第36話




 何処かの山の洞窟みたいな場所に
「山砕きの金棒」というプレシャスを取りに行っている猫系の人達。

こんな辺鄙な所にプレシャスがあるとは盲点だったとか仰っていますが、
誰かが既に所有しているプレシャス以外は
大抵辺鄙な場所から発見されている気がします。

ていうか今まで便利な場所ばかり探していましたか。



 川に渡された橋を金棒を担ぎ上機嫌で歩いて帰っている猫系の人達。
これに似合うロボを作らなきゃと言っていますが、
先に作っておけなかったですか。

そう言っているそばからボウケンジャーが登場し
金棒を渡すように要求し出します。

猫系の人は「おいおい、これじゃどっちが強盗だか分かんねえな。」
とボウケンジャーをからかいます。

早い者勝ちではないと反論するイエローに
「そうよねー、強い者勝ちだもんねー。」と敵も同意してくれ、
敵もボウケンジャー達に攻撃。

ボウケンジャー達が攻撃を食らって怯んでいるうちに
敵はロボが出来たら相手をしてやると言って去りました。
ロボとか無くても、そのプレシャスを使って攻撃とかしませんか敵。
ロボが手段でなくて目的になっていませんか。



 敵を凄い勢いで見失うボウケンジャー達。
その時、地響きがして川上から大きな桃が流れてきます。
ボウケンジャー達が戸惑っていますが、
シルバーは美味そうだと言って桃を回収しに行きます。
品種とか鮮度とか細菌とか気にしません。

シルバーは変身解除して桃を持ち上げようとしますが、
重かったようでレッドを呼んで手伝わせます。

男2人がかりでないと持ち上がらない桃ですが、
川に浮かんでいる状態で、水面より下の部分が10〜20%程度に見えます。

「浮力」は浮かんでいる物が押しのけた液体の重さ分だけ働くので、
桃の体積の5分の1程度の体積の「川の水」が
「男2人でやっと持ち上がる」重さを持っているという事になります。

その川に流れている液体は本当に「水」ですか。


持ち上がった桃は二つに割れ、次の瞬間
2人の手の上には桃の代わりに赤ん坊が乗っていました。

今まで持ち上げられていた筈の桃は割れた状態で川に浮かんでおり、
何かイリュージョンです。
ところでこれどうやって持って帰りますか。
ゴーゴービークルにチャイルドシートとか付けられますでしょうか。



 ショッピングモールで手分けをして買出しをしているレッドとシルバー。
ベビー用品を一通り揃えたようです。

「何で俺様がこんな事を」とシルバーがボヤいていますが
レッドに拠れば赤ん坊が2人以外触らせないので仕方が無いそうです。

買出しぐらいだったら他のメンバーでも出来ると思います。

赤ん坊が泣いているのを見て、腹が空いているのではないかと指摘するシルバー。
レッドはシルバーに荷物からミルクを出すように指示をしますが
どうも荷物が持参品でなく今買ってきた風の袋ばかりで
ミルクを溶かすお湯があるのか気になります。


基地ではピンクがアイスクリームコーンに赤ん坊が何者か意見を聞いていますが
「見たまんま桃太郎なんじゃなーい?」というアイスクリームコーンの台詞の語尾に
いい加減さを感じているようです。
しかしブルーが日本刀が桃に入っていた事を指摘、
イエローも絵本に描かれている物語と合致していると話し
いつか鬼退治に行くのかなと気にしているようです。

しかしイエローの話題には誰も乗ってくれず、流れは山砕きの金棒の話に。
アイスクリームコーンから金棒が大地を割る力を持つと聞かされ、
その行方を探す事に。

猫系の人達から金棒を取ろうとした時点では
プレシャスの性能を知らなかったようです。

ところで、テーブルの上に割れた桃が置かれていますが
結局食べなかったのですか。



 ベンチに座り赤ん坊をあやしながらミルクを飲ませているレッド。
横で立っているシルバーが赤ん坊に構おうとした所、
異臭に気付きウンチが出ている事に気付きます。
レッドより赤ん坊から離れているのに臭いを察知したシルバー、
鼻が良いです。

そしてオムツを交換しようとした所で
お約束的に赤ん坊にオシッコを引っ掛けられるレッド。
レッドとシルバー、及び朝食を摂っていた視聴者は大パニックです。

赤ん坊がどうにか落ち着き、レッドとシルバーはベンチに座り込んでいます。
赤ん坊の名前を「太郎」で提案するレッド。
シルバーも桃太郎にしてはベソっかきだからとして
レッドの案に賛成します。

名前が決まった所で赤ん坊は突然光りだし、
小学校低学年ぐらいのチビッコに変身します。
シルバーに向かって「お爺さん。」と呼びかける太郎。
レッドは「お婆さん」呼ばわりされていました。

赤ん坊だったのがいきなり成長して日本語を喋るのは驚異ですが
言葉の意味については厳密には理解していない模様です。


太郎を連れて基地に戻るレッドとシルバー。
ボウケンジャー達は赤ん坊の成長に驚いています。
あと、太郎は普通に子供服を着させられていますが、
未使用のベビー用品を返品して買い物やり直しでしょうか。
ご苦労様です、お店の人。

太郎に桃太郎かと質問しだすボウケンジャー達ですが、
相変わらず人見知りするようで、太郎は半べそでレッドとシルバーの後ろに隠れてしまいます。

レッドは太郎がまだ子供だからと、質問攻めに苦言、
シルバーも桃太郎がこんな泣き虫小僧の訳が無いと質問を打ち切らせます。

泣きすぎるとシルバーに注意され、「ごめんなさいお爺さん」と謝る太郎。
シルバーがお爺さん呼ばわりされている事で
見物組のボウケンジャーから笑いが漏れています。

そしてレッドに向かって「お婆さんお腹空いた。」と訴える太郎。
これについてはボウケンジャーからのリアクションが無かったですが、
一応レッドが上司なので下手に笑えないのか
レッドに対する不自然な呼び方に混乱したのかは不明です。

レッドに何が食べたいか聞かれて吉備団子と答える太郎。
そんな物は無いと笑いながらシルバーはキュウリを差し出しますが、
レッドは生ものは腹を壊すと言って
キュウリが体に良いと主張するシルバーと対立。

体に良くてもケツポケットで温められていては
ちょっと食べたくない物な気がします。

結局ファミレスのような店で食事をしている太郎とレッドとシルバー。
食べ物の内容ではシルバーが負けてしまったようです。
しかしスパゲティを冷ましてから食べさせるレッドのやり方が女々しいと
太郎にトンカツをがっつかせようとするシルバー。

体に良いとキュウリを勧めていたシルバーが
今度はトンカツを勧めています。
ちょっと極端です。

どうやらレッドは子供に優しく接し、シルバーが厳しくする傾向があるようですが
どちらも共通して育児に非常に熱心でもあるようです。
ところでシルバー、子供を肩車するのは良いですが、
いつ急に成長するか分からないですので注意してください。



 レッドとシルバーが育児に専念する中、敵のアジトを探っている他のボウケンジャー達。
手掛かりも掴めていない様で、敵が動き出すまで見つけられなさそうです。

そんな空気を読んでか、山を壊して登場する巨大ロボ。
金棒で一突きしただけで山が吹き飛んだようです。

公園で休んでいるレッドのチームですが、
太郎がもう少し大きくなったら鬼退治に行かなくてはならないとして泣き出しています。
この時代に鬼はいないと言うレッドに
金棒を盗んだ者は皆鬼だと答える太郎。
山砕きの金棒が盗まれると、山が鬼退治の子供を送り出すそうです。

一歩間違えたらボウケンジャー達が退治されていました。

鬼退治が怖いと無く太郎に、金棒は俺達が取り返すと慰めるレッド。
シルバーがそのやり取りを聞いて、レッドに甘いと指摘、
太郎には泣いていないで鬼を退治しろと叱咤します。

本気で嫌ならウジウジしていないで山に帰れと言うシルバー。
引くか進むかどっちも出来ない奴は嫌いだと言い聞かせます。
レッドに言い過ぎだと注意されるシルバーですが、
赤ん坊の時から敵との戦いを仕込まれたと言ってどっか行きます。

赤ん坊の頃の事を覚えている当たり記憶力良いです。


基地の司令室へ夜食を持って入るレッド。
そこ電気もつけず絵本を見たり日本刀を見たりしている太郎を見つけ何か考えているようです。
それはそうと、暗い部屋で本を読んだり、子供のうちから夜更かしする事について注意した方が良いです。

あくる日、太郎はまた一段階成長したようでボウケンジャー達に驚かれています。
「お婆さん、僕鬼退治に行きます。」と言い出す太郎に
レッドはその話を聞いてすぐに席を外し、
入れ替わりにシルバーが太郎を誉めています。

ブラックが敵の居場所が分からないと指摘すると
太郎は金棒の場所が分かると言って来ます。

ところで、敵はロボで山とか壊していましたが
それでも居場所が分からなかったのですか。
レッドとシルバーが抜けると探査能力が落ちますか。

早速出動しようとするシルバーを呼び止めるレッド。
出動に反対するのではなく、太郎に自作の羽織を着せたかったようです。
太郎は羽織を作成したと思われる時点より大きくなっていますが
ちゃんと着れるようです。
ていうかレッド、何で服とか作れますか。

「チーフ…。」
「何だかお母さんみたい。」
「全く気持ち悪い。」
と言っている外野に切れ気味にお供の役を割り振るシルバー。

ブラックが犬でイエローは雉だそうで、
その法則で行くとレッドが金魚な危険もありますが
ブルーが猿でピンクが吉備団子役になります。

そして今回は爺さんと婆さんもお供すると言い出すシルバー。
時代が変わったんだから良いだろうとの事です。
シルバー人材活用とかですか、リアル過ぎです。



 ロボが完成し喜んでいる猫系の人達。
そこに「そこまでだ鬼ども」と叫びながら太郎が姿を見せます。
自分達は鬼ではないとして太郎に取り合わず
「帰りな」と言う猫系の人。
外部の人間に居場所を知られるのとかは全然問題無いようです。

そこにシルバーも登場、鬼として退治されるように敵に言います。
今回はボウケンジャーは鬼退治の助っ人だそうで、
後から現れた面子も日本一のノボリを持って
頭に動物やら団子やらのお面を付けて
「お供その1」
「お供その2」
「お供その3」
「……吉備団子
と名乗を上げています。

学芸会なら他所でやれと言う敵。
敵がいつどんな学芸会を見たのか気になる所です。
まさか義務教育受けましたか。


太郎に刀を持たせてけしかけ、自分達も変身するボウケンジャー達。
レッドとシルバーは太郎の援護、他のメンバーはロボの破壊を担当。
敵も1人はロボを守りに回ったようです。

敵の1人に斬り付ける太郎。
太郎優勢に見えましたが、敵が芝居していたようであっという間に刀を止められ形勢逆転。
敵が太郎にトドメを刺そうとした所でレッドとシルバーが敵を撃ち太郎の援護。

レッドとシルバーが太郎を助け起こすものの、太郎は泣いて逃走。
シルバーは太郎を追いかけようとしますが、その際レッドに
「誰もがお前みたいな訳じゃない。お前だって判っている筈だ。」と釘を刺されます。

誰もがシルバーみたいだったら何か凄い住み難い世界です。


シルバーは変身を解除して外に逃げた太郎と合流。
太郎はしゃがみ込んで泣いており、シルバーを見て謝っていました。
シルバーも「惨めな思いをさせる気は無かった。」と太郎に謝罪。
太郎は桃太郎じゃないとして「良くやった」と誉めています。

ちなみに敵の方はボウケンジャーに追い詰められながらも
ロボに乗り込み窮地を脱出、逆にロボで暴れ回ります。
レッドはダイボイジャーを呼び出しロボ戦開始。

しかし敵の金棒攻撃を食らってしまうダイボイジャー。
その衝撃が11キロトンもあり、
ダイボイジャーでも長くは持ちこたえられないとピンク。
敵ロボが金棒を振り上げた所で
ガラ空きの腹にパンチを入れて転ばすダイボイジャー。

その隙にサイレンビルダーも参戦します。
敵は立ち上がって「またスクラップになるだけだ。」と挑発。
気のせいか、今回は敵の言う事がいちいち御もっともです。

金棒の突きであっという間に転がるサイレンビルダー。
続いてダイボイジャーもその上に重なるように転がってしまいます。
ボウケンジャー達が体勢を立て直せないまま、
敵の攻撃が迫ってまいります。

それを見ていた太郎が意を決してダイボイジャーのボディに登り、
金棒を素手で受け止めます。

ダイボイジャーの上に太郎が乗っているので、11キロトンの衝撃が
太郎の足の底面積に集中してかかって
かえって危険な気がしますが、ダイボイジャーは事無きを得ます。

太郎は金棒をそのまま振り回し、それを持っていた敵ロボごと
姿勢は違いますがジャイアントスイングみたいに放り投げます。

敵ロボ、金棒を手放せば投げられなくて済んだ気もします。

立ち上がった敵ロボにサイレンビルダーがトリプルリキッドボンバー、
続いてダイボイジャーがアドベンチャーダブルスクリューを叩き込み
敵は脱出するもののロボは爆発、
金棒も弾き飛ばされてサイズが小さくなり
太郎がそれをキャッチします。

トリプルリキッドボンバーを出す意味があったのかは不明ですが
記念参加という感じでしょうか。



 桃を拾った川に戻っている太郎とボウケンジャー達。
金棒は太郎が元の祠に戻すそうで、太郎も山に帰ってしまうとの事。
もうあんまり泣くんじゃねえぞ、と言いながらキュウリを渡すシルバー。
「お2人とも、父上のようでした。」と言ってそのキュウリを齧る太郎。
大きくなったので生ものも大丈夫みたいです。

太郎は桃になって川上に流れていきます。

皆に寂しそうだと指摘されていますが強がるシルバー。
一方レッドは思う存分泣き崩れています。

「チーフは元に戻らないんですかね。」
と危惧しているピンクですが
元に戻ってもやはり変人の部類ですので
むしろ今のままの方が逆に大人しくなって良いのではないでしょうか。

今回の太郎とやらですが、
山に戻ってもあんまりする事が無い上に
戦闘能力もある事ですし
サージェスに残留しても良いような気がします。


メカニックは前回働き過ぎてギックリ腰にでもなったと考えられますが
黄金の剣が少々サボっている気がしながら次回に続きます。