第17話
お互いの剣で斬り付けあう乾氏555と部長カイザ。
工場の外階段から屋上へ、乾氏555は部長カイザに押されるように移動していきます。
部長カイザに競り負け、ファイズエッジは宙に投げ出され、地表を這う工場のパイプに突き刺さります。
パイプから漏れた気体がヤバいガスで無い事を祈ります。
追い詰められる乾氏555に、部長カイザは
「本当に腑抜けになってしまったな。使えないなあ」
と言いながら、ブレイガンで一突き。
乾氏555は建物から落下し、ベルトが外れて変身が解け、そのまま気絶します。
結局、部長さんが何で攻撃してきたのか良く分かりませんが、とにかく部長WIN。
乾氏が目を覚ますと、そこはクリーニング屋の一室。
真理ちゃんと啓太郎(ちゃん?)が心配げに覗き込んでいます。
啓太郎(ちゃん?)も気絶していた筈ですが、何事も無かったかのように復活しています。おそらく帰りの車の運転もしたでしょう。
意外とヒットポイント高めです。
ところで、オートバジンはファイズエッジを回収したのでしょうか。
真理ちゃんにオルフェノクと戦えなくなった理由を聞かれる乾氏ですが、俯いたまま答えようとしません。
「その程度の仲だったの?アタシ達」
と真理ちゃん。本気で乾氏を心配してあげてます。
「そうだよ、水臭いよタッくん」
啓太郎(ちゃん?)が馴れ馴れし過ぎるだけです。
そんな真理ちゃんと啓太郎(ちゃん?)を乾氏は何でもないと突き放します。
怒って部屋を出る真理ちゃん達と入れ替わりに、部長さんが入室。
乾氏、フテ寝も出来やしません。
馬怪人のマンションでは、先週トビウオ怪人に襲われていた元カノ兄が目を覚ましました。怪人に襲われた事は覚えていないようです。
元カノ兄は、再び姿を見せた馬怪人を犯人探しに協力するものだと勘違い。
ちょっと喜んでしまいます。
確かに馬怪人が犯人探しに参加すれば、それはもう一発で事が解決しかねませんが。
馬怪人が元カノ兄に再接触したのは、あの遺品のストラップ(超ファンシービーズ製)を返す為。
「そうか、忘れたいと言うことか…」と元カノ兄。
物事を良い方へ解釈するタイプです。
アイロンがけをする部長さんに話し掛ける乾氏。
もう戦えないことに関して認める発言をします。
それに対し、自分が代わりに戦うとし、
「俺は俺の強さを確認する為だけに戦っているからな」
と本音トーク プチ炸裂の部長さん。
部長さん、その辺りの心境は伏せておかなくて良いのでしょうか。
あと、部長さんアイロン掛け途中です。
何 終わったかのように手洗いしてますか。
ついでに言うと、乾氏は結局何を言いたかったのでしょうか。
元カノ兄は妹の知り合いらしき男性の部屋に、情報収集のため訪れています。
何度も足を運んだらしく、男性は相手にする気も無い様子でダラけています。
それでも何とか情報を集めようとする元カノ兄に対し、男は元カノ兄が妹を美化していると指摘。妹は遊んでいた口だと言い放ちます。
その言葉に元カノ兄は得意の楽天思考も停止したのか、怒りに打ち震えます。
男性の部屋を後にし、高架下で覚醒する元カノ兄。
「そんなことは無い!そんな事は!」
おっと、どうやら楽天思考の延長だったみたいです。但し妹に対する。
そして元カノ兄はアルマジロ怪人に変身してしまいます。
バッティングセンターのベンチで一休みする乾氏。
『人間として生きていたい』と言う結花ちゃんの願いと、
『君はオルフェノクに同情してしまっている。555としてはお終いだ』と言う部長の宣告、
そして真理ちゃんの『マジでお終いかもしれないね、アタシ達』発言が乾氏の脳裏から離れないようです。
多分最後のが一番のショックなポイントです。
思い悩んで両手で顔を覆う乾氏の前に差し出されるハンカチ。
同じく憂さ晴らしに来たと思われる馬怪人が、乾氏を見かねて差し出したものでした。
野郎に気にかけてもらってもあんまり嬉しくないらしく、「泣いている訳じゃねえんだ」と、お断り。
馬怪人が乾氏に話を聞きますがと声を掛けますが、乾氏は馬怪人に対しても悩みを口にしません。
「こっちは、ちょっとあって…」と言い始める馬怪人。
「で、聞いて欲しいのか?」と、乾氏。シンパり始めてます。
結局、お互い話しても仕方の無い悩みである事で合意。
乾氏はバッティングに戻ります、が掴んだバットが何故か工事現場のアレを思わせる赤い色で何か嫌な感じみたいです。
一方、妹の知り合いの男性宅に再び訪れる元カノ兄。
「妹の悪口を取り消せ!」と男性の前で変身。
開け放された入り口から、家の中の小物が飛び出します。
メリケンの幼児向け人形劇みたいな物の飛び方です。
元カノ兄は男性を殺っちゃった様です。
その時、啓太郎(ちゃん?)がクリーニングの配達に来ますが、異常を見て取り、慌てつつも配達の服はきっちり持ち直して逃げます。
バッティング中の乾氏の携帯(ファイズフォンに完全移行)に啓太郎(ちゃん?)からオルフェノク出現の知らせが。
一瞬戸惑うものの現場に向かう乾氏。
隣の打席に入っていた馬怪人の携帯にも、我に帰った元カノ兄から電話が…
元カノ兄は何真っ先に妹の元カレに連絡しているんでしょうか。
警察→親戚→友達の順に掛けて下さい。
妹の元カレなど、電話番号を押さえているだけでも十分変です。
「お前がいけないんだ、妹の…千恵の悪口を言うから…そうだ、俺は、千恵を守るんだ」
と、変な方向の楽天思考で元カノ兄は現場を後にします。
啓太郎(ちゃん?)に先導され、男性の部屋に入る乾氏。しかしそこには怪人の姿はありません。
そこに馬怪人が割って入ります。思わぬ人物の乱入に驚く2人。
元カノ兄の行方を気にする馬怪人は、元カノ兄が大学を調べると言っていた事を思い出します。
そして馬怪人は車で大学へ。乾氏も馬怪人の後を追います。
啓太郎(ちゃん?)は乾氏の許可を得て部長さんに連絡。
クリーニング屋から出動する部長さん。
部長、部員の面倒も見てください。部長と表記するのに迷いが出て来ました。
部員を見捨てるならクリーニングの方に専念して真理ちゃんが美容院に行ける環境を整えてあげて下さい。
一人店番に戻る真理ちゃん。置いてある雑誌の記事に目が止まります。
「猫舌を治す方法…?」
大学の敷地内、元カノ兄は顔見知りの学生相手に何やら話し掛けます。
「分かっているんだ、お前だって、心の中で千恵を馬鹿にしているんだ」と学生に掴みかかる元カノ兄。
楽天思考が行き過ぎて夢の中に入ってしまったようです。
急いでいると言って学生は元カノ兄を引き剥がし、先に進みますが、その拍子に元カノ兄は携帯(妹作ファンシーストラップ付き)を落としてしまいます。
その落下音が合図かのように、元カノ兄はアルマジロ怪人に変身。
学生の心臓を消してしまいます。
その場に駆けつけた馬怪人。
元カノ兄は「千恵の仇を討つために神が俺に力を与えてくれた」とまたも楽天思考。
馬怪人は「違うんだ、止めて、千恵を殺したのは」と自白寸前でしたが、元カノ兄は馬怪人をその言葉を遮るかのように突き飛ばし、妹の遺品であるストラップを踏みつけて先に進みます。
無残に飛び散るビーズの玉。
それは持ち歩きたくない本音が妹への思いに勝った瞬間。
大切だった筈の妹の遺品は、怪人となってしまった元カノ兄にとって、最早単なるダサさ満点のファンシーアイテム。
足裏のツボを刺激する使い方にシフトしてしまいました。
倒れた馬怪人の手元にまで転がってくるビーズ。
馬怪人はちょっと変身しそうです。
物を散らかす奴を見て頭に来たのでしょうか。
遅れて来た乾氏と啓太郎(ちゃん?)が倒れている馬怪人に駆け寄ります。
「あの人はもう人間じゃない、人としての心を失っている。自分の力を楽しんでいるだけだ」と馬怪人。
この辺り、馬怪人的ブッ殺すリストの現在の基準かも知れません。
多分部長さんもリストに入っています。
「でも、俺には出来ない。何も出来ない。あの人には…」と泣きながら喋る馬怪人。
自分が原因なので流石に殺っちゃうのは申し訳ないようです。
その時、先程元カノ兄に襲われた学生が、体を起こします。
学生は数歩あるきますが、駆け寄った乾氏にもたれ掛かるように倒れ、灰化してしまいます。
その場に座り込む乾氏。両手の指の間から零れ落ちる、学生だった灰を見つめます。
これが乾氏で無く、部長さんだったらウェットティッシュ一袋使い切りそうです。
現場に向かう部長さんに鳴らされるクラクション。
後ろから来た二人乗りのバイクは流星塾の同窓生。
割と凄いサーチ能力であからさまに変なバイクに乗る部長さんを見つけ出したようです。
大学の教室を襲う元カノ兄。そこに何故か真理ちゃんが入ってきて鉢合わせです。
元カノ兄は事もあろうに真理ちゃんの方へ歩を進めてきます。
間一髪、乾氏が真理ちゃんを助けます。でも元カノ兄の死亡フラグは確定です。
真理ちゃんが大学に来たのは、乾氏に猫舌を治す方法の記事を見せる為。
乾氏の行き先は啓太郎(ちゃん?)から部長さんへの連絡で知っている筈ですから、サーチ能力は使用していません。
ただ、部長さんへの連絡内容は、怪人が暴れてるとかそんな内容の筈ですが。
「普通こんなもん持ってわざわざ来るか!?」と乾氏。
修羅場確定の場所にも持って来てくれるのが真理ちゃんの優しい所です。
晩御飯に間に合わせようとか、そういう理由では断じてありません。
乾氏は真理ちゃんを逃がしますが、元カノ兄のパンチを貰い倒れてしまいます。
変身前ですが。
更に追い討ちをかけようとする元カノ兄に、乾氏の足払いが決まります。
元カノ兄はバランスを崩し、教室の隅のパイプ椅子やら机やらが寄せてある所に飛び込んでしまい、しばらくもがいています。
乾氏変身前ですが。
もしかして元カノ兄、カモですか。
そこに啓太郎(ちゃん?)が現れ、乾氏にベルトを渡します。
乾氏が、ベルトを受け取った手を改めて見ると、先程の学生の灰が。
馬怪人の言葉が蘇ります。『人としての心を失っている…』
「俺はもう迷わない。迷っているうちに、人が死ぬなら…戦う事が罪なら、俺が背負ってやる!」
乾氏は学生さんの死という動機と、馬怪人のブッ殺すリストの基準を貰って555に変身。
元カノ兄がやっとの思いでパイプ椅子地獄から這い出したところで、乾氏555の体当たり。
教室の壁を破って両者階下の駐車場(に駐車中の乗用車の屋根)へ。
教室の壁の中に鉄筋が入っていないのがショッキングです。
手抜き工事ではありませんか?
オープニングの2番が流れる中、両者乗用車の屋根を伝って移動しながら殴り合い。
乗用車はひびが入り、迷惑な事この上ないです。
それにしても、屋根の上の格闘で車が揺れているのですが、よく落ちません、二人とも。
足の裏に滑り止め加工とかしてあるのでしょうか。視界も悪いでしょうに。
中の人は実に凄いです。
そこに何処からとも無く銛が打ち込まれます。
ちょっと忘れてましたけど、先週逃げられたトビウオ怪人の物です。
2体の怪人に挟まれながらも、乾氏はトビウオ怪人の銛を手で払いのけ立ち向かいます。
元カノ兄の攻撃を避けトビウオ怪人に当てさせ、挟み撃ち状態から抜け出した乾氏555は、ポインターを足に装着、まずは必殺キックでトビウオ怪人を倒します。
その場に真理ちゃんと啓太郎(ちゃん?)が野次馬に駆けつけます。
その時、元カノ兄が剣と盾を携えて乾氏555に襲い掛かります。
乾氏は駐車場に止めてあったオートバジンからファイズエッジを引き抜き(やっぱり回収していました)、攻防の末、元カノ兄を突き飛ばすと、必殺の剣攻撃を繰り出し倒します。
乾氏と元カノ兄の間に駐車してあった乗用車もついでに炎上。
やっぱり迷惑です。
乾氏555の復活に、真理ちゃんと啓太郎(ちゃん?)は喜びのハイタッチ。
部長さんは同窓生に連れて行かれてました。
何でも3本目のベルトが存在するそうです。
よく見ると周囲の景色がちょっと良くなっちゃってます。
高い建造物とか見受けられません。
「どこまで行くんだ?」と部長さんは同窓生に尋ねていましたが、そろそろ不安になって来たのでしょうか。
チワワ閣下の作戦はすでに着々と進行しているに違いありません。