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第17話


 「悪魔のスパイス」なる物質の取引現場を押さえようと張り込みをしているデカレンジャー。
場所は街中では無く、人気が無いのは良いのですが、
広場になっている上に周囲に丘があり、大変観察しやすい場所です。
しかも昼。

多分場所を指定したのは夜行性の宇宙人なのでしょう。

そこに現れる一台の乗用車。
ピンクは皆に捕獲に関する指示を出しますが、周囲から作戦にいちいち突っ込みが入ります。

結局先発チームに入って、取引成立確認後に犯人捕獲に飛び出すピンクですが、
近くの一斗缶を蹴り倒してしまい、犯人達に居場所を知らせる羽目に。
缶の転がる音よりピンクが動転して叫んでいる方が音量が大きそうなのはこの際問いません。


 急遽作戦を変更し、全員で突入するデカレンジャー。
宇宙人は捕らえたものの、「悪魔のスパイス」を受け取ったやや強い戦闘員に逃げられてしまいます。

しかしイエローが単独で戦闘員を追跡。
戦闘員の運転する車の屋根に張り付き、ドアを開けて中のトランクを奪うことに成功。
戦闘員、車の運転をする能力はあるのですが、ドアの鍵をかける能力は無かったようです。
乗用車は壁にぶつかって爆発、イエローはうまい事離脱して仲間の元に戻ります。

大活躍を皆に誉められているイエロー。
ピンクはブルーにイエローを見習うように言われてしまいます。
ブルーも大して凄い活躍はしていない気がするのでショック倍増です。


 自分の事をリーダーらしくないと悩むピンクは、
イエローのように周囲から一目置かれたいと考えます。
そこでピンクは髪を下ろし手袋をはめて作戦会議の席に現れます。
まずは形からです。
その為に会議に皆より遅れて来ているのではとか細かい事にはまだ気づきません。

ピンクの格好や死語交じりの言葉遣いに違和感を覚える一同。
しかし就業規則に違反している訳でもないので注意しようがありません。
服装や髪型が似合う似合わないとか指摘するのはセクハラらしいので、
そっちからのアプローチも不可能です。


 その時メカニックの女性から連絡が入ります。
「悪魔のスパイス」は禁止薬物が入っており常習性があるそうです。
また、バズーカ犬がある場所の匂いに反応を示しているとの事で、
レッド、ブル−、グリーンはその場所にある中華料理屋に向かいます。

かなり広い料理屋で、門を入って池のある庭園を通って建物に入る感じです。
デカレンジャー3名に対し、貸切パーティーがあると入店を断るスタッフ。
表にその旨明記しておくべきに思えますが、予約が前提だったり一見様お断りだったりの飲食店は結構あるので、珍しい事ではありません。
ただ、そういう店は軽い気持ちで入れない価格設定だったりします。

そこに現れるオーナーシェフ、デカレンジャーを特別に食事させるそうです。
ちなみにオーナーシェフは去年がピークだった感じの芸人さんが扮しています。
デカレンジャー達から見て、オーナーシェフは怪しいのか怪しくないのか分からないようです。
あまりに怪し過ぎて逆に何だか分からなくなるパターンです。
オーナーシェフは、ややかがんだ姿勢で後ろ向きに歩いてデカレンジャーを店内に誘導。
客に尻を向けない心遣いでしょうか。

テーブルに着き、料理を出されるデカレンジャー。
食事に手を付けない気で来たようですが、とても美味しそうな匂いがするらしく
つい口に運んでしまう一同。
陰から見ていたオーナーシェフ、その様子を見てこっそり自分の芸を披露。

ところでオーナーシェフ、貸切の準備はしなくて良いのですか。


 3人の帰りが遅いのを気にしている犬責任者。
ピンクが自分達も出動すると言い出し、部屋を出ます。
それを呼び止めるイエロー。ピンクが自分の物真似をする理由を問います。
ピンクはイエローみたいになりたいそうです。
「ジャスミンの言う通りにするから、宜しくね。」と言うピンクに対し、
無駄であると断るイエロー。
しかしイエローの真似を続けるピンク。
そもそも本人の前での物まねは基本的に嫌がられます。


 レッド、ブルー、グリーンは料理を口に運ぶのが止められなくなっています。
オーナーシェフは3人の前に姿を現し、
「スペシャルポリスが駆けつけてくるとは。どうやらバーツロイドがブツの取引をしくじったようだ。」
と犯行を裏付けるような発言。
しかしデカレンジャーの3人ともが何か反応が薄いので、
宇宙人の姿になって見せるオーナーシェフ。
これでやっと驚いてくれるデカレンジャー。
宇宙人はデカレンジャーを別の場所に移すようです。
そろそろ貸切タイムだと言う事もあるかも知れません。


 店の前にブルで到着するピンクとイエロー。
ドーベルマンが停まっているのを見て、3人が中にいる事を確信します。
裏から潜入すると言って、車を進めるイエロー。
潜入するのに警察車両で赤色灯まで点灯させているのはどうかと思いますが、
何とか見つからずに済んだ模様。

SPライセンスを使用し、変装をして敷地内に入り込む2人。
お待ちかねのチャイナドレスです。
店員を装って客を席に案内しています。
ところでピンク、店員はあまり羽つき扇子とか装備しないです。

客のオーダーを取った振りをしてバックヤードに入るピンクとイエロー。
そしてレッド達が居る部屋を見つけます。
レッド達は巨大な餃子の皮に包まれていて、これから油で揚げられるようです。
何か遊びのようですが、宇宙人の料理は外宇宙からも注文が殺到しているそうで、
レッド達の餃子も売り物になるのでしょう。

しかし宇宙人の料理が中華料理風なのが不思議です。
地球の中華料理を勉強してこれらを作り始めたのなら良いのですが、
中華料理宇宙起源説とか出て来たらちょっと嫌です。

あと、レッド達はどうも靴なんかも履いたまま餃子の具になっているみたいですが、
衛生面が不安です。


 レバーを操作して、レッド餃子を乗せた台を油の中に沈めようとする宇宙人。
イエローは作戦をピンクに伝えると、タイミングを見て足に付けていたSPシューターを取り出して宇宙人を撃ち、部屋に突入。
レバーを上げてレッドを救うイエロー。
今までレッド達を餃子の皮に包んでいたチャイナドレスの女の子達が、
戦闘員の姿に戻ってイエローに向かっていきます。

それにしても、ロボットとは言え、戦闘員も女の子に変装させられてて、やや気の毒です。
もっとも一番の被害者は店の客でしょう。

イエローは近くにあった巨大な香辛料の瓶の中身を戦闘員に向かって散布し、戦闘員を攻撃。
戦闘員はまるでくしゃみでもするかの動作をしており、ちゃんと効いている様子。
もちろん本当のくしゃみでは無いと思われますので、機械が埃などに弱いのでしょう。
この戦闘員、黄砂や花粉の飛んでいる春先とかは使用しないほうが良いのかもしれません。

そしてイエローの指示どおりにレバーを操作するピンク。
その操作によって、レッドを乗せた台が動いて宇宙人にヒット。
そして倒れてから反撃の為に立ち上がった宇宙人に、ピンクとイエローのキックが命中。

黒スパッツでした。

部屋から逃げ出す宇宙人。
ピンクとイエローはレッド達に声をかけますが、まだ目を覚まさないので置いて行く事に。
しかしあまり目覚めるのが遅いと、餃子の皮がバリバリに乾燥して脱出しにくくなりそうです。


 デカレンジャーに邪魔をされた為、今居る客だけでも食材倉庫に送ろうとする宇宙人。
それを阻止しようと変身するピンクとイエロー。
宇宙人は2人の首を掴んで店の外まで引きずり出します。
出入り口の幅の広い店で良かったです。

宇宙人は究極の技を見せるといい、瓢箪状の容器を持ち出し、中の液体を口に入れます。
どうやら液体は地球の酒らしいです。
宇宙人の顔が赤くなると、今までにも増して怪しい動きで2人を攻撃。
ピンクもイエローも宇宙人の動きが読めないようです。
あと、宇宙人の使う宇宙酔拳は口から火を吐く技もあるようで、ピンクとイエローはピンチに陥ります。
それにしても宇宙酔拳とは奥が深いです。
遠距離攻撃を組み込んだ格闘技は珍しいと思います。
でも雨の日は足が滑ったり火が消えたりなどのアクシデントがありそうです。

 変身が解け、物陰に隠れるピンクとイエロー。
宇宙人の技に対してピンクは何か閃きますが、イエローのような冷静な判断では無いとして自分で却下し、
イエローが状況を打破する事を期待しています。
イエローはピンクを見損なったとビンタ。
今までイエローはピンクの意外性のある行動を評価していたそうです。

ピンクはイエローに言われて考えを変えたようで、下ろしていた髪を再び結び直し、
手袋を外していつもの格好に戻ります。
そしてどこからとも無くピンクのロープを取り出し、宇宙人の持つ瓢箪状の容器をロープで絡めて奪い、中の酒を飲んでしまいます。

酔っ払って酔拳をしだすピンク。
今まで変身して2人掛りで敵わなかった相手に、1人で優位に立ちます。
ピンクのキックで吹っ飛ぶ宇宙人。
戦闘の場を砂浜に移して、変身して戦う2人。
「良い子は絶対真似しちゃ駄目よ、お酒は二十歳から!」
とピンクは宇宙人を攻撃しながら誰かに向かって注意。

イエローが飲まなかったのはこの辺の兼ね合いでしょう。
鯖読みは芸能人には良くある事らしいので、敢えて言及しません。
そして2人の猛攻に反撃すら出来なくなっている宇宙人。
頭部を攻撃された事により、レッドや客達が目を覚まします。
どうやらスパイスではなくて別の物が原因で眠っていたようで、
じゃあスパイスは何の役に立っていたのかとかちょっと分かりかねます。
もしかしてスパイスは使ったことが無くて、今回が最初の取引だったのでしょうか。
実はあの料理は普通に美味かったのかもしれません。


 砂浜に到着する野郎3名。
ピンクは酔い潰れています。
あとは仕留めるだけと思われた宇宙人は、自分のツボを突いて巨大化します。
巨大化するツボのある宇宙人、満員電車とかで押されて巨大化したりとか
日常が大変そうです。

デカマシンを発信させるイエロー、しかし5人居ないとロボが出来ないと困っているデカレンジャー。
ブルーが妙なタイミングでイエローの肩を叩いているのがちょっと気になります。


 ピンクのマシンには犬責任者が乗ってきてくれてました。
「飲んだら乗るな 乗るなら飲むな。絶対にな。」と犬責任者。
それ以前に飲んだ状態でデカレンジャーロボに乗ったら回りそうです。
そしてデカレンジャーロボで宇宙人をサクッとデリート。
ところで罪状に餃子化殺人が入っていましたが、他にこういう殺し方している犯罪者が居ると思うと
宇宙は広いなと感じます。


 ミーティングルームに大量の餃子を持ち込むピンク。
皆の餃子姿を見ていたら食べたくなったそうですが、他の人の分まで作ってくるのが優しいです。
しかし野郎どもはしばらく餃子は嫌みたいです。
そこにバスローブ姿で入ってくるイエロー。
冗談でピンクの真似をしてみたようです。
こちらのサービスについては野郎どもからはNOの声が上がりませんでした。


ところで、宇宙人の中華料理屋はその後どうなったのでしょうか。
次の人がこの物件を居ぬきで取得した場合、
中に巨大な鍋とかあったりで気持ち悪いかもしれません。