第14話


 ギャレンによって谷底に叩き落されたカリス。
広瀬さんのアンデッドサーチャーからも反応が消えてしまいます。
現場に到着したのにアンデッドの姿が見えず、戸惑うブレイド。

サングラスの男はもう帰ってしまっていました。
帰るの早いです。帰りに一杯引っ掛けたりしません。
「カテゴリーエースは見失いましたが。」と研究員がサングラスの男に報告。
「まあいい、橘のお陰で邪魔な奴が1人片付いた。」とサングラスの男、今日も橘さんを眺めています。
何か見ていて面白い事でもあるのでしょうか、橘さん漬け。


 ブレイドも帰ろうとしますが、何となく谷底を見て人が落ちている事に気付きます。
ブレイドはライダー状態なので視力が上がっているのかも知れませんが、
地面に対してほぼ保護色のコートを着た始さんを見つけたのは凄いです。

慌てて谷底に駆け下りる剣崎君。
ブレイドのスペックはひととび33メートルらしいので橋の上から飛び降りても多分大丈夫なのでしょうが、
変身を解いて徒歩で降りていったのは、着地の際に何か踏むのを避ける為でしょう。


 使われていない民家の土間ような所で、一斗缶をコンロ代わりにして鍋を火に掛けている剣崎君。
奥では始さんが頭に濡れタオルという完璧な処置を施されて寝ています。
目を覚まして起き上がり、右手に巻かれた包帯を見る始さん。
濡れタオル以上の処置は結構レアです。

「気が付いたか、随分やられたもんだな。」と剣崎君、
後ろに目があるかのように始さんが起きた事に気付きます。
始さんは剣崎君に何故助けたのか訊ねますが、剣崎君は
「大変だったんだぞ此処まで連れてくるの、薬屋だって20キロも先だったし。」
とちょっと頓珍漢な回答。
時速340キロ出せるブルースペイダーなら20キロぐらい楽勝そうですが、
道路交通法を考えたらそのスピードは出せないのでしょう。

始さんがもう一回同じ事を聞いてやって、剣崎君やっとまともな回答。
目の前で人が倒れてたら見捨てられないのだそうです。
目の前って言うか、普通見つけらんないぐらい離れた所に倒れていたような気がします。


 広瀬さんは剣崎君と連絡が取れなくなった為、現場に向かう事にします。
虎太郎も広瀬さんに付いて行きます。
さっきまでアンデッドとか居た場所ですが、広瀬さんの戦闘力を持ってすれば何ら不安はありません。


 始さんはまだ動けない為に寝直したようですが、
何処かのアンデッドの呼びかけテレパシーを受信して安眠できません。
起き上がった始さんに気付いた剣崎君、一瞬心配したようですが、
始さんから何の申告も無いので、すぐに話題を次に持っていきます。

「こう見えて俺、料理の腕に自信があるんだ。」と剣崎君は始さんにお粥を勧めます。

ちなみにうちの母が『これ大評判なのよ。』と言って出してきた料理は大概地獄テイストです。
おかずなのにレーズンとか入っててスリル満点です。

反応の薄い始さんに、剣崎君は始さんが人間の食べ物が食べられないのでは、
人間の薬を使ったけど大丈夫だったのかと心配します。
自分の料理に絶対の自信があるようです。
剣崎君が何か勘違いしているので、お粥を受け取って食べだす始さん。
しかし米ってキロ単位で売っているような気がするのですが、
剣崎君はどのぐらいの分量を買ってきたのでしょうか、それともレトルトのお粥を温めたのでしょうか。


 現場の橋に到着する広瀬さんと虎太郎。
虎太郎も何となく橋の下の谷底を見ると、
そこにはポリバケツをポリタンクを持った剣崎君が水を汲みに来ていました。
虎太郎も普通に目がいいです。
あと始さん今食った粥吐き出してください衛生面でヤバイです。


 広瀬さんと虎太郎は剣崎君に合流。
民家のような所で剣崎君が何をしていたのか気にしています。
家の中に始さんが居る事を知った虎太郎と広瀬さんは驚きます。
剣崎君は「じゃあ寝てろよ、俺帰るから。」と始さんに声を掛けてバックレようとしますが、
虎太郎に捕まって色々問い詰められます。
剣崎君は始さんを庇いますが、身内に危険が及ぶ為か、虎太郎は始さんをどうしても受け入れられないようです。

そんな中、広瀬さんのアンデッドサーチャーがカテゴリーエースの反応を捕らえます。
現場に向かう剣崎君。
剣崎君のサポートの為に家に戻る広瀬さんと虎太郎。
虎太郎は「アンデッドに襲われた人間を助けなくっちゃな!」
と始さんに聞こえるように言い捨てて行きます。
虎太郎、直接人間を助けた事は多分まだ無いような気がします。


 公園で人間を襲っている蜘蛛怪人。
丁度その頃その辺を流していた橘さんは、女性医師に見つかって呼び止められます。
女性医師、どんどん神出鬼没度がアップしています。
橘さんに藻に頼ることを辞めるよう説得を試みる女性医師。
花火のように大輪の花を咲かせて生きたいという橘さんに対し、
道端の花のようにひっそりと生きたいと言う女性医師。

ちょっとしたポエムバトルが勃発です。

橘さんは女性医師に生き方が違うので一緒に生きていけないと言い、その場を去ります。
そしてサングラスの男からカテゴリーエース発見テレパシーを受信する橘さん。
橘さんは蜘蛛怪人の現場に向かった為、今度は剣崎君とエンカウント。
剣崎君は橘さんを追いますが、クジャク怪人が剣崎君の足止めをします。
剣崎君はブレイドに変身し、クジャク怪人と戦いますが、クジャク怪人はすぐに消えてしまいます。
ブレイド、本日の戦闘は相手に消えられてばかりです。


 戻ってサポートすると言ってた広瀬さんや虎太郎と何故か道端で合流した剣崎君。
丁度その時悲鳴が聞こえ、その声のした方向へ走る一同。
そこには糸でグルグル巻きにされた女性が倒れています。
皆で糸を外すと、幸いその女性は生きておりました。
虎太郎、もしかしたら今初めてアンデッドに襲われた人間を助けたかも知れません。
別に虎太郎が居なくても助かっていそうでしたが。


 そして現場近くにまた普通サイズの蜘蛛が居る事に気付く剣崎君。
剣崎君は始さんを置いてきた民家に戻ります。
始さんは一斗缶の火を消し、立ち去ろうとする所でした。
剣崎君、火付けっ放しで行ったですか。

剣崎君は始さんに、蜘蛛怪人が子蜘蛛を吐き出しつづけているのは
適合者を見つけ出していない事を意味しているのか聞いてみます。

始さんに拠れば、子供を吐き出すのはカテゴリーエースの習性に過ぎないそうです。
他のカテゴリーエースも子供を吐き出すと言う事です。生むのでなく。
しかし蜘蛛の子を見る限り、子供は不死生物じゃ無さそうです。
親より先に死ぬのは親不孝とよく言いますが、カテゴリーエースの子供は親孝行できそうにありません。
とにかく適合者が見つかっているかどうかは不明のようです。

どう考えても怪しい奴が今日も暢気にバスケの練習をする図が挟まれます。
剣崎君が前回もう大丈夫みたいな事を言ったので、かなり油断していると思われますが、
近くに例の蜘蛛がまた来ているようです。
虫除けとかつけて外出した方が良さそうです。


 去ろうとする始さんに、剣崎君が何処に行くのか聞きます。
「分からない。俺は俺の戦いを続ける。」
と始さん。やっぱりホームレスを続けるようです。

「なあ良かったら…」
と自分に懐きそうな剣崎君を目で制止する始さん。
始さんは1人で戦うと宣言しながらも、助けられた礼をちゃんと言って去っていきます。

始さんを見送った剣崎君の元に、広瀬さんからカテゴリーエース出現の知らせが。
蜘蛛怪人、何かしょっちゅう出てきます。

先に蜘蛛怪人の元に到着した橘さん、ギャレンに変身して戦闘開始。
その頃、女性医師も橘さんを追いかけていたようですが、見失ったようです。
その代わりサングラスの男が女性医師の前に登場。
やけに長い車で登場。
今日は飛びたくない気分のようです。

「警告した筈だ、これ以上橘の邪魔をすると容赦しないと。」
サングラスの男は、気弾を発射し女性医師を攻撃。
そしてソソクサと車に乗って帰っていきました。
現場を見られたくないのでしょうかサングラスの男。
その割にはいつも浮いたり長い車に乗ったりで、人目を引きがちです。


 ギャレンは覚えたての3枚コンボで蜘蛛怪人の封印に成功。
クラブのエースのカードを手に、変身を解く橘さん。
「良くやった、そのカードを渡してもらおう。」
サングラスの男が橘さんの背後から現れます。

別に取りに行かなくても、溶液の前で待っていれば橘さんは自動的に戻ってきそうですが、
新しいライダーが過酷な運命を強いられるとして、橘さんはカードを渡さないつもりだったようです。
サングラスの男、別に橘さんの行動を読んだ訳では無さそうですが、
せっかちな行動は結果的に正解です。

「あんたの命令にそこまで従う義理は無い!」と言う橘さんに向かって、
ファイヤーボールを飛ばすサングラスの男。
攻撃をかわした橘さんは調子に乗って「甘く見るな!今までの俺とは違う!」と豪語。

「そうかな。もうそろそろあの植物の効力の切れる時間だ。」
というサングラスの男の鋭い指摘に
「何!」とマジ焦ってる感じな橘さん。
橘さん、もう少し計算して行動してください。

「それまでにこの俺を倒す事ができるかな。」
更に悪い事に怪人態になるサングラスの男。
橘さんも再びギャレンに変身してサングラスの男と戦闘開始。


 バイクでその辺を走っている始さん。
始さんに再びテレパシーが送られて来てます。
誰のテレパシーかは分からないようです。
それにしても始さんには頻繁に他のアンデッドからの接触がありますが、
伝説とやらと何か関係があるのでしょうか。

走っている始さんに触ると幸せになるとか。

その頃ハカランダに立ち寄った虎太郎は、入り口にランドセルが落ちている事を不審に思い、
店の中を確認しますが、姉や姪の姿が見つかりません。


 ギャレン対クジャク怪人はクジャク怪人に分があるようです。
ギャレンのキック空振りですが、クジャク怪人の剣撃は全部当たるので虚しいです。
クジャク怪人の羽飛ばし攻撃で倒れて変身が解ける橘さん。
さっき封印したばかりのカードを落としてしまいます。
内ポケットとかにしまっておくべきだったかも知れません。
サングラスの男はカードを拾い上げると、
「所詮お前など俺の敵ではない。力を得たければいつでも私の元に来い。待っているぞ。」
と勝者の余裕で帰っていきました。

それと入れ替わるように現れた剣崎君。
橘さんのシコタマへたれた様子から、カテゴリーエースがサングラスの男の手に渡った事を確信する剣崎君。
橘さんは何処へともなく去ってしまいます。
て言うか本格的に行き先が分かりません。

剣崎君の携帯には、広瀬さんから虎太郎の姉と姪が行方不明になったとの知らせが入ります。
虎太郎、警察にも通報してますか。
でも爆発事件の時の警察の対応を見る限り、当てにしてはいけない感じでした。


 虎太郎の姉と姪は、トンネルのような所で気絶していました。
2人は目を覚ましますが、そこにトンボ怪人が現れます。
どうやらトンボ怪人は始さんを呼び出すために2人を誘拐したようです。
始さんの個人情報はアンデッドの間では漏れまくりみたいです。


 橘さんは帰る途中、女性医師の車を見かけます。
土手に刺さった小枝に女性医師のペンダントが引っ掛かっているのに気付く橘さん。
女性医師は土手の更に下の方に倒れていました。
ところでペンダントってそんなに外れるものですか。
むしろよく首吊り状態にならなかったものだと思います。

橘さんの呼びかけで、ゆっくり目を開ける女性医師。
「やっと会えた。」
「私はもうだめ、自分で分かるの。」
「パズルのピース見つけたよ、飲み込んだなんて冗談ばっかり。」
「ごめんね、橘君。」
と言い残し、女性医師は残念な事に。

ストーリー上必要であれば仕方ないと理解できますが、
女性キャラで唯一の心の拠り所と言うべき彼女の退場は視聴者的にも大きな痛手です。
速やかな補充を要求します。

あと、橘さんもホームレス化でしょうか。