第3話
所長とアクセスを取るべく、コンピューターのパスワードを探る広瀬さん達。
大変鬱陶しいホログラムは出てますが、それ以上の情報が無いようです。
所長の本体は何処かの部屋でコード付きで寝かされており、コンピューターに接続されています。
橘さんが「何故何も読み取れない!」とか騒いでいます。
〜〜 困った時は (お問い合わせの前に) 〜〜
1.コードは正しく接続されていますか?
(しっかりと差し込んでください)
2.端子が汚れていませんか?
(柔らかい布でお拭きください)
3.ウイルスのチェックはしていますか?
(データベースは最新のものにアップデートしましょう)
「あなたにどうしても聞きたい事があるんだよ!」と橘さん、咳き込みながらもシャウト。
しかし所長は意地でも目を覚ましません。
所長、どこでも快眠できるタイプ。
そして橘さんの頭の中で、自分が緑色になって四散するイメージが浮かびます。
皮膚は痣とかで赤や青になることはありますが、緑は珍しいです。
何が元になってこのようなイメージがわいているのか気になります。
橘さんが部屋を出ると、
『広瀬君、コンタクトを取ってくれ。話したい。
君にどうしても話しておかなければならない事がある。』
と寝たままの所長の声。
所長、起きているのか寝ているのか本気で分かりません。
て言うか、早く起きないとボチボチ栄養失調で死にそうです。
トイレはもう手遅れでしょう。
それから橘さん、作業を中断するなら電源切って下さい。節電しましょう。
なかなかパスワードを見つけられない広瀬さん。
一回一回手打ちで単語を打ち込んでいて、かなり効率悪いです。
世の中もっと便利らしいです。
みかねた虎太郎、自分のパソコンにBOARDの資料があるので、
それを辞書代わりに使用する事を提案。
しかし、窃盗に続き、不正アクセス禁止法にも触れたような気がしますが
正義の為なので黙っています。
ジャカランダで店の後片付けを手伝う始さん。
虎太郎の姪が怪物の事件が報道されていない事に不服のようです。
虎太郎の姉も報道されていない事を疑問視しています。
そのやり取りを聞いていた始さん、
「そういうもんですよ、人間て奴は。
理解できない物は認めたくない。闇に葬りたい。」
と他人事のような発言。
でも日本人が日本の国を語る時も高確率で大体こんな感じです。
色々期待している裏返しな感じがしなくもありません。
「何か始さん、人間じゃないみたい。」と虎太郎の姪。
本気でそう思ったら口に出来ない発言ですので、軽い気持ちで言ったのでしょう。
しかし始さんは一瞬表情が強張りますが、すぐに
「実はモンスターだったりして。」
とリカバリー。
虎太郎の姪はそんな始めさんに、
「全然怖くない。始さんがモンスターでも私平気。断然愛しちゃうな。」
とさらに一枚上手な所を見せ付けます。
頑張れ始さん。
虎太郎の姉が娘の様子を見て、始さんが来てから父親の話をしなくなったと
始さんに感謝の言葉をかけます。
しかし始さんまたちょっと挙動不審。ですが
「熱でもあるのかな。部屋行って寝ます。」
とリカバリー。
落ち着け始さん。
始さんが部屋に戻ると、何と虎太郎の姪が待ち構えていました。
「ね、お願いがあるの。
始さん、カメラ本格的に勉強して、お父さんみたいな立派な写真家になって。」
と他人の進路に口出し。
「無理だよ、才能が。」
と笑って逃げようとする始さんですが、もちろん虎太郎の姪からは逃れられません。
「なれるよ!絶対なれるって!私、始さんを見た時ピンと来たもん。
あ、お父さんに似ているなって。」
似ている似ていないとカメラの才能がどう結びつくのか謎ですが、
理屈ではないようです。
まあ、「お父さんになって」とか言われないだけ良しとしましょう。
でもお母さん割と若いし美人ですのでアリですか。
「でも、うちのお父さん、何で死んじゃったんだろう。」と虎太郎の姪。
始さんはその件について知っているようで、
雪山で虎太郎の姪の父から家族の写真を渡された記憶があります。
虎太郎の姪の父の前で、カリスの姿から変身を解除したような映像でしたが、
普通にシャツ姿で薄着過ぎです。二次遭難しそうです。
「変だな、急にお父さんの事なんか言い出してゴメン。お休み。」
と虎太郎の姪。
どうもこの母娘、始さんに何らかの心理的揺さぶりを掛けている風です。
虎太郎の姪が出て行った後、更に追い討ちを掛けるようにアンデッドに呼びかけられた風で
ストレスはたまる一方。
でも始さんは胃潰瘍になっても血を吐く訳には行かないので難儀です。
吐いた所で青汁でも飲みましたかと言われそうですが。
診療所。
「心電図、CTスキャン、血液検査、どれも異常ないのよね。いつものとおり。」
と女性医師は橘さんに話します。
CTスキャンを持っているとは、見た目よりも設備の良い診療所です。
意外と金持ちです。
「何かが、俺の中で起きているんだ。映像が段々鮮明になって来て。」
と橘さん。
女性医師は橘さんにBOARDで特別な実験や作業についていたか尋ねます。
すると橘さん「利用されていたんだ。」とか言い出して愚痴モード。
しかも仕事内容に触れずに途中で寝ちゃいました。
次の患者さんが居たら困りますが、幸いラストだったらしく、
橘さんと同級生だったと言うこの女性医師は、
此処で橘さんが安心してくれているとして喜んでいる様子。
そして橘さんをそのまま放置してジグソーパズルの組み立てを再開しました。
橘さんはバイクで来ているのでしょうから、
下手に起こして帰らせて居眠り運転でもされたら危険ですから、判断としては悪くありません。
虎太郎の家では、広瀬さんがパスワードと格闘中。
うしろのソファでは剣崎君が寝てます。
剣崎君、作業を手伝ったりしていたのかちょっと微妙です。
そこに虎太郎が朝食を持って来ます。
虎太郎がマイペースなので剣崎君は不機嫌な感じですが、
朝食がステーキと知りすっかりハイに。
広瀬さんからウザがられました。
そして広瀬さんの作業も、パスワードが半分確定したようです。
パスワードとは何文字当たっているか分かるものなのでしょうか。
診療所から出てくる橘さん。
結局お泊りだったようです。
そして橘さんの持っているモバイルがアラームを発します。
アンデッドの出現を捕らえたようです。
それにしても橘さん、もうちょっと起きるのが遅かったら、
女性医師に洗いざらい話す羽目になりそうでした。
剣崎君と虎太郎が朝食を取っている間も作業を続けていたらしい広瀬さん、
ついにパスワードの目星をつけます。
「Double Joker」と入力すると、所長のホログラムが再び映写されます。
パスワードは入力する時に文字が見えていて良いのでしょうか。
盗み見られる危険性があるような気がします。
普通は**************とかそんな感じの表示です。
それだけ重要なキーワードなのでしょう、「Double Joker」。
それはそうと、ジョーカーが二枚あると大貧民が盛り上がりますね。
ダムのような所では、鹿怪人が作業員を襲っていました。
そこにギャレンが到着、バイクで飛び掛ります。
橘さんは戦うことでしか体が治らない気がするそうです。
それ女性医師に言ったら間違いなく怒られますので、
くれぐれも心の中に留めて置いてください。
所長とのアクセスに成功した広瀬さん達、所長さんは寝ている姿ですが、
音声は普通に入ってきます。
あと、こちらからの質問も音声で行くようです。
所長によれば、1万年前に53種の生物のアンデッドの種の生き残りを掛けた戦いに人間が勝ち、
他のアンデッドをカードに封印したそうです。
一万年前のカードが何で出来ているのか気になります。
ちなみに日本は縄文時代です。
カードと呼ぶには重くて分厚い物質を使っていたのではないかと疑います。
封印を解かれたアンデッドは、彼等にとって間違った方向に進化した人間を襲い始めたのだそうです。
この事から、アンデッドの中には豚とか犬とかサラブレッドとかの
家畜系のモチーフは居ないという事が分かります。
カードの封印が解けたのは「悲しい」アクシデントのせいで、全て所長の責任なのだそうです。
聞きたいのはアクシデントの内容なのですが、うまい事通信が切れました。
通信が切れて所長の居場所を聞けなかった事を、
口を挟んで余計な時間をとった虎太郎のせいにする剣崎君。
でも所長も自分が何処にいるかご存知か微妙です。
ギャレンと戦闘をしていた鹿怪人は、ダムの下のほうに逃げてしまいます。
変身を解いて咳をしてメットを被ってバイクで追い掛ける橘さん。
変身したままでは行かないようです。
あと、メットの中が咳で飛んだツバでえらい事になっている疑惑が
自分の中で浮かび上がりました。
広瀬さんを先頭に、所長が囚われている可能性があるとして
人類基盤史研究所だった廃ビルに行く一行。
最近襲われた施設はすぐに整備されたそうですが、
前に使っていた施設がそのままな所が謎です。
本当に使用済みの施設かどうか分かりません。
所長を探しながら虎太郎による質疑応答状態の一同。
広瀬さんによれば、最初のライダーはギャレンで、研究員だった橘さんにあわせて作られたのだそうです。
次のライダーがブレイドとの事で、
カリスはBOARD開発ではない、または広瀬さんレベルには知らされていないライダーのようです。
勿論剣崎君も虎太郎もそんな事はツッコミません。
その時、広瀬さんの持つノートパソコンからアラームが聞こえ、アンデッドの出現が知らされます。
橘さんみたいなモバイルにそのソフト入れられませんか。
しかも映像にタイムラグが無ければ、橘さんの持つ端末の方が感度がよさそうです。
怪人の元に向かおうとする一行ですが、
虎太郎と広瀬さんの乗る車はエンストを起こし置いていかれました。
スキーが出来そうな感じの雪の積もる山の斜面に着いた橘さん。
バイクで良く走れるものです。
怪人に追い付いた橘さんはギャレンに変身。
しかし怪人の攻撃で、斜面を転がり落ちてしまいます。
これはなかなか止まりません。
そこにブレイドも到着。
怪人に追い付かれてチョップとか貰っているギャレンを心配します。
「来るな!このアンデッドは俺が倒す!余計な手出しはするな!」
とギャレンは助太刀しそうなブレイドを制止。
でもブレイドは「何馬鹿なこと言ってるんだ!」
と叫びながらブレイラウザーで適当に怪人に切りつけます。
「遅い。所詮人間の力なんてこんな物か。」と陰から様子を見ていたカリス。
外弁慶です。
そんな言葉は御座いませんが。
ブレイドに向かっている為、背を向けた形になった怪人を狙撃するギャレンですが、
怪人は振り向いて落雷のよう物でギャレンの右手を攻撃。
かなり痛かったらしくもんどりうっているギャレン。
「橘さん!」とブレイド、ジャンプして鹿怪人の角をブレラウザーでなぎ払い、
続けざまにキックのカードを使用、ブレイラウザーを地面に突き立て、
前方宙返りキック。爆発が起こります。
寒い時の爆発は何かイイです。
「人を守ろうとする愛、その時奴の力は全開する、か。」
とカリスは独り言を言って帰っていきました。
倒れている鹿怪人を封印したブレイド。
変身を解き、橘さんを助けようとしますが、所長誘拐の件を思い出して尋問モード。
BOARDを襲ったり、アンデッドの封印を解いたのではないかと詰問します。
封印を解いたのは橘さんで無く、所長達だと聞かされる剣崎君。
橘さんによれば、所長達は封印を解いてしまった為、
大慌てでライダーシステムを作ったのだそうです。
剣崎君に証拠を求められた橘さんは、
急遽作ったライダーシステムのせいで体がボロボロに鳴った事を挙げます。
「貴様の体もいつかそうなる。覚悟しておくんだな。」と橘さん。
剣崎君も、橘さんの見ている「緑になって散る映像」を見てしまいます。
「ボロボロ」の一言の中に物凄い情報量が詰まっています。
それにしても、実際に具合が悪い橘さんはともかく、
まだ元気な剣崎君のほうが凹んでいるのが愉快です。
ジャカランダに戻った始さん、お客さんはともかく虎太郎の姉や姪が居ないのを変に思います。
そして階下に気配を感じ部屋に戻ると、虎太郎の姉や姪が部屋に居り、
部屋に降る粉を不審がっていました。
でも部屋から出る様子はありません。
マスコミの家系なので恐怖心より好奇心が先に来るようです。
そして部屋に飾ってあった写真が一斉に発火。
燃えている父の写真に近付こうとする虎太郎の姪を止める始さん。
そして始さんはアンデッドの気配を感じます。
始さんのストレスは、主に家の中で蓄積されていっている事が判明しました。