響鬼
(C) 2005 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

第1話


 集合住宅の真上の結構低い所を飛ぶジェット機。
騒音とか振動とかで苦労される住人が多そうです。

飛行機音より大きい目覚ましの音とともに飛び起きる明日夢少年。
エレベータがなかなか来ないらしく階段を駆け下りていきます。
そして通勤通学で人が多そうな時間帯にも拘わらず
何故か托鉢僧しか居ない路を通り抜け自転車を走らせる明日夢少年。
ちょっとスピード出し過ぎで危険です。

そして同級生らしい女の子と合流、なにやら数量を聞かれて10個と回答していますが
まさか先程コンビニで買ったものの数でしょうか。
明日夢少年の小遣いがいくらか気になります。

そんなこんなの起床から登校までの日常の様子が
ファイズのハイパーバトルビデオよりミュージカル仕立てで映し出されます。


 廊下側から音楽室の中の様子を眺めている明日夢少年。
そして担任の先生が明日夢少年の進路希望を確認しています。
担任の先生、教室や職員室でなく廊下で生徒と込み入った会話しています。

どうやら明日夢少年はブラスバンドが好きなのにも拘わらず、
ブラバン部がヘボい高校を受験すると言っているようです。
担任の先生もそれが引っ掛かって進路の確認をしてくれているようです。

しかし明日夢少年がブラバンの強い高校に進学したら
朝のミュージカルとか更に大変な事になり登下校の際にさながらジャックフォームの如く
背中に変な羽とかつけて片手を上げながらにこやかに階段を下りて行ったりしそうなので
普通に偏差値の高い高校に進んだ方が良いです。
ちょっと知識が間違っているのは気のせいです。


 明日夢少年の態度が妙に硬い為か、
明日夢少年が今度の土日に法事で屋久島に行く事について話題を変える先生。
先生色々把握しています。
あと土日で東京と屋久島の往復はかなり強行軍な気がします。
空路使用でも片道5時間ぐらいかかるようです。


 土曜になり母親ともにフェリーに乗っている明日夢少年。
土日で行くのにフェリーです。

   柴又     (京成金町線 06:16-06:18)
    ↓ 
  京成高砂   (京成本線 06:23-06:34)
    ↓ 
   押上      (都営浅草線急行 06:34-06:57)
    ↓ 
  泉岳寺     (京急空港線急行 07:11-07:20)
    ↓ 
  京成蒲田    (京急空港線急行 07:11-07:20)
    ↓ 
  羽田空港     (JAL1863便 08:00-09:50)
    ↓ 
 鹿児島空港    (リムジンバス 所要時間55分ダイヤ不明)
    ↓ 
鹿児島本港北埠頭 (トッピー 12:50-15:25)

で屋久島着でしょうか。
法事とかそれどころじゃありません。


 ママさんと進路の事を話している明日夢少年。
ママさんの方もブラバンがヘボい高校で良いのか確認していて、
特に偏差値の高い方が良いとは言っていないようです。
明日夢少年はどうも親の言外の期待を過剰に感じ取りすぎているキライがあります。

そして船の外のイルカを見て進路の話を忘れてはしゃぐ明日夢少年とママさん。
ちなみに通行人的アベックが甲板にトランクを置きっぱなしにしてどっか行っちゃいましたが
盗まれませんかそれ。


 その時明日夢少年の耳に変な歌が聞こえてきます。
ヒビキが蛙の歌のメロディーでイルカについてのオヤジギャグ交じりの替え歌を口ずさんでいました。

普通だったら見ない振りをする所ですが、思わず見てしまう明日夢少年。
ヒビキも明日夢少年に気付いて身振りで挨拶をしていますが、明日夢少年は今更ながら見ない振りをし始めました。

その時通行人の乳児が「あーいるかだいるかだー。」と言って走ってき、アベックの置いていったトランクによじ登って外を見始めます。
よじ登らなくても防護柵越しに見えそうなものですが、変わったアングルを狙いたかったのでしょうか。

そしてその様子を何となく見ている明日夢少年。
案の定海に落下する乳児ですが、明日夢少年は予想していなかったようでビックリしています。
そして更にビックリな事に、ちょっと遠い所から無茶な前転とか交えてヒビキが乳児の所まで急行し、
頭から海方向にダイブし多分乳児を途中でキャッチ、下の階のヘリに片手で捕まっていました。
後から飛んで追いつくのも物理的に凄いと思います。
そしてその状態から乳児に耳を引っ張られたりしながらも乳児を持ってデッキに戻るヒビキ。
そして船室の中から乳児の保護者が血相を変えて現れ、乳児は無事親元に戻りました。
何も言わずにさりげなく帰っていくヒビキ。
それにしても保護者、子供が帰ってきたとどうして分かったのでしょうか。
窓の外をずっと見張っていたのでしょうか。
もうちょっと積極的に探してください。館内放送の一つも流れていませんでした。

階段を下りてきて見学に来た明日夢少年にすれ違い様に「結構鍛えています。」と挨拶して去るヒビキ。
替え歌も鍛えているようですが独特の鍛え方の為多分理解者は現れないでしょう。


 屋久島の原生林では怪しい感じの男女が気象データを目分量で測っています。
地味に凄い特技です。
浮世離れした風体ですが、気温を摂氏で、湿度を%で表現している事から
一般常識の知識はありそうです。


 屋久島に到着する明日夢少年とママさん。
荷物は明日夢少年が全部持っています。
従兄弟のお姉さんが車で迎えに来てくれているので短距離の運搬でしょうが、
一泊とは思えない荷物量なので割と死にそうです。

そしてまたヒビキに会ってしまう明日夢少年。
船の上では革ジャケみたいなのを着てクシャミまでしていたのに
ちょっと暖かいと思われる屋久島ではダウンジャケットみたいなのを着ていて
温度感覚が違いそうです。


 「甘味処たちばな」に電話をかけているヒビキ。
店の姉妹と連絡を取っており、妹さんとは普通の雑談っぽい会話なのですが、
姉の方とは仕事の話みたいな感じになっており、
新しいディスクを試した方がいいから代わりの木が見つかったらすぐ帰るようにとの事ですが
電話が途中で切れてしまいます。
場所が遠いため凄い勢いで度数が減っていったのだと思われます。

ところでテレ朝公式のあらすじだと2人とも香須実になっていますが、いつ直りますか。

あと、甘味処がまだ準備をしている様子なので、3時過ぎと言う事は考えられず
まだ朝の時間帯だとわかります。
どうやら金曜日夜出発で鹿児島一泊ルートだったようです。
しかし一泊するぐらいだったら空路の方が安上がりな気もします。


 バスの時刻表を確認し、5本しか無い絶望的なダイヤに顔をしかめているヒビキ。
そして時刻表に取り付く妖怪現地のおじいさんが出現し、
山に行って戻らない人が多いと注意を促してあげています。

その山の中には通行人の女性が生水とか飲んでいます。
危険です、女性が1人で山歩きと言うのがそもそも危なっかしくて仕方ないですが
生水とか寄生虫やら菌やらであまりお勧めできません。
あと何か怪しい男女に遭遇しびっくりしていました。

一方山に入っているヒビキ。
ヒビキが取り出した音叉で手持ちのディスクを叩き、そのままフリスビーのように飛ばすと
ディスクは鳥の形に変形してそのまま飛んでいきました。
音叉で叩くのを忘れて投げちゃったら落下して永遠に帰ってこないのでしょうか。
取り扱いに気をつけたいアイテムです。


 親戚の法事に参加している明日夢少年。
この親戚達の何が凄いかって何十人も集まっているのに子供が他に全然いません。
少子化の波がどうとかいう騒ぎではありません。

そんな中でやっぱり進路の話とかされて居たたまれなくなった明日夢少年、
席を立って外の空気を吸いに行くと、従兄弟のお姉さんが何故か先に逃げていたようで
玄関に座って携帯を弄っていました。
メールを打っているのなら良いのですが、みんなの靴を写していたら割とヤバげです。

従兄弟のお姉さんに誘われて車で外出する明日夢少年。
色々なスポットを案内してもらいます。
お姉さんお勧めスポットの中に大きな樹があったため山に入る二人。
足元に蜘蛛の巣があるのに気付かず思いっきり引っ掛けていく明日夢少年。
後で洗う時気持ち悪いと思います。
そして怪しい男女が明日夢少年達を付け狙っている感じでした。

大きな樹を眺めていると、後ろからヒビキに「ワッ!」と声を掛けられ驚く二人。
そんな生活態度で通報されませんかヒビキ。あとヒビキは何か木の枝みたいなものを持っています。

驚いてコケた明日夢少年に手を差し伸べるヒビキ。
ところで同時にコケたお姉さんは無視です。


 何故かヒビキと一緒に行動する明日夢少年と従兄弟のお姉さん。
ヒビキの名前は上の名前か下の名前か教えてもらえません。
お姉さんはヒビキがバンド系の人かと期待しており、非常にポジティブなのが伺えます。
あとヒビキはここに古い付き合いの木の力を借りに来たそうです。

色々突っ込もうと思った所で従兄弟のお姉さんが蜘蛛の糸に捕らえられて持っていかれてしまいます。
お姉さんの近くに怪しい男女が寄って来ますが、先程のディスクから変形した鳥と
何で居るのか分からないけど多分ディスクから変形した狼が男女に攻撃をしお姉さんから引き剥がします。

現場に到着したヒビキはお姉さんの無事を確認し、お姉さんを明日夢少年に任せて怪しい男女を追いかけて行きます。

男女はヒビキを待ち構え、「鬼さんこちら、手の鳴る方へ。」と挑発。
ちなみに男女の足元には先程の鳥と狼が糸で絡まって落ちています。
鳥の鳴き声な何だかピヨピヨ系で可愛いです。


 ヒビキは音叉をその辺の木にぶつけ、音がなっている状態で額の前にかざします。
変身シーンは飛ばされてしまったものの、響鬼に変身。
怪しい男女も怪人体になり、口から糸を吐き出して響鬼に攻撃。
蜘蛛の怪人ですが断じて尻から糸を吐いたりしません。
怪人達が糸を上空の枝に引っ掛けて登っていくのを、糸に絡まりながらも追う響鬼。
手は塞がっていても、その辺を蹴って三角跳びとかそんな感じで怪人を追っていきます。

響鬼の追いかけ方が何か鼻についたのか、攻撃に転じる怪人達。
響鬼は更に糸を掛けられ、捕まりそうになってしまいますが、
拘束から抜け出したディスク鳥が駆けつけ、怪人目掛けて飛んでいきます。
思わずのけぞる怪人。鳥嫌いみたいです。
そして響鬼の合図で円盤状に戻った鳥は回転して響鬼を捕らえている糸を切断。

何となく響鬼が反撃しそうな所でお姉さんの糸を取り払った明日夢少年が駆けつけてきます。
お姉さんヒビキに続き従兄弟にも放置され何だかかわいそうです。

響鬼はクラッシャーを開き、火炎放射で怪人を攻撃。
それを見た明日夢少年は驚いて足を滑らせて転げ落ちてしまいます。
どうも驚き役らしい明日夢少年ですが、受験生的に転んだり落ちたりと大変気の毒です。

年末には偏差値的にもブラスバンドが盛んな高校に進路を決めざるを得なくなりそうです。