第25話


 通行人から物を盗んでいく怪人。
散歩中の犬やらオッサンの鬘やら営業鞄やら縫いぐるみやらで
しょうも無い者も結構混ざっていますが怪人は満足そうです。

停留所に並んでバスを待っているレッドとマネージャー。
レッドはマネージャーの鞄にマジレッドのマスコット人形がくっ付いている事に気付きます。
マネージャーは魔法使いと一緒に居る気分になりたいのだそうです。
「だって、全然会えないでしょ。」とマネージャー。
確かに会った回数は2回かそこらです。
それなのにマスコット人形はそれなりにちゃんと出来ています。
盗撮したのでなければ記憶力すごいです。


 そんな中、列の先頭に柄の悪い男性が横入り。
レッドは男性に注意をしてマネージャーから誉められたりしていますが、
何者かがレッドの前を高速で横切った途端、得意げだったレッドの表情が不安げな物に。

バスに乗車してからもレッドの不調は続いており、本人も「胸がスカスカする」と症状を自覚しています。
そして荷物で座席を塞いでいる女子高生達に気付くマネージャー。
女子高生達の前にお婆さんが立っており、詰めれば良いのにと気になるようです。
それよりも2人掛けの席に一人ずつ座って前後で喋っている事の方が気になります、
特に前の席の方は後ろを向きながら喋っているので姿勢が辛そうです。

停留所に居た時とは違い、注意しに行けなくなっているレッドの代わりに
女子高生達に席を詰めるようお願いしにいくマネージャー。
しかし女子高生達は逆切れしてマネージャーを突き飛ばし、
その拍子に取れたマスコットもパクッてしまいます。

レッドは女子高生達に注意しようと思いながらも降車ボタンに手が伸び、
マネージャーを連れて次のバス停で降りてしまいます。
レッドの様子がおかしい事を指摘しながら帰ってしまうマネージャー。
このまま一緒に移動していたらレッドの失態が重なってしまいそうですので有り難いです。


 マネージャーに嫌われたと思い嘆いているレッド。
マージフォンから敵の反応を知らせるアラームがなっても異常に驚いています。
そこにマジレンジャー達が到着、金の魔法を食らって敵の怪人が姿を現します。
今回の怪人は有形無形に拘わらず人の一番大事な物を盗むのだそうです。

変身して怪人を倒しに行くマジレンジャーですが、レッドだけは「ぶたないでポーズ」で参加する様子がありません。
イエローに突っ込まれてから変身を試みるレッドですが、どうも変身も出来なくなっているようです。
他のマジレンジャー達は怪人一体相手に何故か梃子摺っている様子。
マジスティックを取られたり、それを投げ返されてダメージを食らったりしているマジレンジャー。
何も出来ず泣いているだけのレッドを見て兄弟達も異常に気付きます。
そして怪人もレッドから何か盗んだ事を思い出して、盗んだと言う薄赤い玉を取り出します。
ついでに命も取らしてもらうとレッドに言う怪人。
一番大切なものが既に盗まれている訳ですので
命は二の次なようです。
それはともかく、マネージャーも二の次という事でしょうか。
あと冒頭で鬘を取られていたオッサン、鬘が今一番大切だということは
自毛を失った時のショックが凄かったんじゃないかと思います。

襲われそうになったレッドを金が庇ってやりますが、その所為でトラベリオンのマジチケットを盗まれてしまいます。
そこに蝙蝠のような女性が突然登場し、怪人を誉めてやって一緒に帰っていきます。
蝙蝠のような女性が来なければ戦闘続行だったかも知れません。
何か知りませんが助かった感じです。

ちなみに金によれば、今回レッドが奪われたのは「勇気」だそうです。
先程の薄赤い玉が勇気だったという事でしょう。
脳みその一部でなくて良かったです。


 敵の基地ではミイラっぽいのが怪人の戦果に喜んでいます。
マジチケットを取るのは考えていなかったようで、思わぬ収穫だったようです。
ちなみに怪人の本来の計画は人々の大切な物をミキサーに掛けて練り固めでダイナマイトにし、
地上の人間の残りの全ての大事なものを巻き込んで大爆発させるのだそうです。

一般市民の大事な物より少々危ない国や地域の偉い人の大事な物を狙ったら
凄い威力で爆発しそうです。
ただちょっぴり平和になってしまうデメリットもありそうです。

作業開始として盗んだ物を一つずつミキサーに掛ける怪人。
それにしても車とか家とかを大事にしている人間が居たらどうするのでしょうか、
ミキサーの大きさ的に限界がありそうです。


 魔法部屋ではちょっかいを掛けてくる肖像画にレッドがいちいち怖がっています。
勇気と一緒に多少記憶も消えているのではないでしょうか。
レッドの行く末を心配する兄弟達。
レッドも落ち込んでまた泣いています。

場が暗くなっている為か、前回皆に渡した指輪の話をし始める金。
何でもマジトピアと作った5人の魔法使いが身に付けていた指輪なのだそうで、
それを全部キープしていた金の家系が何なのか気になります。
マジレンジャー達に勇気に溢れた伝説の魔法使いのようになってもらいたいと言う金。
勇気を絶対取り返すと言ってレッドを励ましたりしています。

そしてレッドの勇気がミキサーに掛けられそうになった時に敵っぽい人が登場、
赤い玉を横取りしてしまいます。
ミイラっぽいのに命令されて玉をミキサーに入れる敵っぽいのですが、
指示がなければどうする気だったのか気になります。
使い道が限られそうですが、やはりインテリアか何かに利用でしょうか。
しかしもし家の軒先に取り付けたりしたら交番と間違えられそうです。


 そして「魔法使いどもをまとめて片付けるわよ。」とマジチケットを歯で噛んで入鉄するミイラっぽいの。
大変エンガチョですが、汚染させる事によって奪い返されたり、使用されるのを防ぐ意味もありそうです。

そして怪人と女の子2人組を乗せたトラベリオンエクスプレスが地上に向けて出発。
女の子チームがトラベリオンで地上を踏み潰すそうで、怪人はこれから別行動のようです。
一緒に来る必要があったのかは謎です。
そこにマジレンジャー達がスカイホーキーやスカーペットで登場。
流石に今回は走って駆けつけたりではないようです。

トラベリオンの攻撃をかわすついでにマジマジンに変身するマジレンジャー。
そう言えば金の巨大化はまだですか。


 マジレンジャー達がトラベリオン相手に戦っている一方、
金が怪人に盗んだ物を返すように詰め寄ります。
そこにミイラっぽいのと敵っぽい人も登場。
「お久し振りサンジェル。」
「ライジェル!」
「やめてよ、そんな名前はとっくに捨てたわ。今はメーミィよ。」
何だかミイラっぽいのの今の名前が激しく源氏名に思えました。
そしてミイラっぽいのは敵っぽい人に指示を出して金と戦わせます。
ミイラっぽいの、現場に顔を出す必要があったのか微妙です。


 魔法部屋で戦況を見ている草が敵の戦力が大きい為危機感を持っているようです。
そして出撃出来ないでいるレッドを見て、キレて手のような葉っぱでペチペチ叩いて追いまわします。
マネージャーは何も出来なくなったレッドの代わりに自分で女子高生達に注意をしに行きましたが
草はあくまで他人を使うようです。

草から逃げて家を飛び出したレッドは、バスでお行儀の悪かった女子高生達に遭遇。
女子高生達はレッドが自分達の後を付けて来たのかと警戒。
レッドが学生服から赤いジャケットに着替えている事については気付いていないようで、
顔を覚える能力はそこそこ高いようですが、マネージャー程の記憶力では無さそうです。

レッドはマネージャーがマスコットを強奪された事を思い出したようで、
マスコットを指差して何か訴えようとします。
しかし女子高生はマスコットを自分の物であると主張しだし、
もう1人がレッドをドツいて排除にかかります。

レッドを弱いと言って笑う女子高生。
ところで相手が凄い強かったらどうする気なのでしょうか。

倒れたレッドは金から貰った指輪を見て、伝説の魔法使いの話を思い出したりマネージャーを思い出したりして復活。
女子高生達に今度は強い調子でマスコットの返還を求めます。
気押されした女子高生はマスコットを投げつけて、荷物の一部を持って場所を移動してしまいます。
ところでこの女子高生達、ファストフードを食べていたのですが
店内で食べずにテイクアウトして公園のような所で食べていたのは何故でしょうか。
バス内での様子を考えると、満席でも何らかの方法でテーブルを占領しそうなものです。
もしかしてタバコ臭が駄目なのでしょうか。


 女子高生達と入れ替わりに敵の怪人が近くを通りかかります。
ダイナマイトを何処に仕掛けようか考えていると言うか歌っています。
それなりに威力があれば何処に仕掛けても一緒だと思います。

一方トラベリオン相手に近寄っては殴られな感じのマジレンジャー。
タウロスの指示で思い出したようにマジドラゴンに合体します。
マジドラゴンの吐く炎はトラベリオンの蒸気に跳ね返され、
また体当たりを試みてもカウンター気味に殴られ、スチームバズーカまで食らってしまいます。
合体が解けて転がってしまうマジレンジャー達。

ところで地上を踏み潰しに来た敵の女の子2人組。
いつまで人も建物も無さそうな自然の残る場所にいますか。
戦いながらでも市街地に移動すれば相当の被害を出せた筈です。

金の方は敵っぽい人を相手に少し優勢なぐらいで戦っていますが、
思わぬ方向から攻撃を食らい倒れてしまいます。
ミイラっぽいのが空中から姿を現し、トドメは自分が刺すと言って敵っぽい人を下がらせます。
扇を杖状にして金を刺そうとするミイラっぽいのに、レッドは怪人を投げつけてそれを妨害。
ていうかレッド変身していません。
怪人、負けたのですか。もう帰っていいです。

そして怪人からダイナマイトも奪っていたレッドに、金は勇気を盗まれたのに何故と質問。
レッドによれば勇気は無限に湧いて来るから盗まれても無くならないのだそうです。
その割には復旧するまでは酷い有様でした。
総量として無限に湧くとしても、時間あたりの湧き方は限度があるようで、
こまめに盗み直す事により対処できそうです。


 今度はちゃんと変身できるレッド。
ミイラっぽいのの魔法による攻撃もマジスティックソードで叩き斬って無効化します。
敵の攻撃をかいくぐって反撃するレッドと金。
ダメージを受けたらしいミイラっぽいのは敵っぽい人にマジレンジャーを攻撃するように指示しますが、
敵っぽい人はミイラっぽいのが金のトドメを刺そうとしていた事を根に持っており、
「この戦い、俺の物ではないようだ。」とこれを拒否し帰ってしまいます。

それを見て慌てるミイラっぽいの、地上界の空気を吸っていると気持ちが悪くなると
こちらも帰宅。
次から酸素ボンベ持参で来ましょう。

残された怪人は巨大化してレッドあたりを踏み潰そうとしますが、レッドも負けじと巨大化。
自分を踏もうとした足を捕まえて怪人をブン投げます。
先程ミイラっぽいのに投げつけられた怪人、今度はトラベリオンに投げつけられる形になります。
女子高生の行動なんかもそうですが、今回の隠しテーマは「投げつける」かも知れません。

倒れたトラベリオンに金が乗り込み、女の子2人組を追い出します。
そしてマジレンジャー達はマジキングに合体。
何度でも盗むと突進してくる怪人に、レッドの声で早業は見切ったと言って斬りつけるマジキング。
そして弱った怪人をトラベリオンのデストラクションファイヤーで機関内に取り込み焼いて終了。
前回のパワーアップ版の技は傍迷惑なのでなるべく使わない方向なのでしょう。


 帰りがてらにレッドに新しい魔法が授けられます。
いつもは戦闘中なのですが今回やけに遅いです。
今回の魔法は闇の魔法を解除し元に戻す魔法だそうで、ダイナマイトにされた大事な物もこの魔法で無事持ち主に返されました。
ところで普段でしたら怪人を倒せばオートで戻っていくのですが、今回そうでもありませんでした。
この魔法を引き当てなかったらオッサンは鬘の新調を余儀なくされていた所です。


 マネージャーにマスコットを渡すレッド。
取り返してもらったマネージャーは喜んでいます。
バスでの失態を謝罪するレッドですが、マネージャーはレッドが元気が無いと考えていたらしく
レッドの人形も作ってきたようです。
感激したレッドはマネージャーの手ごと人形をつかみ、大事にするよと叫んでますが
くれるとは言っていない気がします。

あと、マネージャーがマジレッドのマスコットを持っている理由が「一緒に居る気分になりたい。」
だった事を考えると、自分に似せた人形はマネージャーに持っていてもらった方が良いのではないでしょうか。
というか自分に似せた人形を鞄に付ける男子高校生の存在をあまり許したく無い気がします。