第25話


 地球土産のプラレールにハマッている敵幹部。
「モエモエ」らしいです。
変な言葉も覚えてきてしまったようです。
あと、この手のホビーは一度手を出すと止まらなくなる傾向にありますので、
これから先、新車両が投入されたり、レールが延びたり、建物の模型を配置したりするかも知れません。

その時チビッコ幹部がボスの言葉を伝えます。
「もう間もなく新たな扉が開かれる。征服せよ、大いなる復活のために。」
いつもの伝達と様子が違い、変な緑の煙が出て来たりして、チビッコ幹部も驚いている様子。
「(大いなる復活?何の事だ。)」と女幹部。

どうも伝達ミスがあったようです。


 恐竜やでは敵幹部の写真を眺めながら、組織構成について検証しています。
ブラックによれば、次元の扉を開く使途が生まれた為に地球侵略が始まったそうです。
レッドは走り込みに外出していました。
むしろ、いつも座ってたり寄っかかっていたりして足腰弱そうなブルーが走り込むべきに思えますが、足が太くなってミニスカートが穿けなくなると困るのでしょう。

ランニングをしているレッドは短距離走のタイムを測っている少年に出会います。
この少年、ストップウォッチ持参は元より、地面に石灰で白い線を引く程の熱の入れ様。
そんな少年に声を掛けるレッド。

レッドは「インタープリターなんだけど此処半年は恐竜やの店員で、アバレッドをやっているんだ」と、警戒する少年に自己紹介。
聞き慣れない職種と知らない店と得体の知れないグループですが、そんなんで良いようです。
レッドのアドバイス通りに走ってタイムが縮まった少年。
横にレッドがいるのですが、少年はタイムを自分で計測。レッドに測って貰ったりしません。
しっかりした子供です。
測り間違えられたり、ストップウォッチを持ち逃げされるリスクを計算しています。


 いつものエンカウント率の高い地下道を歩く女性。
そこには見慣れぬ祠があり、願いを叶えると言う絵馬が置いてあります。
怪しいと言いつつ、一億円欲しいと書いていく女性。

その祠セットは怪人が化けたもので、怪人は女性の願いを叶えるのだそうです。


 レッドは少年とカキ氷を食べながら、少年の話を聞いています。
少年は9月の運動会に向けて短距離走の特訓中なのだそうです。他に取り得が無いらしいです。
レッドへの距離のとり方を見るに、そんなに頭の悪い少年とは思えませんが、学校の教科上では評価されないようです。
勉強は出来るが頭の悪い人間が幅を利かせる嫌な世の中みたいです。
アドバイスのお礼としてレッドの分の氷代も支払う少年。
貸し借りを作って面倒が起きることを警戒しているのでしょうか。
やはり切れます。数々の修羅場をくぐったに違いありません。


 少年と別れたレッドの元に、怪人が銀行を襲っていると言う知らせが入ります。
女性が絵馬にしたためた願いを強盗と言う形で実現しているようです。
カウンターの横から行員が脱出したり、その出入り口のすぐ側に金庫の扉があったりしてセキュリティの甘い銀行です。
怪人で無くとも狙いたい所です。

怪人を懲らしめに登場したアバレンジャー。
しかし怪人を攻撃すると、怪人の絵馬に願いを書いた人間にもダメージが。
その為攻撃を封じられるアバレンジャー。
女性の願いが成就すると、怪人の胸の絵馬は消え、その間は攻撃可能と判明しますが、他の願いの絵馬のストックがあるらしく、すぐに次の絵馬が出てきてしまいます。

どうやら女性より先に絵馬に願掛けをした人が大勢いるようです。
絵馬の横に紐もつけずにペンを置いていましたが、何本か持って行かれていると思います。

怪人は攻撃出来る物ならしてみろと言い残し、消えてしまいます。
もう2重の意味で攻撃出来ません。


 怪人は絵馬の願いを次々に変に叶えていきます。

好きな人と結ばれたいという願いにはロープでぐるぐる巻きにして叶えています。
これは良いきっかけになったかもしれません。

世界一周したいと言う願いは、当人を投げ飛ばす事により成就。
恐らく第一宇宙速度(この速さで投げると、その対象物は地球の周りをぐるぐる回ってしまいどうにも地球に戻れないスピード)一歩手前で投げ飛ばされてます。

交通事故を無くしたいという願いには車両を破壊する事で対応。
人間を絶滅させても良さそうですが、意外と良心的な怪人です。


 怪人が暴れる様子を物陰から見ているアバレンジャー。
弱点探しの達人ブルーが怪人の頭についている絵馬のストックを撃ち落とす事を提案、早速行動に移します。
怪人は何か文句を言いながら、また消えてしまいました。
その様子を、白い人がさらに物陰から偉そうに見ていました。
もっとも、カキ氷を食べたくなるくらい季節が夏ですので、コート着用の白い人が炎天下で立っていたらちょっと危険です。


 マスコミに手を回し、怪しい絵馬に願いを掛けないよう呼びかけたと言う介さん。
そうは言っても聞いていない人も結構いるものです。
いま話題のコンピューターウイルス「ブラスター」も、マスコミが注意を呼びかけていますが、お盆明けの明日あたりどうなっているやらです。
そんな中、また走り込みに行くレッド。
すると道端にストップウォッチが落ちています。
短距離走の特訓をしていた少年が、運動会に順位がつかなくなってしまった事に失望し、捨ててしまった物のようです。

レッドが小学校の先生に話を聞きに行くと、差別になると親御さん達からクレームが来たせいで、順位が無くなったそうです。
最近は「うちの子は優秀ザマス」な親が減っているのでしょうか。

自分の経験から言わせて貰えば、
徒競走についてはランダムにグループ分けをし、偶然足の速い子が多いチームに入ってビリをとるより、
タイム順のグループ分けでノロマチームに組み込まれた挙句3等の方が屈辱的です。

しかし先生、気さくです。知らない人にもちゃんと回答しています。
小学生より警戒心薄いのが心配ですが、よほど腕に覚えがあるのでしょう。


 工業地帯のような地域の道路で荒れている少年。
そこには祠モードの怪人が。
白い人はまたも物陰にいます。そして少年に絵馬に願いを掛けるようけしかけます。
少年が絵馬に願いをしたため、掛けようとした所でアバレンジャー達が登場。
この怪人、祠モードでもアバレンジャー側に居場所を察知されているのでしょうか。
例の地下道ではアバレンジャーが来なかったので、あの場所は何か怪人に有利な力が働いている空間なのかも知れません。

そりゃ怪人が出る訳です。

攻撃を受け逃げる怪人を追うレッド以外のメンバー。
レッドは少年のフォローに残ります。
しかし白い人は尚も「我慢なんかするな」と少年に言っています。
白い人も我慢しないでそろそろコート止めてもいいと思います。

レッドは少年に絵馬を捨てるよう言いますが、少年は絵馬を持ったまま短距離走特訓で鍛えた足で走り去ってしまいます。
引きとめようとするレッドに仲間から出動要請が来てしまいます。


 仲間と合流し怪人に立ち向かうレッド。
ジャンプしながら変身してそのままキックを入れます。
変身してからジャンプした方が威力が出そうですが、気にしません。
そして久々の4人名乗り。
カッコつけすぎたせいで怪人がムカついてしまったらしく、怪人は攻撃力を持つハエを大量に発生させアバレンジャーを攻撃。
しかしレッドがアバレーザーでハエを地道に撃ち落とします。
その後レッドのロッド攻撃からスーパーダイノダイナマイトの流れで怪人を撃破。
敵のチビッコ幹部の「ムカツク〜」の発言と同時に怪人は巨大化。
チビッコ幹部、こちらも悪い言葉を覚えてしまったようです。


 巨大化した怪人と戦う為、爆竜達はアバレンオーに合体。
怪人が横方向から飛んで来て体当たりをするので、イエローがレッドと合意のもと、しかしブルーに無断でトリケラに仕込んだ「電撃ビリビリアンテナ」で怪人を攻撃。


 学校の屋上で少年が「運動会なんてなくなっちゃえ」と書かれた絵馬を手に、ロボ戦を眺めています。
そこに白い人登場。白い人は変身して、光の矢を呼び出して、それに少年の絵馬を掛け怪人に向け発射させます。
形勢が一気に悪くなるアバレンジャー。
怪人は学校ごと無くそうと学校を破壊しようとしますが、アバレンオーに止められます。
その隙に暇だったブラックが少年を学校から避難させます。
アバレンジャーは怪人に学校を壊させてから、爆竜電撃ドリルスピンを怪人に決めます。
怪人はいまわの際に「願いを成就した」と満足そうに語りますが、アバレンジャーは怪人が学校を破壊したのは「電撃ビリビリアンテナ」で見せた幻覚だと種明かし。

怪人は余計な遺言を言ってしまったせいで、安らかに旅立つ事が出来ませんでした。


 少年にストップウォッチを届けるレッド。
ちゃんとしたルールの中で納得の出来ない決まり事を壊す事を少年に教えます。
少年とレッドは校長先生と担任に直談判。運動会の順位を復活させてもらうよう説得します。
夏休みなのに出勤率の高い小学校です。
少年は運動会で2等を取れたようです。


それにしても、叫びながらゴールして2等はちょっと「やっちゃった」感が否めません。