第15話


 ハカランダから消えた姉と姪を探す虎太郎。
すでに広瀬さんも捜索にさんかしており、呼び出された剣崎君も合流します。
それにしても剣崎君、戦闘が終わったり中断するたびに別の用事で呼び出されて大変です。

その時トンボ怪人に呼び出されて急行する始さんがハカランダの前の道路を通過。

始さん、そのルートは本当に最短距離ですか?
使い慣れている道を選んでいませんか?

始さんが虎太郎の姉と姪の方へ向かっていると判断した剣崎君。
最近少ないヒントから正解を得るスキルがめきめきアップしています。


 トンボ怪人がオバケ屋敷のスタッフのように虎太郎の姉と姪を驚かせて暇を潰していると始さん到着。
トンボ怪人は母娘を置いてあるトンネルから出て始さんを御出迎え。
始さんはカリスに変身してトンボ怪人と殴り合いを始めます。
遅れて来た剣崎君はカリスから虎太郎と姉と姪の救出を指示され、
ノーヒントでトンネル内に入って母娘を助け出します。

ちなみにトンボ怪人は普通サイズのトンボを大量に出現させてカリスを攻撃し、
自分はその隙に離脱していました。
トンボ怪人、ネット対戦とかで負けそうになると回線を切断するタイプです。


 母娘を救出した剣崎君の元に、虎太郎と広瀬さんが車で合流。
母娘を送る為に車を出したようです。家から現場まで距離が有ったのでしょう。
確かにタクシーとか走っていないので帰りの足は必要そうです。
それにしてもトンボ怪人は母娘を攫う時、1人で2人持って此処まで来たのでしょうか。
トンボ怪人、戦闘はイマイチですが地味に努力家です。

虎太郎が車を出したのを見計らって、始さんはバイクの止めてあった場所に戻って来ます。

自分が母娘の側に居てはいけないとする始さんに、
剣崎君は始さんが母娘を守るように言います。
剣崎君、ちょっと前に剣崎君が母娘を守るような発言を始さんにしてみせましたが、
早くも撤回です。


 日は変わって、リクルートスーツフォーマルスーツでレッドランバスから降りる橘さん。
橘さんはサングラスの男の施設に入り、女性医師の仇討ちをするようです。
ちなみに橘さん葬式帰りにしては変なバイクに乗っているので、
スーツは気分で着ているのでしょう。
ところで橘さんの左腕に付いているのはブレスレットですか数珠ですか。

橘さんはギャレンに変身すると、溶液の入った水槽をギャレンラウザーで撃ち破壊。
水槽が壊れて警報が鳴っています。
散らかったから早く片付けろという合図でしょうか。

「こんな物に頼ったからいけない、お前のような奴に頼ったから小夜子は!」
とサングラスの男の顔面も撃つギャレン。

しかし頬がちょっと黒く汚れた程度でダメージを与える事が出来ていないので
ギャレンラウザーは有効ではないようです。
サングラスの男は無言でクジャク怪人に変身。
キャレンとクジャク怪人は表に出て花見がてらに対決です。
奇声を発しながらパンチやキックを出すギャレンに、クジャク怪人は押され気味。
そしてギャレンの炎パンチでクジャク怪人は大ダメージ、人間体に戻ります。
サングラスの男は手からファイヤーボールを放ってギャレンの周囲で爆発を起こし、その隙に姿を消します。

サングラスの男は車で移動していました。
研究員の男も同乗しているようで、先程の施設に一旦戻ったか、
または待ち合わせしていたようです。
橘さん、施設に戻って張り込むべきでした。


 虎太郎の家に立ち寄る橘さん。
橘さんにより、女性医師が殺された事を知る一同。
橘さんが広瀬さんにクジャク怪人の居場所を探すよう依頼します。
敵討ちをするしかないそうです。
「不思議だよな、小夜子が死んだら、恐怖心が無くなった。情けないよな俺。」
と橘さん。
誰一人否定してくれません。みんな世渡りとか得意じゃありません。

帰りがけの橘さんを呼び止めた広瀬さん、
女性医師が橘さんを好きになった事を後悔していないと思うと言って橘さんを何とかフォロー。
「ありがとう、いい奴だなお前。頼むよ。」と橘さんは広瀬さんに地球の平和を託して帰っていきました。


 アンデッドサーチャーのパラボラの位置を高く変えようと設置しなおす虎太郎と、
命綱代わりに虎太郎を押さえている剣崎君。
落ちる時は落ちてしまいそうな感じですので、剣崎君の役割は気休めでしょう。

虎太郎は自分が役に立っていないと自覚して焦っているようです。
虎太郎に言われてアンデッドサーチャーを起動してみる広瀬さんですが、
カテゴリーAの適合者がどんな人か考えていました。

アンデッドサーチャーの性能は特に変わったところが無さそうです。


 どこかの建物内では、ベッドが並べられて人が寝かされています。
そしてそこには見慣れぬバックルを持った所長の姿が。
所長、サングラスの男の組織を潰すとか言って全然駄目だったようです。
所長の見立てで一番「適合数値」が高いとされた少年に何やらテストをするようです。

宴会場や体育館の舞台みたいなちょっと高くなっている所に連れられていく少年、
て言うかこの前バスケとかやってて睦月とか言われていた奴。

舞台上にはサングラスの男と研究員と所長が小さい台のまわりを取り囲むように立ち、
そこに何故かスポットライトの光が当てられます。

さびれた宴会場で手品でも披露するような雰囲気です。

台の上にバックルを置き、蜘蛛のカードをセットするサングラスの男。
サングラスの男に操られた睦月、バックルから出てくる四角い光を通過させられますが、
残念ながら弾かれてしまいました。
ところでベルトを腰に巻かずに四角い光をくぐりぬけた場合は変身できるのでしょうか。

実験は失敗した物の、
「俺は最高の、究極のライダーを手に入れる事が出来るんだ。」と嬉しそうなサングラスの男。
まだ取らぬ狸の皮算用ですが、周囲は世渡り上手なのか指摘しません。


 トンネル内でトラックの荷台から降ろされる攫われた人達。
適合者が見つかるまでリリースは止めた方が良いと思うのですが、
ベッドが足りないのでしょう。

次々に目を覚ます被害者達。
ここはどこだと戸惑う被害者の会。
睦月は時間を確認すると、叫びながらその場から走り去っていってしまいました。

睦月、自分の現在地を把握しているのでしょうか。


 雨が降ってきたようですが、構わずダッシュしている睦月。
睦月が駆け込んだ先は、閉店後または客足が見事にストップしたハカランダ。
ここに女の子がいなかったか訊ねる睦月に、
虎太郎の姪は少ないヒントながらその女の子が居た事を思い出します。
そして女の子が2時間前に帰ったと回答する虎太郎の姉。
客商売をしているせいか、客をよく見ているようです。

女の子が帰った事を知り、頭を抱える睦月に
「振られたね、この恋はもう終わり。凄い怒ってたもん。」
と容赦ない追い討ちをする虎太郎の姪。
虎太郎の姪、アンデッドに狙われなくてもそのうち普通に危険な目にあいそうです。

睦月が店を出ると始さんがハカランダの前に立っていました。
始さんはすれ違う睦月に思わず「ありがとうございました。」と
別に今勤務している訳でもないのに声を掛けてしまいます。
店員とかやっている人にありがちな職業病です。
休みの日に蕎麦とか食べに行ってて、他の客が入った時に店員と一緒に
「いらっしゃいませ〜。」とか言っちゃう病気です。

始さんはどうやら剣崎君に母娘を守るように言われて、ハカランダに戻る事を考えていたようです。
母娘に温かく迎えられる始さん。
ホームレス生活も終了です。
来週辺り衣替えがあるかもしれません。


 虎太郎の元に、姪から始さんがハカランダに戻ったとの連絡が入ります。
姉と姪の所へ行って、始さんの正体を話そうと息巻く虎太郎を剣崎君が制止。

「天音ちゃんやお姉さんに辛い思いをさせるのか。
俺は良かったと思っている。これからもアンデッドが襲ってくるかも知れない。
その時あの2人を守れるのはアイツだけなのかも知れない。
なんか俺そんな気がしているんだ。」

全部推測ですが、虎太郎には何か説得力があるように聞こえたらしく
虎太郎は「あー!」とか叫んでしゃがみこんでしまいます。
家の敷地が広いので、近所に叫び声が聞こえる訳ではないので
その辺は問題ないのですが、
それにしても最近虎太郎こんなんばっかです。
うっかり古い牛乳でも飲んでしまったのでしょうか。

そしてアンデッドサーチャーにクジャク怪人かも知れない反応があります。
剣崎君は広瀬さんに、橘さんへの連絡と虎太郎の面倒を押し付けて出動。

「強く、なりたいな。」
とベソをかきながらぼやく虎太郎。
ヘタレ仲間の橘さんが卒業したので寂しさ倍増です。


 広瀬さんからの連絡を受ける橘さん。
自分の戦いだから剣崎君に余計な手出しをしてほしくないようです。
ところで橘さん、女性医師の部屋に居るのですが、合鍵とか貰っていたのでしょうか。
もしかして住み着いていますか。
この辺の警察は税金ドロボーらしいので多分大丈夫だとは思いますが。


 海岸ではサングラスの男の部隊がサーファーを拉致していました。
部隊員っぽい人が2人掛かりでサーファー1人捕まえて、
研究員のおじさんが薬でサーファーを眠らせています。
皆に薬を持たせておいた方が楽そうです。
あと、眠らされたっぽいサーファーも、両脇の部隊員に引きずられているように見せかけて
自分の足で歩いています。
サーファー、鍛え方が違います。

そこにブレイドが到着。
サングラスの男側に居る所長が自分に対しノーリアクションなのに気付くブレイド。
ブレイドは所長の方に駆け寄ろうとしますが、サングラスの男が車から降りてブレイドの方へ行き、
所長や研究員には先に行くよう指示します。

サングラスの男はクジャク怪人に変身しブレイドを攻撃。
ブレイドはクジャク怪人に押されていますが、そこに橘さん到着。

「橘さん、所長が!」
「此処は俺に任せろ。お前は所長を頼む。」

「所長が!」だけで大体分かったのでしょうか橘さん。
とりあえずブレイドは橘さんの言う通り、所長等を追う事にします。
今日のブレイドの活躍は此処までです。

橘さんはギャレンに変身。
クジャク怪人をどつきながら、ギャレンは終始ドサクサに紛れて女性医師の事を考えています。
クジャク怪人の変身前には顔面に当てても汚れがつくだけだったギャレンラウザーの射撃も、
何か変身後の相手には良く効いており、ギャレン絶好調。
そしてカード3枚使ったキックがクジャク怪人に炸裂。
カリスがこの技を食らった時は橋の下に落ちてダメージを受けるに留まりましたが、
クジャク怪人の場合は爆発が起こり、封印できる状態まで持って来れました。

ギャレン、考え事をしながらで勝ってしまいました。

仰向けに倒れたクジャク怪人の上から封印のカードを落とすギャレン。
いつもはカードを投げて相手に刺して封印するのですが、別に刺さらなくっても封印できるようです。

刺すのは宴会芸の練習か何かだったのでしょう。


ハカランダに戻った始さん。
仇を討った橘さん。
とりあえず所長は見つけたっぽい剣崎君。
様様な問題が解決していく中で、
今一番ピンチなのが彼女を怒らせた睦月と言う嫌な状態で次回に続きます。