第10話



 本当にザビーに変身してしまった加賀美君。
怪人達が4体ほどへばりついてきますが、喜びのガッツポーズで跳ね飛ばしてしまいます。
後ろのシャドウさん達はとりあえず無反応ですが、マシンガンとか持っていなかったら
拍手してあげてたと思います。


 怪人をバイクで追っていたカブトは、バイクもクロックアップさせています。
制限速度とかかなりオーバーしている筈ですが
速過ぎて多分オービスにも映らないので安心です。

と思ったらビルの壁とか走り始めましたカブト。
壁面とかかなり欠けたので、下を歩いている人達はあとでビックリさせられます。
そして広場のような所でバイクを止め、逆に追ってくる形になった怪人達に
伸ばしたバイクの角から飛び降りながらの
派手なのか地味なのか分からないライダーキックをお見舞いします。

そのうちバイクの角で刺し殺すなんて倒し方もして欲しいです。


 加賀美君ザビーは大ハッスル中。
当たってしまった柱とか壊しながらも怪人達を攻撃していきます。
このまま続けたら建物が崩れそうな気もしますので、シャドウさん達は逃げるべきです。

蛹状態の相手ですがキャストオフも普通にこなし、
その場にいた敵を殲滅した加賀美君ザビー。

変身を解除する加賀美君を建物の外から見て、
「天は気まぐれだ。」と独り言を言って帰る天道君。
その「気まぐれ」が無かったら
加賀美君込みでシャドウチームが全滅していたような気もします。


 妹さんを学校に送り出した天道君。
妹さんと入れ替わるように、矢車が現れ天道君の家の門柱に寄りかかり
声をかけてもらいたそうな様子でこちらを見ています。
今は朝8時すぎぐらいでしょうか。
仕事行かなくて良いのでしょうか矢車。

「俺は負けた。完全に。だが勘違いするな。俺はお前に負けたわけじゃない。俺は俺自身に負けたんだ。」
と、何故か加賀美君のバイト先の台所で長ネギを刻みながら語る矢車。

ちなみにお店には正規スタッフの姿がありません。
戸締りしているのでしょうか。

「お前に勝とうとするあまり、俺は自分の道を踏み外した。ザビーゼクターに見限られるのも当然だ。」
とひき肉と味噌を炒めながら語る矢車。

そして肉味噌に豆腐を入れて過熱しながら
「だがザビーゼクターは新たなる資格者を得たんだ。加賀美ならきっと…。」
と黄昏つつ、器に麻婆豆腐を盛り付ける矢車。

何とも落ち着かないクッキングでしたが、
麻婆豆腐を振舞われた天道君は
それを美味いと評価。

朝8時で恐らく朝食摂取直後ぐらいに食べさせられて
美味しいなら大したものです。

天道君の主張していたような素材の個性がぶつかり合う麻婆豆腐に仕上がっているそうです。
そして立ち去ろうとする矢車に
餞別だと言って、ボウルに入った豆腐を渡し
「だがお前は、お前だけの麻婆豆腐を作れ。」と言う天道君。
気のせいか、ライダーバトルより料理対決の方に話の比重が行っています。

ところでボウルは後で返却しますか。
あと、いつ買ってきた豆腐ですかそれ。


 いつものように外で絵を描いているひよりちゃん。
スケッチブックから抜け出した妖精の絵が空中で遊んでたりする幻覚とか見えてるっぽいのですが
不意にベルトの少年の事を思い出して暗い気分になってしまったようです。
手を伸ばして「殺さないで、殺さないで。」とか言っていますが
傍目から見るとちょっと危ない感じですが、
可愛いので芝居の稽古と思ってもらえるでしょう。

普通のルックスでやったら救急車です。


 病院で影山と話している加賀美君。
影山が言うには、ザビーになった加賀美君はゼクトの正式なメンバーになる上に
シャドウの隊長になれるとの事です。
戦闘のイロハを叩き込んでやるという影山。

隊長と言っても、偉い訳ではなさそうです。
残業代をつけない為の管理職みたいな扱いかも知れません。

「もっと気を引き締めないと、こいつに嫌われちまう。」
とザビーのブレスレットを持って
明らかに緩んでる加賀美君。

突然胸元を押さえてうずくまり、影山に心配されています。
加賀美君が自分のシャツを開けて見ると、
胸部にザビーの紋章が描かれています。
ザビーに適合した事で浮かんできてしまったようです。

もし蛙型のゼクターとかあったら、ピョン吉みたいなのがへばりつくのでしょうか。


 まかないを求めて加賀美君のバイト先に来た天道君。
ひよりちゃんに勝手に店を使った事を注意されますが、
天道君は掃除の仕方が甘いと逆に苦言を呈しています。
掃除の仕方より戸締りが甘いのですが、それは伏せています。

そして加賀美君が居ないのを見て首にした方が良いという天道君に
ひよりちゃんは加賀美君のお父さんが来ている事を知らせて注意をします。
息子が迷惑をかけているようでと、お詫びを言い出す加賀美君のお父さん。
迷惑だが楽しませて貰っているという天道君に、
息子をお願いしますとまた頭を下げて
お会計をして帰っていきます。

その人相手にお願いしちゃっていいのですかお父さん。
もしかして天道君並に友達少なくて選択の余地無いですか加賀美君。


 そして天道君に加賀美君から電話が入り、鯖味噌パーティーをするからバイト先に来るように言われます。
鯖味噌とか豆腐とかでパーティーを企画するのは最近の流行なのでしょうか。
あと加賀美君、バイトのシフトとか気にしないで生きていますか。
材料は加賀美君が買ってくるとかで、早速スーパーで陳列されている鯖をトングで叩いて品定めしているようですが、
叩かれた時の音がビョイーンビョイーンみたいな珍妙なサウンドなので
一体どんな鯖を買ってくるやらです。

そして呆れながら携帯をポケットにしまおうとした天道君は、床にスケッチブックが落ちているのに気付き
拾って中を見てみます。
朝来た時は気付かなかったかまだ無かったのでしょう。

その中には描きかけて消された妖精の絵と、
その次のページに鉛のような重い画風の不幸全開な妖精の絵が。
思わずひよりちゃんの方を見やる天道君。

精神状態についてもそうですが、私物をフロアに置くのも注意した方が良いかも知れません。


 若いのにザビーの資格者が新たに現れたと報告を受ける加賀美君のお父さん。
お父さんは「蜂は刺す物。刺さない蜂に価値は無い。」とか言っています。

ちなみに蜂の毒針は産卵管が変化したもので、
よって刺すのはメスだそうです。


 洗い物をしているひよりちゃんに、加賀美君主催のパーティーの話をして誘いをかける天道君。
しかし不参加を表明するひよりちゃんに、この絵と関係あるのかと言ってスケッチブックを見せます。
絵は関係無いそうで、ベルトが本当に加賀美君のかと聞いてくるひよりちゃん。
天道君のバッグから落ちたのに加賀美君が自分のだと言ったので引っかかっているようです。
ちなみに加賀美君が持ち主だったら許さないとも言ってスケッチブックの絵を握り締めたりしています。

手に色鉛筆の色がつかないか心配です。


 鯖味噌の材料を抱えて、今後の展開を楽観的に組み立てている加賀美君。
一般人とかいそうな外で、ワームを倒すとか口に出して喋っています。
ところで、大荷物なのですから持ち手のある袋とか用意した方が良かったのではないでしょうか。
紙袋な上に、口も閉じていないのでレモンとか落としてしまっています。

そこに若いのから電話が入り、カブトを倒すようにと指令が入ります。
驚いた加賀美君は上司の所に行き、カブトとザビーが力を合わせれば多くの怪人を倒せると主張して
指令の撤回を求めます。
ところで加賀美君、鯖味噌の材料とかやっぱり持ったまま行ったのでしょうか。

上司は加賀美君の意見を却下。
本部の指令は絶対で選択の余地は無いそうです。
話にならずに不満を持ちながらも部屋を出て行こうとする加賀美君。
先輩と鉢合せしますが、上司の前で相談する訳にも行きませんので
言葉を交わさずにそのまま行ってしまいます。

ところで、加賀美君の上司は加賀美君の上司のままですか。
と言う事は上司、シャドウも間接的に部下になっていませんか。

受け持ち多いです。
少々人事が気になります。


 湯豆腐を作りながら、ひよりちゃんに隕石で被災した時の話をしだす天道君。
だがその中でお前は一輪の花を見た筈だ、希望と言う名の花だ。それが無ければ俺達は生き残れなかった。
と、ややポエミーになっている天道君。
天道君は器に豆腐をよそいながら、
ひよりちゃんの絵にもそんな儚い優しさがあると言って、その絵と同じで暖かいぞと豆腐を勧めたりしています。

豆腐一つ勧めるのに物凄いヒネリっぷりです。
ところでこの豆腐はいつ買ったのでしょうか。


 加賀美君が遅いのを気にしていた天道君ですが、
外の瓦礫を見つめている加賀美君の所に出現します。
凄い探し回ったのか、電波で導かれたのかは謎です。
「いつまで待たせるつもりだ。カブトを倒せとでも言われたか。」
と天道君。

加賀美君に盗聴器とか発信機とか付いているかも知れません。

天道君にザビーだとばれていた事を知った加賀美君。
加賀美君は天道君の事を友達だと思っているので、
天道君もそう思っているなら二度と自分の前に現れないでくれとか言っています。
家が近いので無理っぽいです。

天道君は加賀美君をつまらない奴になったと言って、パーティーはパーティーでやれば良いと言っています。
何気に鯖味噌を楽しみにしているのかも知れません。
天道君は加賀美君がザビーとして倒しに来てもあんまり気にならないようです。
しかし加賀美君はまだ思いつめているようで、何処かへ行ってしまいます。
ところで、ネギとかの荷物が見当たりません加賀美君。
どこで落としましたか。

「友達か、俺の最も嫌いな言葉を使いやがって。」と天道君。
友達少ないとか言われ過ぎたのでしょう。


 怪人を相手に戦っているシャドウさん達。
遅れて到着した加賀美君はザビーに変身し、シャドウさん達の射撃を止めさせて戦闘に突入。
マスクドフォームの加賀美君ザビーと脱皮済み怪人ではやや怪人に分かある様子。
そしてシャドウさん達には脱皮前の怪人が追加で出現し襲い掛かります。

加賀美君ザビーに異変を知らせる影山ですが、皆を頼むとか言われて
早速指揮権を委譲されました。
やっぱり皆に指示を出しながら自分も戦うのは加賀美君には無理みたいです。
あと、影山は割と指揮が上手いようで、シャドウさん達の戦況がやや持ち直します。

一方加賀美君ザビーはキャストオフするものの、怪人がクロックアップしてきて体当たりとかされてしまいます。
シャドウさん達の方もまた戦況が悪くなり、このままでは全滅みたいな感じです。
そこに何者かが高速で加勢してきたようで、怪人が吹っ飛ばされたりしだします。
加賀美かと喜びながら聞いてくる影山に、
加賀美君ザビーはそれを否定しながら激しく嫌な予感がしているようです。

というか案の定カブトがその辺走り回って怪人倒していました。
加賀美君ザビーが苦戦していた怪人にライダーキックを決めるカブト。

シャドウさん達は最初加賀美君ザビーが怪人を倒した物と考えますが
カブトの姿が見えて慌てて銃を構えます。
「加賀美、指令を忘れたのか。」と注意してくる影山。
加賀美君、どうも世界一偉くない隊長になっている気がします。

「加賀美、まだ迷っているのか。呆れた奴だ。」と言ってクロックアップするカブト。
加賀美君ザビーを小突きながらやるのかやらないのかと言っています。

友達とは戦いたくないと言う加賀美君ザビーに
「お前など友達ではない。お婆ちゃんは言っていた、友情とは友の心が青臭いと。」
臭いは入ってないと思います。
青臭いなら青臭いで、それを本気でぶつけなければ意味が無いというカブト。

どうもカブトの方が友情だの青臭いだのにコダワリがありそうです。
あとそろそろ、おじいちゃんについても言及しだして欲しいです。

カブトの言葉で本気になったらしい加賀美君ザビーはライダースティングを繰り出してきます。
爆発が巻き起こり、炎が収まるとライダースティングを突き出した加賀美君ザビーと
変身解除状態の天道君が立っています。
しかしライダースティングは天道君が手で押し留めているような格好。

「やっぱりお前は面白い奴だ。折角の鯖を無駄にするな。青魚は料理次第で最高の味になる。」
と言って去る天道君。

鯖まだ持っているのでしょうか加賀美君。
そろそろ危ないと思います。

加賀美君ザビーが止めを刺さないのに気付いた影山は
ザビーが失敗した時はシャドウがカブトを倒す、それが本部の指令だと
天道君に向けて発砲。

しかし加賀美君ザビーが天道君を庇ってしまいます。
ゼクターを捨て、「俺はもっと大事な物を掴んだ。」と言って去る加賀美君。

それはいいのですが、地面に落とすのではなく
手渡しで返却した方が感じが良いと思います。

影山は部隊に撤収を命じます。
その気になれば変身解除済みの加賀美君とか何の障害でもないので
天道君とか倒せそうなのですが、
ここは大目に見てくれたのでしょう。


 ザビーの資格を
「一粒の麦、地に落ちて死なせば、ただ一つにてあらん。もし死なば、多くの実を結ぶべし。」
とヨハネ伝第24章12節とかを引用する加賀美君のお父さん。
キリシタンなのでしょうか。
兎に角ザビーの資格者が居なくなっても、何か別の良い事が有るようです。

新しい風か吹き始めたようだな、と言って活けてある花にライターで火をつけているお父さん。
火遊びをするとオネショしますが大丈夫でしょうか。
あと現実的にスプリンクラーも作動しかねないです。

そして天道君が走っている道路に渡された歩道橋から、
下を見ながら指にトンボ型のゼクターを止まらせている謎の人物。
チビッコを連れていますが、子供に夜更かしの習慣がつかないように気をつけてもらいたいものです。

結局鯖味噌パーティーが開かれたのか
また魚の鮮度とか大丈夫なのか
そして晩御飯のメニューを気にしていた天道君の妹さんが
ご飯を食べそびれていないか気になりながら
次回に続きます。