第48話




 赤ん坊を抱えて配偶者らしき男性から逃げる女性。
女性は怪人探知機のペンダントを身に付けており、相手が怪人な事に気付いたようです。
まだ誰も通報していませんが、上司が登場し女性を逃がし、
男性に豆鉄砲を向けます。

男性は何故か怪人態になり女性を追いかけだします。
案の定豆鉄砲は効かず、上司はドツかれてしまいます。
そこで上司は角付き怪人に変身し男性の足止めをします。

ちなみに女性は上司も怪人なのでますます怖がっている感じです。

男性はガタックがバルカンで抹殺。
ガタック、上司より先に来てください。

変身を解いた加賀美君が、怯える女性に上司は怪人ではないと言って
安心させようとしますが、効果が無いようです。

それどころか通行人達が上司に向かって
「ワームは消えろ」「地球から出て行け」と罵声を浴びせます。
「消えろ」はともかく「地球から」って語彙がすぐに出るあたり
この通行人は行動範囲広すぎです。

あと、出て行く用の隕石って手配できますか。

通行人を宥めようとする加賀美君ですが、
逆に飲料のボトルを投げつけられてオデコから血が出たりしています。
投げたボトルにどの位中身が残っていたのか気になります。

通行人はヤバイと思ったのか逃走、釣られるように先程追いかけられていた女性も離脱していきます。

上司や加賀美君がやるせない気分になっているところに
根岸さんが加賀美君を褒めながら登場。
今日もスカジャンです。
箪笥開けたらスカジャンがギッシリなのでしょうか根岸さん。

人間に擬態したのかスカジャンに擬態したのかもう分かりません。

加賀美君は根岸さんとは初対面だったようです。

根岸さんは先程倒された男性のいたあたりにしゃがみ、
「可哀相にねえ、命ある限り生きていきたい。
その思いは全ての生き物においても同じじゃないかな。
彼らはちょっと遣り方を間違えただけなんですよ。」
とコメントし博愛振りを見せ、
真の平和な世界を作りたいと理想を語ります。

地面に残る緑の体液を普通に踏みながら加賀美君に近付き、
力を貸して欲しいと言う根岸さん。

加賀美君はその言葉に打たれたようで、根岸さんと握手を交わします。

ところで根岸さん、靴洗ってください。


そして上司の携帯に先輩からカブトの妨害に合っていると連絡が入ります。
先輩の止めるのも聞かず、ペンダントを破壊するカブト。
配布場所で破壊するよりそろそろ工場叩いて
生産能力を下げさせる方が良さそうです。


加賀美君が先輩のもとに到着した時には
カブトはクロックアップして撤収済みでした。
燻りながら散乱する段ボールを見てカブトに対する怒りを見せる加賀美君。

ゴミの片付けとかさせられるので怒り倍増でしょうか。
クロックアップして掃除してから帰れば少しは印象良いかも知れません。



 地下駐車場のような場所で、通行中の車の前に現れる若いの。
「流石は根岸さんですね。」と何故かサプリメントの瓶を開け、
目の前で止まった車のボンネットに撒き散らします。

車にビタミンやっても燃費とか変わらないと思います。

車を降りてきた根岸さんに
「既に暴走スイッチの件まで知っていたとは。」と言う若いの。

とぼける根岸さんにダークカブトのゼクターを見せて
天道君ソックリの人物を確保している事を知らせ、
根岸さんの「計画」を持ち上げながら
それを完璧にする為には足りない物があるとして
取引をもちかけます。

足りない物とはスカジャン以外の上着でしょうか。



 天道君の帰らない間にピンチになっていそうだった妹さんでしたが
ひよりちゃんが世話をしに来てくれていたようです。
バイト先で出そうと思っている料理を妹さんに振舞うひよりちゃん。
まだ完成しているレシピではないそうですが、
妹さんは天道君が作る料理と一緒で優しい味だと
気に入った様子です。

「お婆ちゃんが言っていました。
料理は人から人へと受け継がれ、その味は人と人とを結ぶって。」
と妹さん。

妹さんへの料理の伝授はあんまり進んでいなかった気がしますがまあいいです。


一方、前回弾に当たった訓練生ですが、病室で目を覚ますと
テーブルに保温バッグのような物が置いてあるのに気付きます。
中にはまだ温かいオムライスが入っており、
バッグの下には「天」と差出人名の書かれた手紙が置いてありました。
「師匠。」と笑みを溢す訓練生。

ところで、そのオムライスは
作成場所は施錠もしていない加賀美君のバイト先に忍び込むとかで
何とかなりそうですが
病院の人に見つからないようにして運び込むのが大変そうで、
クロックアップでも使用したのでしょうか。

バッグの中でオムライスが寄らなくて良かったです。



 何処かの通路を歩いている天道君。
天道君の少し前にサングラスにスーツ姿でアタッシュケースを持っている
妙に怪しい人が歩いているのですが、
それとは関係なく横の方から影山がヨロヨロ歩いて来て壁に寄りかかり
しゃがみ込みます。

「よう天道、いい事を教えてやるよ。俺達はこれから光を求めて旅に出るんだ。」
と風邪気味な様子で声をかけてくる影山。

「そうか、だがその前にそのネックレスを外して行け。」
と天道君が忠告をしますが、影山は天道君がネックレスを欲しがっていると思い
やらないよと答えます。

無料で大量に配っている物に何故執着できるのか良く分かりません。

そして影山は突然苦しみ出し、怪人の姿に変身してしまいます。
驚いて何処かへ行ってしまう影山。

それにしても、思いっきり幼虫モードの怪人なあたり大変悲しい物があります。
上司は非戦闘員みたいなものですから良しとして、
ライダー経験者でこの扱いはあんまりです。

それを見送りながら、「やはりそう言う事か。」と呟く天道君。
追いかけたりとかは全然しません。

ところで、前を歩いていた怪しい通行人ですが、
後ろから訳の分からない会話が聞こえて怖がっていないか心配です。



 ゼクトのお偉いさんの部屋では、若いのがゼクトは平和維持のために存続させ
自分がトップに立つ事に決まったと話し、椅子に座ります。
お偉いさんの手首には何と手錠かかけられています。

お偉いさんは若いのの足元に跪き、「あなたの下で働かせてください。」と土下座。
若いのはお偉いさんの手を踏みつけ、
「君は何故自分をそこまで貶める事が出来る。」とちょっと嫌そうに言います。

そこに根岸さんが登場。
お偉いさんは秘密の計画を頼りにずっと我慢して来たのだろうと話し、
しかしその暴走スイッチの事はばれていると明かします。

窮地に陥っているお偉いさんですが、
息を吐いているんだか吸っているんだか分からない
変な笑いを上げ出します。

若いのはちょっと引いたような表情でお偉いさんに黙るように言い、
それでも聞いてもらえないので殴ったりしていました。
かなり怖かったようです。



 エリアXの来て天道君ソックリの人物に構う根岸さん。
ソックリは今回は鉄仮面なしで檻の中で手を鎖に繋がれているだけで
セキュリティ下がっている感じです。

まだ生きているのか質問する若いのに、
根岸さんはソックリが劣悪な環境で何年も耐えてきたのでしぶといと説明。

吠え掛かるソックリに向かって
「うわーこわいなー。だから人間は困ります。」と言う根岸さん。
「僕が、人間?」と聞き返すソックリ。

根岸さんが説明するには、彼らの手によって人間から角付き怪人になった第一号で、
マスクドライダーシステムの開発の為に様々な実験に耐えてきたのだそうです。

「そしてこの俺に擬態させたという訳か。」と口を挟む本物の天道君。
「貴様、どうやって此処に。」と若いの。
若いのの鍵かけ忘れではないでしょうか。

天道君は変身し、キャストオフしてクロックアップ状態で
ソックリを連れて行ってしまいます。

若いのに声とか掛けずに最初からクロックアップして持ってっても良かったかも知れません。
あと、キャストオフの破片が周りにあたったりとか、
変身していないソックリがクロックアップの移動に耐えられるのかは気にしません。


少し行った所で、天道君から離れて何のつもりだか聞いているソックリ。
天道君はソックリが人に危害を加えないのならこの世界で生きていけるとして
自由にしてやるつもりだそうです。
世界は敵じゃないとして、ひよりちゃんのように困難に立ち向かうようにと諭す天道君。

ソックリは「許せない、あいつら!」と来た道を戻って行ってしまいました。
しかも駆け足です。意外と元気です。


根岸さんと若いのが待ち構えている場所まで戻ったソックリは
2人を消すと言って変身。

「全人類をネイティブに変える道具として、お陰で私も最強のネイティブになれた!」と言って
若いのは脱皮済みな怪人に変身。
影山より好待遇です。

若いのはマスクドフォームのダークカブトのパンチをそのまま受けても
むしろダークカブトの方が痛がる展開に。
随分固いようなのでとりあえず飛び道具を使った方が良さそうです。



 天道君はソックリを心配してか後を追いかけそうでしたが
加賀美君率いるゼクトルーパーさんの威嚇射撃を受けて振り返ります。

ネックレスが人類を角付き怪人に変えると知らせる天道君ですが
加賀美君はもう天道君の言葉を信じません。
仲間を倒したとして天道君を敵視しています。

前回のクロックアップ時に推測だけでも話しておくべきだったかも知れませんが
確認してからでないと気がすまなかったのでしょう。

互いに自分側が正義だと主張して変身して戦う2人。
今迄になく対立している2人ですが、同じ事を主張したり
変身するタイミングがピッタリ合ってたりで
仲が良いのか悪いのかです。


一方、ダークカブトはライダーフォームになっても順調に転がされていました。
かなり殴られたダークカブト、反撃の機会を得てライダーキックに入りますが
途中で若いのの肩の触手みたいな器官が光ってダークカブトにぶつかり、
火花を散らしながら地面に落下。

ダークカブトは正座っぽく座り込んでウワーとか言いながら仰向けに倒れ直しました。
無駄な動作が多い気がします。


ダブルカリバーとクナイガンで斬り合っている2人のライダー。
「お前は天の元、地の道を往くが良い。」と話し掛けるカブト。
しかしガタックは「黙れ!」とヒネリのない回答。
もっとも、戦闘中に捻くれた事を喋るカブトの方がおかしいのでしょう。

「お前に言われなくても、俺は俺の道を往く。」と何とか喋るガタック。
あと、時々ゼクトルーパーさん達がカブトを一斉射撃するのですが
その間ガタックも攻撃できないので良いのか悪いのかです。

カブトの側にハイパーゼクターが現れますが、
ガタックはハイパーカブトになっても負けないと言い出します。
そんなガタックが不憫になったのか、
「勝負だ、加賀美。」とハイパーゼクターを追い払って
普通のライダーキックの準備をするカブト。

「受けて立つぞ天道!」とガタックもキックの準備をし
両者走り寄って行きます。

しかし飛び上がったところでゼクトルーパーさん達の銃撃を浴びるカブト。
カブトはガタックのキックを貰い、更にまたゼクトルーパーさん達の銃撃を追加で貰って落下。
そしてカブトの近くの配管が爆発してしまい、
少し離れたガタックでさえ爆風で吹き飛ばされ
変身解除で転がってしまいます。

そんな中、その場に踏みとどまっているゼクトルーパーさん達。
いつもより良い仕事をしているような気がします。

加賀美君は火のついている瓦礫を見て
天道君を心配したのかショック状態に。

そんな中、加賀美君の携帯に先輩から連絡が入り
街頭モニターで若いのが宣伝している内容を知らされます。
お偉いさんが怪人の内通者だとされてしまったそうです。

それにしても、エリアXは携帯のアンテナが何本立ちますか。



 早速護送車を襲うガタック。
相変わらずゼクトの輸送ルートはバレバレです。
車の中で痛々しい感じで転がっているお偉いさんに「カブトは?」と聞かれ
「もう居ない、俺が倒した。」と回答。

カブトのハイパー不使用とゼクトルーパーさん達の援護と偶然の爆発に
かなり助けられていますが
その辺は伏せています。

ノーコメントのお偉いさんを見て、妙な空気を感じ取ったのか
「カブトは俺達の敵だ、そうだろう?」と聞いてみるガタック。
お偉いさんはガタックの台詞を聞いてガックリ。

そしてゼクトルーパーさん達がその場に駆けつけますが
ガタックは怪我をしたくなかったら退けと威嚇します。
カブトだったら容赦なくクロックアップしてお偉いさんを持ってってしまうのでしょう。



 どこかの海沿いの場所に来ている矢車。
そこに影山がよろけるように合流。
遅かったな兄弟、と声を掛けられています。

影山はフェンスに倒れるようにしがみ付き、
「俺は、兄貴も知らない暗闇を知ってしまった。」
と言いながら角付き怪人の姿になって見せます。

連れて行って欲しかったが一生暗闇から出れないと言い
今度はパンチホッパーになる影山。

パンチホッパーは「さよならだ兄貴。」と背を向けて言います。
矢車もキックホッパーになり、「相棒ー」と叫びながら
パンチホッパー目掛けてライダーキックをかますようです。
これでパンチホッパーが倒されてたら
パンチとキックを同時に貰って大丈夫だったサソードは
どれだけ頑丈なのだと言う気もします。


どこかのコンテナが積まれている場所で座り込んでいる矢車。
横には影山がよっかかって死んでるかなんかしてるようです。
矢車は影山に自分達は永遠に一緒だとして、
自分達だけの光を掴みに行こうとか言っています。

ところで場所的に港か何かだと思うのですが、
密航とかして移動する気だったのでしょうか。


普通に白夜の世界に行くにしろ、その自分達だけの云々に行くにしろ
移動手段的に普通に寒くて死にそうです。



 方々からサイレンの音が聞こえ、時折ヘリコのサーチライトが当たってたりで
何か物々しい中をお偉いさんを支えながら歩く加賀美君。

人気の無い所を選んで歩いているらしく、ゼクトにはまだ見つかっていないようです。
あと、加賀美君がお偉いさんを運ぶ様子が
どうも酔っ払った上司をタクシー乗り場に運んでいるサラリーマンの図に見えてしまいます。

お偉いさんを地面に降ろした加賀美君。

「全人類をネイティブにする。根岸の言っていた平和ってこんな事だったのか。
 これじゃ俺は永遠に人間と戦う事になる。」
と、どうやら加賀美君はお偉いさんから色々話を聞けたようで
動揺しています。

「35年もの間彼らの言いなりになってきたのは暴走スイッチと言う切り札を隠す為。
私と日下部君は人類の未来をお前達に託すしかなかった、許してくれ」
と泣き出すお偉いさん。

音量気をつけてください。追われているのを忘れていませんか。

大事な事を託してくれたとして礼を言う加賀美君。
しかしお偉いさんは勝ち目がないので
降伏して加賀美君だけでも生き延びるようにと言い出します。

思ったより託されていませんでした。



 一方、瓦礫に埋まっていた天道君は、渋谷隕石で被災した時にひよりちゃんと会って
生きる勇気を貰ったのは自分の方だった事を思い出し、
暗い場所なのに何故か生えている花に瓦礫の隙間から手を伸ばしますが
途中でダウン。
ついでに瓦礫がまた崩れ出したりしています。

若いのと根岸さんが外に出るルートとかあるのか気になります。
とりあえずゼクトの暇な人は施設の復旧に来て欲しいです。


ところで、人類を怪人に変えるペンダントだかネックレスだかですが、
物の性質上、子供や男性の装備率が下がる気がします。
以前色んな意味で話題になった「ホワイトバンド」すらも
全人類には程遠い普及率でした。

せめてキーホルダーやネクタイピンなどの幅広い商品展開をすべきです。
また、角なし怪人を見つけさせる必要がなければ
携帯電話などに仕込むのも良いかも知れません。