第40話


 人造広瀬パパを父の偽者として倒すよう剣崎君と橘さんに言う広瀬さん。
ちなみに頭上に睦月がぶら下がっていますが気にしません。
人造アンデッドの姿になるパパに変身して攻撃を仕掛けるブレイドとギャレン。
頭上の睦月には誰も構いません。

お互い特に必殺技とか出さずに適当に殴り合っていますが、
ブレイドの飛び蹴りがヒットし、広瀬さんの足元まで飛ばされてしまう人造広瀬パパ。
しかしすぐさま起き上がり、広瀬さんを羽交い絞めにします。

「広瀬さん!」と心配げなブレイド。
しかし娘とパパのどちらがより心配なのかは不明です。
頭上の睦月は忘れられています。


「彼女を放せ!お前の狙いはこの俺の筈だ!」とブレイドは人造広瀬パパの説得に当たっています。
下手に手を出して広瀬さんが戦闘に参加する気になったら
そこら中が地獄になるので必死です。

そんな中、誰にも注目されていなかったお陰で睦月は何とかレンゲルに変身。
変身の時に出てくる光が自分に向かって自動で寄って来るので良かったです。
これがブレイドやギャレンだったら光を出す所まではOKでも
どうやってくぐるか考えている間に日が暮れそうです。


 レンゲルは吊るされていた恨みでかなり広瀬さんごと人造広瀬パパを攻撃。
広瀬さんは弾みでパパの拘束から逃れます。
攻撃が直で当たった訳ではないので当然ノーダメージですが、
レンゲルは後でまた怖い目に遭わされるかも知れません。
ブレイドとギャレンは広瀬さんの方に駆け寄ってご機嫌取り。
地球の平和の為に必死です。

人造広瀬パパを退散させ、帰ろうとするレンゲル。
ギャレンやブレイドがレンゲルを心配して呼び止めると、レンゲルは突然ギャレン達に攻撃。
荒れて暴れるレンゲルをとめようと、ギャレンは近距離射撃、ブレイドは多分ビートのカードをラウズしてパンチ。
人造広瀬パパ相手の時より大技なのは多分広瀬さんの怒りを鎮める為でしょう。
広瀬さんが怒った状態で睦月にお仕置きをしたら睦月は再起不能は間違いないでしょう。

その辺を理解したのか変身を解除して立ち去ろうとする睦月。
しかしギャレンとブレイドは変身を解き、睦月に駆け寄ります。
「俺だって人質にされたら悔しい、気持ち分かる、けど!」と睦月の肩を掴もうとする橘さんですが、
睦月は「五月蝿い!」と橘さんの手を振り解きます。

多分橘さん辺りは広瀬さんが手を下す前に睦月に更正してもらおうと思っているのでしょうが
睦月はもう帰りたくて仕方がないようです。
「助けられたなんて絶対思わないからな。」と捨て台詞を残して去ってしまいます。

脱出は自力でしたが、広瀬さんの攻撃を食らわずに済んだのは
ブレイドやギャレンが広瀬さんより先に動いてくれたからだと言うのを忘れないで欲しいです。


 家に戻り、パソコンのモニタの前に集まる一同。
広瀬パパの記憶データが表示されています。しっかり持ち帰ってくる辺り流石です。
「こんな物があったばかりに…。」とデータを消去しようとする広瀬さんですが
確認ダイアログの「はい」をどうしても押せません。

誰があのトライアルを作ったのか気にしだす剣崎君。
父が生きていてそれを作ったのかも知れないと言う希望を広瀬さんに持たせます。

それにしてもあの映像が広瀬パパの記憶だとしたら、自分も映像に入っている辺り
第三者の視点で物事を捉えるタイプなのでしょうか。
その割には勝手にアンデッドを解放して自爆したりと自分中心な行動を取りますが
実際あのデータは何処から出てきたものなのでしょうか。
あとまだ出ていないトライアルAも広瀬パパタイプとかだったりしたら笑えます。


 ハカランダでギターを弾いている始さん。
お客は虎太郎の姉と姪で、普通の客がいないのが店として危険です。
始さんのギターの腕前に感心する虎太郎の姪。
見様見真似だという始さんですが、ギターが何処から出て来たのか気になります。
虎太郎の義兄の遺品か何かでしょうか。
それとももしかしたら虎太郎の姉が普段からガンガンにギターを弾く人で、
始さん達を不安な表情で見ているのは娘が始さんに異様に懐いていて怖いとかでなく
単にギターの演奏に関して何か問題を感じているのかも知れません。

あと始さん、写真の他にギターにも手を出してどんどん趣味が増えてきています。
ヒーロータイムとかでは手品も披露していますし、そのうち英会話やら模型作りやら盆栽やらソシアルダンスとかにもチャレンジするかも知れません。


 無菌室みたいな所で作りかけっぽい人造アンデッドの様子をみているっぽい人造広瀬パパ。
そこに偉そうなお方が入って来て話し掛けてきます。
「よくやった広瀬君。これでブレイドに対しては君とこのトライアルGとの両面作戦が可能となった訳だ。ではテストと行こうかな。可愛い野良猫、いや虎を使って。」
人造アンデッドの作り溜めは彼らにとっては画期的な作戦のようです。
科学力は優れていても発想力が少し物足りない組織です。

そして気付かれていたっぽいお姉さんは施設から走って退避しますが、
今まで寝ていた人造アンデッドが凄いスピードで追って来て、持っている杖でお姉さんを殴って止めます。
続いて来る攻撃に変身して応戦するお姉さんですが、どうもパワーでも負けているようです。
そして人造アンデッドの動きがレンゲルと同じである事に気付き、建物から飛び降りて戦闘から離脱します。
人造アンデッドがお姉さんを追っていかないのはテストが終了したからか
飛び降りるのが怖かったからかは不明です。

あと、人造アンデッドがエースアンデッド分の強いレンゲルから作られているなら良いのですが、
普通に睦月から作ると暗いのが怖かったりして大変かも知れません。


 お姉さんは睦月のアジトで水か何か飲んでいます。
多分走って帰って来たと思うので酒だったらひっくり返ると思います。
しかしカウンターで飲んでいるのですが、誰に水を出してもらったのでしょうか。

「このバトルロワイヤルに人間も"あんな奴"も要らない、これはあたし達の戦いなんだから」
と言って咳き込んで倒れるお姉さん。
睦月もお姉さんを疎ましいように言っていながらその異常には驚いている風です。
そう言えばお姉さんも睦月のアジトに出入り自由なのですが、
ここも合鍵ばら撒き過ぎか鍵かけ忘れ過ぎかしていそうです。


「大丈夫かなあ、いくら広瀬さんでも女の子だし、ましてや父親の事だし。」
と広瀬さんを心配している虎太郎。
その場に居ないと思ってちょっと不適切な表現が入っています。
剣崎君はそれに応え、
「俺は信じている、彼女の強さを」とちょっと本音が入って訂正、
「お父さんを思う気持ちの強さを信じてる!」

その頃自室で考え事をしているっぽい広瀬さんにパパからのメール。
下で凄い言われようだったからか、女の子らしく悲鳴を上げてみたりしています。
広瀬さんの部屋に慌てて駆けつける虎太郎と剣崎君。
剣崎君が広瀬さんの足元に落ちていた携帯を拾って中を見ると


会いたい



と昔の電報や新聞の尋ね人欄のような文面が。
パパ、メール打つの苦手ですか。自分もです。
もっとも絵文字顔文字の類が並んでいるファンシーなメールでなくて良かったです。

広瀬さんは人造広瀬パパからのメールだとしたら絶好のチャンスとして囮になる事を決意。
メールに返信をして会う約束を取り付け、剣崎君に人造広瀬パパが本物パパをどうにかしていたら倒すよう指示。

しかしよく考えたらアポイントだけ取っておいて人造広瀬パパが来たらブレイド達だけで倒しても良い訳で、
広瀬さん自身が実地に赴くのはきっと万一の場合の保険でしょう。


 ソファで目を覚ますお姉さん。
お姉さんの腕には上手く止まっていない包帯が巻かれています。
その辺に救急箱やら包帯やらが散乱していて、かなり試行錯誤の末の作品だった事がうかがえます。
そしてテーブルに突っ伏して寝ている睦月。
お姉さんは睦月を起こさないように静かに立ち去ろうとしますが、
「お礼の一言も無しかよ。ま、どうでもいいけど。」と
かなりお姉さんの動向に注意を払っていたらしい睦月。

しかし睦月、いつも椅子寝りとかなのでしょうか。
人造広瀬パパに捕まった時が実は久々にベッドでの就寝だったのかも知れません。


 パパとの約束の場所に来ている広瀬さん。
花畑にベンチが一脚あるだけのどうしていいか分からないスポットです。
そこにやって来る広瀬パパ。
近寄ってくる広瀬パパを止めさせる広瀬さん。
広瀬パパは近くに橘さんや剣崎君が居るのだろうと広瀬さんに聞きます。
橘さんも剣崎君も隠れ方が半端でかなり見えてます。
頭に草を生やすとか、もう一工夫欲しいです。

「やっぱり父じゃない、お前の目的はブレイド!」と言われた人造広瀬パパ、
「栞、どうしてそんな酷い事を言うんだ、お母さんもきっと悲しんでいるぞ。」と
広瀬さんの方に駆け足一直線で向かって来ます。
それを合図に行動を開始する剣崎君と橘さん、広瀬さん達のほうに走っていきます。
逃げる広瀬さん、追いついて来た人造パパの手を払い除けたりしています。

あと全然追いついてこないです剣崎君も橘さんも。
どんなスピードで走りましたか広瀬親子。

そして広瀬さんの振り払う力が非常に強いので変身して広瀬さんに抱きつく人造パパ。
その辺りでやっと追いついた剣崎君と橘さんが変身前ですがとりあえず人造パパに蹴りを入れてます。
何か手順がおかしい気がしますがもういいです。


 自室でギターの練習をしている始さん。
虎太郎の姪に誉められたので頑張っているのでしょう。
段々何かが進行している気がしますが、深く考えないようにしたいです。

ブレイド達の戦闘に気付き、現場に向かおうとする始さんですが、
丁度お茶を持って入ってきた虎太郎の姪と鉢合わせてしまいます。

出て行こうとしている始さんに向かって
「あたし、我慢するの止めたんだからね。
始さん、帰ってこなかったらあたし待ってなんかいないんだからね。」
と虎太郎の姪。

今までも始さんの帰りが遅いと小学生離れした行動力で探し回っていましたが
更に拍車が掛かると言う事でしょうか。
始さんを心配する虎太郎の姪の気持ちは分かりますが
お母さんは始さんと娘の2人分心配しなくてはならないので
もっと大変です。

「絶対帰ってくる、約束するよ。」と虎太郎の姪に声をかけて出る始さん。
始さんの門限がどんどん厳しくなってまいりました。


 人造広瀬パパと戦っているブレイドとギャレン。
今回もカードを使わずにパンチやキックでの戦闘です。
そこに人造アンデッドも乱入しブレイドとギャレンを杖で攻撃。
しかしアンデッドであるお姉さんより足が速かった人造アンデッドの動きを
ライダーたちより早く察知して注意まで促した
広瀬さんの戦闘関連スキルの底なしぶりが怖いです。


 ブレイドとギャレンを杖でガンガン殴りまくる人造アンデッド。
どうやら人造広瀬パパより強そうです。
そして人造アンデッドがどこかで見たような動きをすると感じているブレイドとギャレン。
また睦月が忘れられています。

その忘れられているっぽい睦月ですが、お姉さんに連れられて近くに来ていました。
お姉さんに今回の人造アンデッドが自分をモチーフに作られた事を知らされた睦月、
かなり悔しそうです。
そう言えば剣崎君も血を採られたりしていましたが、あれはまだ使われていないのでしょうか。
まさか雑誌のプレゼントのビデオのあれですか。


 劣勢のブレイドとギャレンの元に加勢に駆け寄る広瀬さん。
人造アンデッドの攻撃が広瀬さんまで及びそうになると、
今まで少し離れてて休んでいた人造広瀬パパが
広瀬さんを守って人造アンデッドの攻撃を食らいます。

何故か一発の攻撃で倒れてしまう人造広瀬パパ。
年でしょうか。
「栞、思い出した、私はあの人に作られた。」
もう長くない広瀬パパが娘を守る為に人造広瀬パパを作ったそうです。

広瀬パパの指の結婚指輪を外し自分の指につける人造広瀬パパ。
広瀬パパと人造広瀬パパが同じ思考パターンだったら予め人造広瀬パパのほうに指輪を移植しそうなものですので、
人造広瀬パパの方がちょっとママに対するこだわりが強化されていたのかも知れません。
そう言えば娘の事は託した割に、ママを生き返らせる研究については言及しませんでした本物パパ。


 事情を知って人造広瀬パパに抱きついて泣き始める広瀬さん。
人造広瀬パパは広瀬さんの頭を撫でたりしています。手が泥だらけなのはこの際我慢です。
人造広瀬パパが攻撃を食らった辺りで戦闘に参加しだしたレンゲルが
その辺で人造アンデッドと戦っていますがちょっと無視して
広瀬親子の様子を見てうなだれるギャレンとブレイド。
そして怒りを胸に人造アンデッドに立ち向かいます。
ついちょっと前まで怒りが人造広瀬パパに向いていたのですが
気持ちよく軌道修正です。


 そして始さんも駆けつけて来て変身、何と1体の人造アンデッドに4人のライダーが攻撃です。
戦い方が連携取れているので、そろそろ合体技とか開発して欲しいです。
そしてカリスがワイルドカリスに、ブレイドがキングフォームに変身。
しかしギャレンはジャックフォームになろうと言う気が無さそうです。
レンゲルに対する配慮でしょう。
そしてワイルドカリスとブレイドキングフォームの攻撃で人造アンデッドは塵と化しました。

戦いを見ていたお姉さんは何かつまらなさそうな感じで先に帰ってしまいました。
帰る先がまた睦月のアジトでないことを祈ります。


人造広瀬パパは先程まで地べたに寝ていたのですが、気付いたら
木の幹に寄りかかって半身を起こした姿勢になっています。
傍で泣いている広瀬さん。
どう考えても広瀬さんがパパの姿勢を治したのでしょうが、人造アンデッドなので人間態でも普通より重そうです。
広瀬さんでしかパパ動かせません。

「栞、無事でよかった。これでお母さんの傍に行ける。」
と手を差し出す人造広瀬パパ。
両手でパパの手を握りしめる広瀬さん。
体に電流が走るのが見え、一瞬変身後の姿になり消えてしまう人造広瀬パパ。
多分手を握っていたのが広瀬さんで無く普通の人間だったら
感電したりして一緒に消えてます。

そして広瀬さんの手に残った結婚指輪。指輪も何か特殊な物質で出来ていそうです。
指輪を握り締めて泣いている広瀬さんを遠巻きに見ているライダー4名。
睦月や始さんも流石に帰るに帰れない雰囲気です。


 今回の戦闘も見ていたらしい偉そうなお方。
前から言おうと思っていたのですが、テレビは3メートル以上離れて見てください。
「終わったのではない、始まったのだ。本当の戦いが。」と笑いながら内ポケットからカードを出して眺めてます。
そのカードはまさか橘さんが無視して取らなかったカードですか。
橘さん絡みかも知れないのでかなり嫌な予感がします。


 虎太郎の家に戻っている一同。
「BOARD理事長、天王寺博史。一体何を狙っていたんだ。」と窓に向かって橘さん。
「後悔しない?広瀬さん。」と橘さんの台詞を豪快に無視している剣崎君。
「みんな、ここにあるから。」とパパの指輪を持って応える広瀬さん。
パソコンに向かっている広瀬さんは、パパの記憶データを捨ててしまいます。

ファイル1個消すのに皆が集まって来て見守られるのも何だか鬱陶しいです。
しかし事あるごとに忘れられている睦月とどっちが幸せかは第三者からは分かりません。