第8話


 恐竜やではバキケロナグルスの赤ちゃんが美味しいお味噌汁のお礼に懐かしのブレイクダンスをして見せています。
当たり前かも知れませんが、爆竜も食事をするようです。
という事は、ブラキオ始め、あのでかい連中も何か食べているのでしょうか。餌代が気になります。

 ブラックは相変わらず凹んでいて、保育園児に励まされる始末です。


 巨大怪獣が街を襲いますが、何故か以前倒したサイコロを振ってどうこうする奴です。アバレンジャーが出動しようとするその時、TVヒーローのギャラクシアン・イグレックが現れ、怪獣を倒します。
きっとこのヒーローはシリーズ物で、他にもムッシュウとかボンジュールとか小洒落た奴がいると思います。


 ブルーなどはイグレックが胡散臭いと感じますが、チビッコは信じている様子。
プテラはイグレックの尾行をしますが、奴は草の根活動的善行に励んでいるようです。
しかし巨大宇宙人(?)がいつまでも地上にいるのは邪魔くさいです。3分で消えて欲しいものです。
 イグレックに怪獣を倒してもらいたいという女子高生及びイエローに何故か突っかかるブラック。赤ちゃん爆竜にいさめられる始末です。


 その日の夜、寝ている子供達に、イグレックがテレパシーで日曜日に集まるよう呼びかけます。
こういう時間帯に何かあっても寝直したら忘れそうなものですが。


 このイグレックは敵の女幹部が指揮する怪獣でした。
怪獣に指示を出し終え、移動する女幹部の前にブラックが立ちはだかります。
しかし依然ヨワヨワのブラックは、女幹部の毒霧攻撃であっさり倒れます。

 次の日、チビッコはイグレックに会いに一人で出掛けてしまいます。
バキケロナグルスは謎の発熱を起こしています。
爆竜は恒温動物の様です。

 
 イグレックは集めた子供達の前でパフォーマンスを始めます。
「手を使わないであのビルを持ち上げるぞ」と、念力でビルを浮かせます。そのビルの下の方は何かモゲてます。
ビルのモゲたフロアに居た人達は多分絶望的ですが、子供達は大喜び。

しかしイグレックはそのビルをそのまま落とし破壊してしまいます。
流石に子供達も固まります。
イグレックは次にガスタンクを浮かします。
その映像を見て、アバレンジャーはイグレックを止めるべく出動します。ブラックはしかし、恐竜やに残ります。
自他共に認める戦力外です。


 アバレンオーがイグレックと戦闘を開始しますが、戦況は良くありません。
イグレックの凶行に子供達が涙を流しますが、それは光の玉となって女幹部の元に集まります。
子供達の涙は女幹部が鎧を着こなすのに必要なのだそうです。
通勤電車のサラリーマンのため息ではダメみたいです。


 アバレンジャーはイグレックが敵の怪獣だということに気付き、ブラックに連絡をよこしますが、ブラックは行動を起こせないでいます。
それを見て取ったのか、バキケロナグルスの赤ちゃんがブラックの肩叩き(頭突き)をして励まします。
ブラックがモニターを見やると、涙を流すチビッコの姿。そして脳裏に浮かぶ自分を励まそうとするチビッコ。
ブラック、チビどもに後押しされて出動です。


 ブラックは私怨で戦っていた為に今まで勝てなかったと気付き、女幹部のもとに向かいます。
気持ち一つでパワーアップしたブラックは敵戦闘員を次々と倒し、女幹部もブラックの攻撃を受け、姿を消します。


 ブラックはそのままイグレック(怪獣サイズ)までをも一人で倒します。
今迄の無様さを払拭する為必死です。


 恐竜やでは1週間でカンガルーより大きくなったバキケロナグルスを囲んで和む一同。
しかしブルーは「そんな場合ではないだろう」と、戦いの後から眠り続けるブラックの容態に皆の注意を戻します。
他の人たちは、ブラックの事をちょっと忘れてしまったようです。
ブラックは健康保険未加入くさいので、確かに心配です。


 そして、良い子のみんなは、これから2回に渡って変身前のギャラクシアン・イグレックの活躍をじっくりと見させられます。