第32話



 冒険学校の試験を受けるレッド、ブルー、イエロー。
どうやら敵の組織が関係している学校のようです。

一同変装しているようで、ブルーは背広姿、イエローはブレザー着用ですが
レッドは眼鏡をかけておりビームサーベルも完備。
服装の意図が「アレ」でしたら、リュックの中には無駄にドライバーとか入っていますので
冒険向けと考えられなくも無いです。


基地ではピンクとブラックが潜入組の送ってきている画像をチェックしている傍らで
アイスクリームコーンがシルバーの退院を祝っています。
シルバーは完全復帰らしいですが、部屋の隅ではレッドがダウンしていました。
冒険の試験に落ちたと聞いて
シルバーとブラックはレッドをからかいまくっています。
冒険を取ったら何が残るんだというシルバーの言葉に
反論できないレッド。

ピンクが2人を止めていますが、
何が残るかについて具体例を挙げてやらないあたり
問題は深刻です。



 他の生徒達と一緒に教室で待機しているブルーとイエロー。
そこに女忍者が講師として入ってきます。
衣装は忍者スタイルでなく普通の格好ですが
所持している指示棒の先に指の模型がついており
ちょっとバラエティ系の匂いがします。

時間に遅れて教室に入ってきた生徒を
指示棒の先の指部分でデコピンする女忍者。
デコピンの際に柔らかいプラスチックの玩具に仕込まれた笛のような音もします。

指示棒に色々仕込み過ぎです。

遅れてきた生徒は会社の退職手続きが有ったので間に合わなかったと弁明。
景気が上向きになっていると政府ではよく発表していますが
実際国民の生活とか微妙な昨今において
スクールに通う為に会社を辞めるのは自殺行為とも取れますが
会社側からすれば渡りに舟だったのでしょう。


そして特別講師として、世界的に有名な冒険家という触れ込みで
明らかに着ぐるみ系の人が登場。
もう少し人間らしい姿の奴を作れないのでしょうか。
動揺する生徒達ですが、先程の脱サラ生徒が講師に向かって真面目に挨拶をするため
他の生徒も釣られて挨拶をし、着ぐるみを講師として扱います。

ツクモガミが出現したのでブルーに話し掛けるイエローですが
ブルーは様子を見ようとしています。
ツクモガミは2人の会話に気付き、チョークを投げてきますが
2人の前に座っている人たちも含めてチョークを上手に避け、
イエローの後ろに座っていた脱サラ生徒に直撃。

脱サラ生徒、災難ですが
よく考えたら2人の前に座っている人達も
回避行動を取らなかったらチョークに当たっていた訳で
ツクモガミのコントロールが良いのか悪いのか分かりません。

注意力の大切さを訴えるツクモガミに
いい事を言うと感心するイエロー。

授業でも、ツクモガミは黒板に天体写真を掲出し
星の配置から方角を当てるクイズを出したりしています。

先程の脱サラ生徒が回答を指名されて困っております。
教室の一番後ろから、黒板に張られた星の写真が見えるかどうか
まず気になるところです。
あと、緯度で見え方全然違くないですか。
普通に北極星探してください。

ツクモガミに黄色のチョークを投げつけられる脱サラ生徒。
続いて赤いチョークも投げられそうになります。
ツクモガミが「痛いですよーこれはー。」と宣言しておりますので
どうやらチョークの色で攻撃力が変わるようです。

あと、脱サラ生徒は指名されて起立しているので
前の席の人はチョークを避ける必要が無く安心です。

結局イエローが答えをこっそり教えたため
脱サラ生徒は赤のチョークを食らわずに済みました。
あんまりチョークを投げ過ぎると板書用のも無くなりますし良かったです。



 休憩時間中に学校を調べるブルーとイエロー。
職員室では男忍者と女忍者がくつろぎながら
ツクモガミの戻りを待っており、授業の状況を聞いています。

数人優秀な生徒が居ると答えるツクモガミ。
女忍者は「期待できるかもね、こう言うのとか。」と入り口のドアを開けます。
ドアの向こうには立ち聞きをしていたブルーとイエローがおりました。

慌てて変身する2人ですが、敵は戦う素振りは見せません。
何を企んでいるのか聞いたところ、プレシャスだけではやっていけないので
新しいビジネスを立ち上げたと答えられてしまいます。
彼らは攻撃態勢に入ったボウケンジャーを逆に批難。
結局2人は敵に言いくるめられてそのまま授業に戻ります。

女忍者が既に忍者の衣装に着替えている点は
指摘しません。


2人が廊下を歩いていると、脱サラ生徒が声をかけて来ます。
答えを知らせたお礼を言いにきたようです。
昔しつこく教えられた所だから、と謙遜するイエロー。
「そんな前から冒険の勉強を、凄いです、是非勉強をさせてください、宜しくお願いします。」
と言い出す脱サラ。

「そんな前」って何年前だと思っているのでしょうか。
具体的な数字が出ていないので勘違いとかしていそうです。

脱サラの願いを快諾するイエロー。
しかしブルーが脱サラに冒険学校を辞めるように言い出します。
冒険は向いていないと思います、と言って立ち去るブルー。
脱サラは分かっているが挑戦したいとイエローに訴えます。

イエローは脱サラに味方したらしく、ブルーを追いかけて脱サラに対する言い方にクレームを入れています。

任務で来ているのだから脱サラに関わらないが良いというブルーに
イエローは脱サラが会社まで辞めて頑張っていると反論。

会社頑張れないで冒険できるのか少々気になりますが
イエローはブルーが脱サラに対し冷淡だと考えて機嫌が悪くなってしまいます。


次の授業は体育のようで、平均台やら跳び箱やら使っている生徒達。
生徒の数が多分18名ぐらいですが、建物には部屋が沢山あるようですし
体育館も使用できます。
どんな設備ですかここ。


そして基地で授業の画像を見ているボウケンジャー達。
ブラックはイエローが昔の自分を脱サラに重ねていると考えています。

一方シルバーは画像の脱サラの様子を見ながら
これはひどいなとコメント。
その脱サラが合格したのに落ちたレッドを更にからかっています。
シルバーと、便乗して笑っていたブラックの耳を引っ張ってフレームの外に追いやるピンク。
シルバーあたり病み上がりですが容赦しないようです。



 運動が出来ずにツクモガミの赤チョークを食らいダウンする脱サラ。
イエローが脱サラに絆創膏を貼ってやっていますが、別に切れてないと思います。
少々凹んでいるらしい脱サラに、自分も最初は駄目だったと話し励ますイエロー。
脱サラも冒険学校に入った動機を語り始めます。

今まで普通に暮していたところ、冒険学校の貼り紙を見て
子供の頃に冒険物の映画を見て憧れた事を思い出して
素質が無いと自覚しながらも入学したそうで
訓練を受けられるだけで嬉しいそうです。
見事な鴨です。


そんな中、校内放送が入り
教室に集められる生徒達。
普通にチャイム鳴らしても授業があるのなら自動的に集まる気がしますが
時間割とか配布していないのでしょうか。

教室ではツクモガミが生徒達の一部に向けて金色のチョークを飛ばします。
今チョークを渡した人は冒険者として合格なのだそうです。
何故か脱サラにもチョークが飛んできており、大変喜んでいます。

そして女忍者が忍者の衣装で登場。
他の人達は「落第の術」だそうで、女忍者の忍術で教室の外へ
何かに吸い込まれるように強制退出。
この術、普段の戦闘にも使えませんか。

ブルーとイエローがアクセルラーを構えますが、
男忍者が脱サラの首に刀をあてがって皆を脅迫、
生徒達は手錠をかけられ、アクセルラーは窓の外の海に投げ捨てられます。

命をかけて手伝いをしろと言い出す敵。
それを聞いて「命、それは一体?」と質問する脱サラ。
すると男忍者が脱サラは人質として残したとばらし、
女忍者も脱サラは他の受験者と取り違えて合格になったと知らせます。

教室から脱サラをたたき出し、
「合格させたかったのはあんたの前の57番」と告げる女忍者。
教室には20人も居ませんでしたから、少なくとも3倍の倍率があったようです。

基地で女忍者の話を聞いていたボウケンジャー達。
どうやら57番はレッドの受験番号だったらしく、ガッツポーズを取り出動命令を出すレッド。
ブルー達がピンチになって結構時間が経っています。
出動遅くないですか。

あと、変装して行ったのに本名で受験しないで下さい。
それともあれは変装でなく単なる私服ですか。



 敵に連れられて海岸を歩かされている生徒達。
イエローはブルーが脱サラが事件に巻き込まれないようにと考えて
返した方が良いと言ったのだろうと気付き、謝罪をしています。
ブルーも任務にこだわり過ぎていたと反省しているようです。

今頃ガッカリしているだろうなと脱サラを気遣っているイエロー。
脱サラは用済みですので
敵に殺されてても不思議は無い状況ですが、
放流されただけで済んだらしく、海岸で黄昏ていました。

冒険が無理だったのだと凹んでいる脱サラですが、
海の中にアクセルラーが落ちているのに気付きます。

ところで脱サラ、他の生徒見殺しですか。
立派な誘拐事件ですので警察に届けてください。



 海を臨む崖に連れてこられる生徒達。
ツクモガミは沖合いに空を飛ぶより早く海を進む「光の船」という
プレシャスがあると話し出します。
昔海の底に沈んだが、冒険者達の魂を捧げると船が浮上するとの事で
生徒達を海に沈める作戦なようです。

もう飛行機とかもありますし、一回沈んだ実績のある船に
利用価値があるのか気になります。

そこに「待て!俺も入学させてもらうぞ!」とレッドが登場。
他のボウケンジャーも来ております。
レッド達は変身して戦い始め、男忍者も女忍者に生徒達を沈めるように指示を出して
自分はツクモガミを引き連れて戦いに参加。

女忍者に脅されている生徒達を見て、
レッドは隠し持っていた黄金の剣を投げつけてきます。
黄金の剣はブーメランのような軌跡で飛びながら生徒達の手錠を破壊。
ブルーとイエローは生徒達を逃がし、アクセルラーを探しに行きます。

ちなみに女忍者は黄金の剣が飛んで来た関係で転がっており
立ち直った所でレッドに攻撃されていて
ブルー達を追い掛ける事が出来ません。

海岸に来ているブルーとイエロー。
アクセルラーを見つけるのが大変そうだと言っていると
脱サラの服が落ちているのに気付きます。
そして海から顔を出す脱サラ。
両手にはアクセルラーが握られています。

あと、普通の眼鏡もかけています。水中眼鏡ではありません。
よく落とさなかったものです。



 レッド達はツクモガミ相手に少々苦戦。
黄金の剣も既に弱体化しているらしく、
ツクモガミを殴り倒すまでは良かったのですが
男忍者の攻撃に怯み、
体制を立て直したツクモガミが近寄ってくるのを
後ずさり気味に待っています。

そこにブルーとイエローからの援護射撃。
2人は息の合った攻撃でツクモガミを蹴り飛ばし、
他のボウケンジャー達も気を取り直して忍者達と戦い出します。

ボウケンジャー達の戦いを少し離れた場所から見ている脱サラ。
大変感心して見ている様子です。
ところで警察とか呼ばないのですか。


ツクモガミのチョーク攻撃からイエローを庇って
崖下に落ちるブルー。

続いてイエローがツクモガミに捕まり海に落とされそうになりますが
ブルーが海からジャンプして崖の上に戻り、敵を蹴飛ばしてイエロー救出。

自力で飛び上がりました、ブロウナックルで浮いたりしません。

イエローはツクモガミに怒り、アクセルテクターを装着し
デュアルクラッシャーを構えます。
イエロー+ブルーのパワーでデュアルクラッシャーを発射という形ですが
パワーが十分足りたようで、ツクモガミは爆発。
それを見ていた脱サラは喜んでおり、
黄金の剣も自分で人型から剣型に戻っています。
黄金の剣、忍者達とは戦いませんか。


ブルー達の下に駆け寄るボウケンジャー達。
何故かマークの薄い忍者達は悔しがって首領にツクモガミの巨大化を依頼します。
そこでボウケンジャーもダイボウケンとサイレンビルダーを出してきます。
素のダイボウケンを出すぐらいなら黄金の剣を巨大化させたい気もします。

しかし巨大化した敵があんまり強くないのか、
チョーク爆弾を食らっても気にしないで前進しツクモガミを攻撃するダイボウケン。
ツクモガミを蹴飛ばし、その反動を使ってサイレンビルダーの肩に飛び乗り
ジャッキアップを利用して勢いを付けて飛び出し
フライングアドベンチャードライブを決めるダイボウケン。

サイレンビルダーの活躍はトランポリン代わりに使われただけで終了。
敵はあっけなく大爆発しました。
シルバーが冒険辞めたくならないか心配です。



 「いやあ凄かったな、あれが冒険なんですね。
私なんて本当に夢から遠い所に居るんだと思い知りました。」
とボウケンジャー達に語る脱サラ。
イエローは脱サラの方が全然冒険者だと言って励まし、
今度はブルーもそれに同調。
海に飛び込んでくれた脱サラを見て、向いているかどうかは冒険には関係無いと思ったそうで
学校での事を謝罪した上で、改めてお礼を言っています。

ブルーやイエローと握手を交わし、頑張ると言う脱サラ。
クシャミをする脱サラに、イエローは服を着たらと指摘します。
すみませんと頭を下げながら隅っこに移動して服を着だす脱サラ。
しけったトランクスの上からズボン履くのも
ちょっとした冒険でしょう。

「冒険は学校で習うようなもんじゃない、ましてや点数を付けられるもんじゃない。そう言うことだな。うん。」
と言ってブルーとイエローの肩を叩くレッド。

レッドの言葉に頷くブルーとイエローですが
ブラックとシルバーは笑い出してしまいます。
イエローが不思議がって笑う理由を聞くと、
2人は不合格を受けた時のレッドの凹み具合をバラしだします。

レッドから冒険を取ったら何が残るのか考え込んでしまう一同に
切れるレッド。
見た物を暗記する能力なんか
営業とかに結構使えると思います。

楽しそうにレッドから逃げるボウケンジャー達。

敵の野望を阻止したものの
入学金とか払込み済みな気がしつつ
次回に続きます。