていますが
恐らくマスコットキャラに似せて作られた為
重心が上過ぎたのでしょう。

「さくらちゃん、これは一体。」と聞いてくる俳優に
ピンクは「すみません、綺麗に洗浄させていただきました。」と笑顔付きで指輪を返却。
俳優的には敵の事についてとか激しく気になっていると思われますが
その辺はスルーします。

続いて敵を攻撃しながら登場してきたボウケンジャー達。
ボウケンジャーはスタッフに避難をするよう指示します。
「何だか分からんがかたじけない、悪者をかたじけてくれ。」と駄洒落を言い残す俳優に
ピンクは『流石大御所、こんな時まで』「その心意気、受け止めます。」と感銘を受けた様子。

駄洒落は本業ではないと思われますが、
ピンクの前では駄洒落の芸しか見せていないので仕方ありません。

ところで今の駄洒落も新作ですか。


ピンクも変身して敵の着ぐるみに飛び蹴り。
戦いの場を広めの場所に移します。

敵の攻撃力はそれ程でも無さそうなのですが、
ボウケンジャー達は何故か攻撃に当たってしまい。
敵が可愛いので調子が出ないそうです。

そんな中、ピンクは割と普通に戦いながら
「悩んでないで、此処は昔の農民の反乱で行きます!」と皆に呼びかけます。

ピンクの言葉の意味が分からない一同。

「一揆です!一気に行きます!」と解説するピンク。
笑顔で駄洒落を聞くより戦いながら駄洒落を言う方が楽みたいです。
ピンクの言動が通常と違う為混乱するボウケンジャー。

ていうかピンクが皆を鼓舞するまでも無く
敵は転がってピヨっていたり、ピンクの機嫌を損ねてデュアルクラッシャーを食らったりしています。

着ぐるみは爆発しますが、リーダーっぽいのが駆けつけて巨大化させて行きます。


ボウケンジャー達もダイボウケンで対抗。
簡単に倒せそうでしたが、トドメを刺そうとした所で
巨大化した戦闘員が複数体現れで邪魔をされてしまいます。

どうやら今回の敵は見た目重視で作られてるので
戦闘員達の方が強いようです。
戦闘員達の攻撃を食らったところで、着ぐるみの火炎放射を受けて転がるダイボウケン。
その時ゴーゴーボイジャーが戦闘員達を攻撃しダイボウケンは窮地を脱します。

1人でボイジャーに乗り、前から乗ってみたかったと言っているシルバー。
サイレンビルダーの在庫処分は終了しているのでしょうか。

レッドはライディングフォーメーションだと言って、
ダイボウケンをジャンプさせボイジャーの上に乗せ、
ボイジャーダイボウケン搭乗完了だそうです。
ジャンプするとボイジャーに余計に衝撃がかかるので、
もう少しそっと乗った方が良いです。

地面にいる敵はボイジャーの砲撃で、上空に飛び上がった敵はダイボウケンが切り落とす感じで
戦闘員を一掃。

そして着ぐるみはライディングアドベンチャードライブという
ボイジャーの上に乗ったままでダイボウケンがアドベンチャードライブを出す感じの技で倒しました。
轟轟剣に当たる前にボイジャーに轢かれる気がしますが、
どっちみち敵は死ぬのでいいです。



 ピンクが司令室に入ると、ボウケンジャー達はPCのモニタを見ながら笑っています。
「ようお疲れ、アイドルレポーターさくらこちゃん。」と声を掛けるシルバー。

ピンクがレポーターを務めている映像をブルーがあるルートで極秘に入手したそうで、
結局オンエアされなかったのでしょうか。

見ないで欲しいと訴えるピンクですが、皆はピンクをからかう事を止めません。
俳優の駄洒落ネタを4〜5発暗唱してやれば
皆さん黙るのではないでしょうか。


折角仕事を教えた相手が早速来なくなってしまったマネージャーさんが気の毒ですが
良くある事ですし既に慣れっこと思われます。

あと、巨大化して爆死した人気マスコットキャラを見たチビッコが居たら
何らかのケアが要る気がしながら次回に続きます。