第13話


 蜘蛛怪人とブレイドを交互に攻撃するギャレン。
ブレイドはギャレンが蜘蛛怪人を封印するのを阻止しようと、ギャレンを押さえに掛かります。
ブレイドは女性医師も心配していると、ギャレンにへばりつきながら説得を試みます。
とりあえず蜘蛛怪人はちょっと無視です。

その頃女性医師は窓の外を空中散歩するサングラスの男から
窓ガラスを割られるなどして警告を受けていました。
家の外をいつも人が飛んでいるとか近所の人に思われているであろう女性医師、
「何なの今の。」で事件を済ませている様子。
もう失う物とかあんまり無いのでしょう。


 ギャレンとブレイドは、揉めているうちに蜘蛛怪人を見失ったようです。
レッドランバスに乗り込むギャレンを引きとめようとするブレイドですが、
振り切られてしまった為、ブレイドもブルースペイダーに乗りギャレンを追いかけて行きます。

「カテゴリーエースだけは、アイツに渡す訳にはいかない!」
とブレイド、サングラスの男を思い出しながら独り言。
「どうして橘さんはあんな奴の言いなりに!目を覚ましてくれ橘さん!」
とブレイド、前方を走っていたギャレンに向かって
おもむろにバイクごとジャンプしてタイヤ部分をぶつけます。
ギャレンをバイクから弾き落としたブレイド、
危ないです。
「目を覚ましてくれ」とか言って、寝ぼけているのはどちらですか。

「分かってください橘さん、あのアンデッドは渡す訳には行かないんだ!」
とブレイドは当て逃げ現行犯で蜘蛛怪人を追って行きました。

蜘蛛怪人を追う途中、不自然に停止している乗用車を見かけるブレイド。
気になって中を覗くと、糸で巻かれた上にミイラ化した遺体が。
蜘蛛怪人は随分時間に余裕があったようで、追跡は失敗です。


 夜、建物の屋上から、普通サイズの蜘蛛を大量に飛散させる蜘蛛怪人。
スイマセン蜘蛛怪人さん、口の中に蜘蛛沢山飼ってますかモゾモゾしませんか
ウッカリ噛んでプチッとかいいませんか。

その頃、2on2に興じる若者達。
「睦月」と呼ばれる少年が、蜘蛛が集団で飛んでいるのを見かけます。
ちなみにバスケのギャラリーは蜘蛛一匹です。
かなり寂しいです。頑張って練習してください。


 虎太郎の家に来ている女性医師。
橘さんの頭を飾っていた藻についての調査結果を教えに来てくれたようです。
シュルトケスナー藻とか言うそうです。
ドイツの古代生物学の博士が発見したそうです。
植物の成分が皮膚から吸収されて中枢神経を刺激するそうで、
やがては細胞や神経が破壊されるそうです、神経も細胞で出来ているような気がしますが。

ところで「シュルトケスナー」とは人名かなって気がしたのですが、
検索するとシュルトもケスナーも苗字でヒットしました。
「シュルト=ドイツ語で罪」なんて説も出そうですが、そうなるとケスナーが分かりません。

あとその博士、きっと試してます、藻。

橘さんを身を案じつつも、止める方法が分からない一同。
女性医師は、プカプカサングラス男の警告を思い出しながらも、
その事には一切触れず、虎太郎の家を後にします。
「あー、俺もあんな風に愛されたいよ、誰かに。」
と虎太郎、広瀬さんの方を見ながら発言、広瀬さんに瞬時に拒絶されてました。

「大丈夫だよ、虎太郎の事は世界中の牛乳が愛してくれているよ。」
と剣崎君は謎フォロー。
そして虎太郎の冷蔵庫から牛乳を4本ほど出して虎太郎に渡します。
それせめてオゴリとかだったらともかく、本当に渡すだけです。
剣崎君、何か安上がり狙いです。


 その時アンデッドサーチャーからアラームが発せられます。
カテゴリーAとは別のアンデッドのようです。

突如現れたライオン怪人のお陰で、野球少年達は強制的にグラウンドをランニングしています。
ついいつもの癖でぐるっと回って元の位置に戻ってきそうです。
少年達を逃がそうとしていたコーチらしき人物がライオン怪人に襲われている感じです。
コーチらしき人物の肩には、普通サイズの蜘蛛がくっ付いていました。
結構気付かない物です。

現場に到着した剣崎君。既に警察が来ていて、立ち入り禁止テープを張り巡らせていました。
剣崎君は広瀬さん達に、怪人が人間を殺さずに攫って逃げたらしい事を報告。
お巡りさんに聞いたのでしょうか、怪事件の内容を気さくに答えてくれるお巡りさんに当たってラッキーでした。
虎太郎によれば、最近そんな事件が多いそうです。
剣崎君はあんまりニュースとか新聞とか見ない口かも知れません。


 そこに始さんの姿を見つけた剣崎君、電話を一旦切ります。
虎太郎は始さんが誘拐事件に絡んでいる事を疑います。
剣崎君も虎太郎と同様の疑いを持ったらしく、早速始さんに
「まさかお前じゃないだろうな、アンデッドに人を攫わせたのは。」
と直球で質問。

剣崎君が失礼なので、黙って立ち去ろうとする始さんでしたが、
剣崎君がちょっとしつこいので、
とりあえずサングラスの男がカテゴリーAの適合者を探している事と、
普通サイズの蜘蛛が適合する資質を持つ人間にくっ付く事を教えてやります。
アンデッドがその蜘蛛を追って誘拐事件を起こしている事に気付く剣崎君。

それにしても始さん、以前より押しが弱くなってきていますが、
やはりホームレス生活がきついようです。

「俺には関係無い。ま、せいぜい頑張るんだ。」
「ああ、やるさ。俺は人間を守る。アンデッドの好きにはさせない。
天音ちゃんや遥香さんも俺がこの手で守ってやる。」
剣崎君、微妙に情報のお礼のつもりでしょうか。
剣崎君、何か安上がり狙いです。


 その頃、睦月と呼ばれていた少年は蜘蛛怪人に遭遇していましたが、
蜘蛛怪人は「レンゲル」と呟いて光って姿を消しました。
その光を浴びた少年は、蜘蛛怪人の事を忘れたようですが、
肩には普通サイズの蜘蛛がくっ付いていました。
気が付かない物です。
それにしても、蜘蛛怪人の適合者が引き篭もりだったら
永久に見つけられない気がします。


 バイクで立ち去る始さんを見送った剣崎君の元に、
広瀬さんからアンデッド出現の知らせが入ります。
睦月と呼ばれていた少年が浅い川の中を走ってライオン怪人から逃げています。
て言うかどこをどう逃げれば川に出るのでしょうか。

ライオン怪人がジャンプし、少年の前に着地。
少年が追い詰められた所で、橋の上辺りに剣崎君到着。
「待て!」と言う剣崎君の叫びに、律儀に振り向くライオン怪人。
剣崎君は橋の上から変身しないで飛び降りてライオン怪人に飛び掛ります。
そしてライオン怪人と一緒に一回転んでから、剣崎君はブレイドに変身。

橋の上で変身してカードの一枚でもラウズして飛び掛れば
とかはまだ言ってはいけません。
少年を守りながら戦うブレイド、
サンダーのカードをラウズしたブレイラウザーでライオン怪人を攻撃。
足元水浸しの場所でサンダーをラウズするセンスが分かりません。
剣崎君の理科の成績が気になります。

ライオン怪人が逃走したので、変身を解き、
「大丈夫、怪我は無い?」と少年に聞く剣崎君。
実は一歩間違えれば感電していたであろう少年ですが、
大丈夫だったようです。

剣崎君は少年の肩に蜘蛛がついている事に気付き、蜘蛛を払いのけます。
ところで、少年の肩に蜘蛛がついたのは何時の事でしょうか。
先程蜘蛛怪人に襲われた時前後だったら良いのですが、
その前の夜の蜘蛛が飛んでいた時とかだったら、気付かなさ過ぎです。
でもギャレンも頭に藻がくっ付いたまま女性医師を食事に誘ったりしていたので
ライダーの資質って奴かも知れません。

去ろうとする剣崎君の前に出て、改めて礼を言う少年。
「あの、あなたは?」と少年に聞かれた剣崎君は、
少年に笑いかけて去って行きました。
「今のが、仮面ライダー。」
と少年。剣崎君は何も全然誤魔化せませんでした。


 サングラスの男は今日も溶液に浸る橘さんを眺めています。
テレビとか買って野球中継でも見ていれば良いのにと思います。
そんなサングラスの男に、研究員からブレイドがライオン怪人の邪魔をしたという報告が入ります。
あと、カテゴリーAに耐えられるほどの適合者も見つからないとの事です。
サングラスの男は使えない奴等は記憶を抹消して放り出すよう研究員に指示。
別に殺したりしないようですが、使える人が見つかるまではキープしておかないと、
放り出した奴をまた捕まえてくるなんてミスも発生します。


 ハカランダの前に車で到着する虎太郎一行。
「蜘蛛の子供とそれを産むアンデッド、カテゴリーエース、相川始か。」と広瀬さん。
「だけど始の奴は俺には関係無いって」と剣崎君、始さんのフォロー。

「よせよ!あんな奴に何か期待するのは!
あいつはアンデッドなんだ。人を襲っている奴と同じなんだよ!」
虎太郎がキレ気味になっています。悪い癖がうつりました。

「でもあいつ、なんか感じが、此処に居た時以上に厳しいって言うか。」
と剣崎君。
やはりホームレス生活は厳しいようです。

虎太郎の姪が見ているので、この話題はストップ。
「誰のお話しているの?」と虎太郎の姪。
「何のお話」ではなく「誰のお話」と来ました。
丸聞こえ確定です。


 どうやら虎太郎の姪の誕生パーティーに呼ばれたようで、剣崎君以外はめかし込んでいます。
剣崎君は今日がパーティーだと忘れていたらしく、普段着です。
そういう訳で剣崎君、虎太郎の姪へのプレゼントも、「こんど」と書かれたメモ一枚。
剣崎君、何か安上がり狙いです。

願い事を込めてケーキの蝋燭を吹き消す虎太郎の姪。
始さんが早く戻ってきますようにと願ったそうです。
虎太郎は複雑そうです。
虎太郎の姪は、始さんがすぐ近くで見守っていると思っているようです。
ていうか始さんはさっきまで外からバッチリ様子を窺っていました。
虎太郎の姪、どんどん勘が鋭くなってきているような気がします。


 次の日、通路のような所で座っている始さん、
自分が何故夕べ虎太郎の姪の様子を見に行ったのか疑問に思っているようです。
その時、カテゴリーAアンデッドの気配を察知する始さん。
虎太郎の姪と姉を守るという剣崎君の発言を何故か思い出しながら、
「俺には関係無い、俺は俺の理由で戦う。」
とメチャメチャ気にしていました。

そしてサングラスの男もカテゴリーAアンデッドを察知、橘さんを向かわせます。
勿論広瀬さんのアンデッドサーチャーもそれを察知しますが、
同時に住宅密集地に別のアンデッドが出現した事も察知。
剣崎君は人命を優先して別のアンデッドの方に向かう事に。

別に近いからじゃないです。


 カテゴリーAアンデッドに向かうギャレンの前に、始さん登場。
始さん、ギャレンの位置も察知できるようです。

目の前に現れたのが剣崎君だったら多分そのまま普通に轢くのでしょうが、
始さんは面識が無いのでバイクを止めるギャレン。
「お前達にカテゴリーAは渡さん、奴を封印するのは俺だ。」と始さんはカリスに変身。
そしてギャレンに襲い掛かるカリス。
ギャレンはサングラスの男のテレパ指令を受けたついでに、カリスが邪魔をしている事を知らせます。

一方ライオン怪人の方の現場に到着したブレイド。
今度は逃がさないつもりのブレイド、ライオン怪人にパンチやキックを当て、転ばした所で
「キック」「サンダー」「マッハ」のカードを次々とラウズ。
今回はラウズすると、絵柄の怪人が動いてみせる映像が入り、
ブレイドの周りを大きいカードの画像が回り込んで来たりで結構派手。
そしてブレイドがデッデッデッと走り出し、ジャンプしてビリビリキック。
ライオン怪人は中爆発ぐらいして封印されました。
以前に比べて格段に派手な演出のキックとなりましたが、走行フォームにやや改善の余地ありでした。


 ギャレンの方は、カリスに押されていましたが、クジャク怪人が加勢に来てくれました。
面倒見がいいです、サングラスの男。
カリスはギャレンとクジャク怪人の2人を相手に一気に劣勢に転じます。
ていうか、こいつら忘れていそうです、カテゴリーエース。


 診療所でパズルを組み立てている女性医師。
ふと、無くした筈のパズルのピースを発見します。
橘さんの例の自己申告を鑑みるに、いきなり素手で触るのはリスキーです。


 ライオン怪人を倒したブレイドですが、広瀬さんからカテゴリーAを見失ったとの報告を受けます。
多分ギャレン達もカテゴリーAを見失った事でしょう。
広瀬さんはギャレンとアンデッド2体を見つけたようで、ブレイドはそちらに向かいます。

橋の上でクジャク怪人と戦っているカリス。
そのカリスに、ギャレンは「ドロップ」「ファイヤー」「ジェミニ」のカードをラウズ、
無駄に分裂して火の付いたキックをカリスに浴びせ、
カリスは橋から落下してしまいます。

「伝説のアンデッドもついに息絶えたか。」と笑うクジャク怪人。
死なないから封印するしかないようなアンデッドですが、クジャク怪人の発言が勘違いとかでなければ、
少なくとも始さんについては死ぬ可能性が有るようです。
アンデッドの癖に死んじゃうから伝説呼ばわりなのかも知れません。
それは何か嫌味だと思いました。

何故か変身が解け、落ちている始さん。
「天、音…ちゃん…。」
薄れる意識の中、虎太郎の姪の名を口にする始さん。
かつて雪山で出会った男が死の間際に他人を気遣っていた事を
「理解できない」としていた始さんですが―――。

家族愛って奴に持っていきたいのでしょうが、どうもロ〇コンって感じです。
しかも始さんは一万年レベルで生きているので
お母さん狙いでも十分にロリ〇ン成立なので逃げ場無しのまま次回に続きます。