第7話


 受験仲間と志望校の合格発表を見に来ている明日夢少年。
全員仲良く合格できたようです。
掲示板の番号の連続性から、倍率はそれほど高くなかったようです。

彼らはそれぞれ携帯を取り出し家に連絡。
そう言えば合格発表に親が付いて来ていません。
最近の親は子離れ出来ています。
自分が大学受験の時には試験会場の校門で親と待ち合わせて帰ってる男子学生とか結構見かけました。
あれは子供の方はさぞ恥ずかしいだろうなあと同情したものです。

そして揃って自転車で中学校に戻り、担任と喜び合う一同。
全員凄まじくハイになっています。
教室の中とかまだ発表前の人がいるかも知れないので少しトーン下げた方が良いです。


 神社の杜でトレーニングをしているヒビキ。
倒立で階段を下りたり、リュックに石を詰めて走りこんだりと変わったメニューです。
しかしディスク鳥がタオルを咥えてヒビキに渡したり、ディスク猿が水筒を運んで来たり、
ディスク狼が多分撫でてと言っていたりで結構楽しそうです。


 学校から帰っているっぽい明日夢少年の携帯に留守電を聞いたママさんから連絡が入ります。
ママさんも何故か職場の同僚の方々も喜んでくださっているようです。
ママさんは今日は遅くなるけどお祝いをするから待つようにと明日夢少年に言います。
同僚の方々も話を聞いて茶々を入れてくるので当然お祝いをくれると思います。


 たちばなに合格の報告に来る明日夢少年。
ヒビキは生憎山ごもり中だそうです。
明日夢少年は日菜佳さんからヒビキの居場所の情報を得ています。
電車で3時間ぐらいかかる場所だそうです。
行くだけで相当鍛えられそうな気がします。

ちなみにイブキは「竜巻」というバイクに乗って出動していますが、
こちらも「あきら」から合格の知らせを受け取ったようです。
多分これからお祝いのメールを打ったりします。


 明日夢少年はヒビキに合格を伝えに行く事をママさんに連絡。
今日中に伝えたいのだそうですが、行って帰ったら6時間な気もします。
あと行って帰って4〜6千円という事も指摘しておきます。
子供料金での乗車は流石にもう無理だと思います。


 湖に遊びに来ているアベック。
かなり何も無い場所なのでどっちか知りませんが誘った方は後で怒られそうです。
彼らの背後に一歩間違えたらジュディオングな感じの怪しい女性が上空から舞い降りてきます。
そして女性の方は片足を、後から降りてきた男性の方は逆立ちして両足を
ろくろ首みたいな要領でにゅーと伸ばしてアベックを捕獲します。
怪しい男女、片足とか逆立ちとかで物を持ってよくバランスを保てます。

アベックを捕獲したまま湖の上に運んで
「子供は人間の汁気が好きで。」
「少し絞らせてもらいます。」
と言う怪しい男女。
硬いものはまだ食べられないという事でしょうか。
段々固形物に慣らしていかないと手間が掛かって仕方がありません。
あと、この怪しい男女は絞り汁で足がベタベタになってしまうと思います。
スクイーザーとか買わないのでしょうか。

絞られたアベックの水分は湖に落ちていきます。
湖の中にその子供とやらが潜んでいるのでしょうが、
そいつの口に入る頃にはかなり希釈されてしまっていそうです。
これも労力の無駄な気がします。


 古民家の電話を借りているヒビキ。
日菜佳さんから明日夢少年の合格の話を聞いて喜んでいます。
明日夢少年、ここの電話番号を聞きだすべきでした。
あとヒビキが滞在している古民家がかなり気合が入っていて、囲炉裏とか竈とかバッチリあります。

古民家のお婆さんに食事の内容を聞くヒビキ。
ひじきとオクラと茄子と南瓜ととか言っています。
夏の野菜も冬の野菜も関係無しです。
家の設備は古風でもこう言ったあたりは現代的です。


 マップと睨めっこをしながら電車に乗っている明日夢少年。
気が付くと目の前に妊婦さんがいます。
席をゆずろうか迷っているうちに、近くの席の女の子が席を譲ってあげていました。
自分も気付いた時には席を譲るようにしているのですが、
以前どうも妊婦ではない方に声をかけてしまったらしく
「えーっ!?えーっ!?」とほぼ満員電車でシャウトされた苦い経験があります。
空胎だったらベルトの無いワンピースを着てヒールの無いパンプス履くのは止めて欲しいものです。

ちなみにわざとらしい咳払いをしたり荷物や杖で足を突付くようなジジイには死んでも譲りません。
そいつが座れないように目的地の先まで座り続けるぐらいの勢いです。


 たちばなに連絡を入れているイブキ。
イブキのお弟子さんは合格発表の足でこちらに向かっているそうです。
ちなみにイブキが来ている場所はヒビキの山ごもりしているポイントと近いそうです。

山ごもりしているヒビキですが、今度は神社の境内の大きな太鼓を叩いています。
この神社は参拝客とか少なそうですので思いっきり叩いています。
ヒビキが太鼓をたたき終えたところでお婆さんがお茶を持って労いにやって来ます。
ヒビキは明日イブキの行っている湖に寄って東京に帰るみたいです。
明日夢少年、一日待っても良かった感じです。


 目的地の巴川を乗り過ごしてしまう明日夢少年。
口を開けて寝ていますので涎とか垂れるパターンです。
次の駅で目を覚まして慌てて下車する明日夢少年。
先程妊婦に席を譲っていた女の子がタクシーに乗っているのが見えます。
駅でまごまごしている明日夢少年に何処に行きたいのか聞いてくる
妖怪ベンチじじい親切な男性。
ところでこの男性、電車には乗らないのでしょうか。ここが定位置ですか。
家に居場所がないのでしょうか。
男性が言うには巴川に行くには2時半ぐらいまで待たなければ電車が来ないようです。

パッと見、駅ビルも無く暇つぶしがしにくい駅ですが、
幸いガイドマップを買って来ていますので、それを熟読とかしていれば時間を潰せると思います。
次の電車も逃すのだけは避けたい所です。


 湖の近くでタクシーから降りる女の子。
女の子一人で何でこんな所に来るのか運転手さんは多分気になると思います。
女の子は背後に潜んでいた怪しい男女に足を捕らえられてしまいます。
アベックを捕まえていた時は1人あたり人間1人捕まえていた怪しい男女ですが、
今回は2人で1人の女の子を捕まえています。
どうも2人で仕事量が同じでないと気が済まないようです。

そこにディスク蛇で探査をしてこちらに向かっていたイブキが到着、
竜巻で怪しい男女の伸びている足をアスファルトのミミズよろしく轢いて女の子を救出。
怪しい男女は怪人態になりますが別に足とか全然怪我してないみたいで
さっき轢いたっぽいのはダメージに繋がらなかったようです。


 イブキはヘルメットやグローブを女の子に預け、
音笛を吹いて体の周囲に風を巻き起こしながら変身。
ちなみに変身中も怪人がイブキの方に足を伸ばしてきましたが、
風で足が千切れたりで、あの風は攻撃判定あるみたいです。

しかし怪人の足は再生可能のようで、威吹鬼の変身が終了するとまた足を伸ばして攻撃を仕掛けます。
威吹鬼は回し蹴りで怪人達の足を叩き落とし、竜巻から烈風と言う管楽器のような武器を銃っぽく撃ちます。
これの連射で片方は仕留めました。
ちなみに女の子は戦闘を見学していますが、怪人のターゲットからは完全に外れた模様です。
怪人、共同作業ばかりでなく手分けをする事も覚えた方が良いです。


 駅で電車を待っていた明日夢少年ですが、コンパスを握り締めて駅から出て行ってしまいました。
マップに何か面白そうなものでも載っていたのでしょうか。
定休日に気をつけてください。