第23話


 自分の意志でレンゲルに変身する睦月。
何時の間にか自力脱出してきたらしい橘さんの助言とブレイドの助力で
カード2枚使ったキックをモグラ怪人に決め、初めて自分の意識を保ったままアンデッドを封印します。

ちなみにカードを使ったレンゲルのキックは足元から冷気のような物が吹き出ているので、
相手の動きを鈍らせる事が出来そうですし、何より暑い日は涼しげで良いです。


 どこかビルの屋上のような所で、鷲怪人と美女がカリスの正体について意見交換しています。
鷲怪人によれば姿はカリスなのですが、美女はライダーシステムのようなもので
封印したアンデッドの姿を使われている状態だと考えているようです。
鷲怪人はカリスの正体を確認するそうです。
それにしても、以前は台詞も逆回転処理されていたアンデッドですが、
最近人間態で普通に喋ります。
別にアンデッド同士の時ぐらいは怪人態でアンデッド語で喋れば良いのにと思いますが、
きっと人間に化けるのは遊びの一種なのでしょう。


 病院から出てくる橘さんと睦月。
橘さんは左腕を三角巾で吊っており、骨かなんかやっちゃった感じです。
特訓は休みだと思う睦月ですが、橘さんは睦月に大事な事を教えるとか言っています。
学校の勉強も大事だと思いますので、出席日数の計算だけは間違えないで欲しいものです。


 ハカランダで食事をしている広瀬さんと虎太郎。
どうやら虎太郎の料理が不味くなっているので外食にしたようです。
虎太郎の料理が不味いと言うのは虎太郎本人には内緒の様で、
外食の理由を虎太郎に聞かれて「たまにはね」とごまかす広瀬さん。
たまにの割に関係者筋の店を利用していますが、財布の都合でしょうか。
ちなみに虎太郎の姪がカウンターで不機嫌そうにしているのは皆スルーです。

広瀬さんから剣崎君も来ると聞かされた虎太郎。
何となく外を見ると、女性写真家に詰め寄られている始さんの姿を発見。
始さん、ウエイターの仕事はお休みですか。
女性写真家は、始さんが虎太郎の義兄が持ち歩いていた写真を持っていた事と、
虎太郎の義兄が最後に撮影した写真に始さんが写っていたことから、
始さんが虎太郎の義兄を殺したのではないかと疑っています。

ていうかその推理がもし当たっていても、自分が危ないとか思わないようです。
膝蹴り一つで沈める自信があるに違いありません。


 女性写真家は始さんが答えないので怒って帰ってしまいます。
始さん、動物園での仕事の報酬は貰えたのか微妙です。
そこに剣崎君が到着。
凄い剣幕で帰っていく女性写真家を見て、始さんに事情を聞きます。

始さんは剣崎君に、人間が死の間際に家族を心配するのが不思議みたいな話をしています。
始さん、結構口が軽くなってきているように見えますが、良く考えたらこのへんは
初対面も同然のミュージシャン志望男にも喋っていました。
あと、質問と答えが全然バラバラですが、剣崎君は自分がした質問も忘れている感じで、
始さんに「誰かを助ける、自分の命も顧みず、素敵な事じゃないか!」と必死に演説開始。
ちなみに始さんはハカランダの中に入って行きますが、剣崎君は入り口の柵のあたりにしがみついています。店に入ろうとしません。
剣崎君、自分の目的地もちょっと忘れている感じです。


 ホテルのロビーでテーブルに「7並べ」のようにカードを並べ、睦月に解説をしている橘さん。
今まで動体視力に気を取られて教えていなかったようです。
アンデッド解放の力を持つリモートのカードは安易に使わないよう注意をしています。
ちなみにちゃんと飲み物をオーダーしてロビーを使っています。
でもグラスについた露とかで近くのカードが濡れないか心配です。


 ペットショップで子犬を撮影している女性写真家。
そこに鷹怪人が動物愛護的観点から薀蓄を垂れながら登場。
鷹怪人は女性写真家を捕まえて、店のガラスを破って飛び去ってしまいます。
ペットショップのスタッフが悲鳴を上げながらも瞬時に子犬を保護したのは
流石プロという他ありません。


 ハカランダから出て来る剣崎君たち。
広瀬さんが普通に楽しそうなので、剣崎君が店内で始さんに演説の続きなど聞かせていなかった事がわかります。
剣崎君たちのすぐ後から、ダッシュで店を出る始さん。
どうやら鷹怪人の出現を察知したようです。
傍から見ると食い逃げを追いかけて来たかのように一瞬見えます。


 倒れている女性写真家と、その横に立っている鷹怪人。
鷹怪人は到着した始さんに、女性写真家が邪魔だろうと言って殺すように促します。
始さんは鷹怪人を睨んでカリスに変身しようとしますが、鷹怪人は羽を飛ばしてカリスのカードを落とさせます。

カリスのカードを手にした鷹怪人、封印されているのがカリスの方で驚いています。
始さんがカリスを封印して力を利用していると知って、鷹怪人は変身して始さんを攻撃。

女性写真家は既に忘れていそうです。

剣崎君がそこに遅れて到着。
カテゴリーエースを奪われた始さんが、とりあえずフロートのカードで変身してトンボ怪人みたいな姿になるのを目撃します。
トンボ怪人は元々ライダー寄りのデザインですから全然OKですが、
たとえばこの先蘭怪人とか封印したら、その姿にもなれるのでしょうか。
それはNGです。

しかしトンボ怪人の力ではちょっと苦戦気味の始さん。
剣崎君も何となくピンチなのを察して、崖の上から飛び降りながら変身。
大変かっこいい変身の仕方ですが、目測を誤って光の壁をうまく通過できなかったらかなり危ないです。

ブレイドが戦闘に参加した為、鷹怪人は
「カリスは取り戻した!」とカードを見せて去ってしまいました。
まるでカリスが鷹怪人のものだったような口振りで、聞き捨てなら無い台詞に思えましたが、
深く考えると精神衛生上良くないので忘れる事にします。
ブレイドの方は、トンボ怪人に変身した始さんに
「その姿は何だ。おい!」
と子供がグレた時の親のような台詞を吐いています。
姿に関してはブレイドに口出しされたくない気もします。


 建物から出て来る橘さんと睦月。
「今日はありがとうな。じゃあ。」と睦月に声を掛けて分かれる橘さん。
多分退院の時に出迎えに来た事を指して礼を言っているのでしょう。
まさか飲み物代を睦月に出してもらったと言う事はいくらなんでも

 多分

無いでしょう。

睦月の行く先に美女登場。
美女は睦月に探し物を手伝うよう懇願します。
しかしこれ、方法としてはオッサンがガキを誘拐する時の手口にソックリなのですが、
何故か引っかかりそうな自分が怖いです。


 意識を取り戻す女性写真家。
攫われてきた時と同じポイントにいます。
剣崎君はライダーに変身できないのにカードと取り戻そうとしている始さんを止めようとしていますが、
女性写真家がそこに合流。

女性写真家は始さんが何故此処にいるのか、
始さんに関わると何故化け物との遭遇率が上がるのか、
化け物が虎太郎の義兄の死と関係あるのかと
始さんに詰め寄りますが、始さんは無視して行ってしまいました。
剣崎君が始さんのフォローをしますが、女性写真家は始さんが虎太郎の義兄を殺したかも知れないと言う話をしだします。
女性写真家に始さんが持っていた写真を見させられる剣崎君。
剣崎君は写真を見て、始さんが虎太郎の姉の家に来た理由を何となく察します。

それはともかく、写真を持ったまま立ち去ろうとする剣崎君。
女性写真家に咎められますが、剣崎君は始さんの弁護だけしてバイクを走らせて行きました。
女性写真家は周りの奴がドイツもコイツもコミュニケーション不能なので気が休まらないと思います。


 美女の頼みを聞いて探し物をしている睦月。
美女が探しているカードは、よく聞くと不思議な生き物が描いてあるカードだそうです。
睦月は、自分のラウズカードを見せて、こんな感じかと聞いてみます。
どうやら当たりで、美女は睦月の手を掴むと蘭怪人に変身。
特にカテゴリー10が欲しいそうです。
睦月は手を掴まれながらもレンゲルに変身。
上級アンデッドを封印しようと意気込みます。ちょっと騙された恨みもあるかもしれません。


 始さんに追いつく剣崎君。
剣崎君は自分がカテゴリーエースを取り戻すと言い出してます。
女性写真家の話を聞いても自分を疑わない剣崎君に驚く始さん。
剣崎君は始さんに人間が何故他人を助けるのか知ってほしいとの事で、
女性写真家からパクッて来た写真も始さんに返してます。

それは良いのですが道の真中で長話は感心しません。
交通量が0に近いから事無きを得ましたが、普通だったら後続車にガンガンにクラクション鳴らされます。


 そこに鷹怪人登場。
本当に他に車居なくて良かったです、剣崎君はブルースペイーダーをジャンプさせながら変身。
鷹怪人が終始空を飛んでいるので、
始さんが剣崎君にフロートのカードを貸してきます。

今日はフロートのカードが大活躍の日みたいです。
カードの力で空中に浮かんだブレイドは
慣れない所為か動きに妙な違和感があるものの鷹怪人を攻撃。
鷹怪人もブレイドが妙な動きで飛んでくるので動転しているのか、
羽を飛ばしたりなどの遠距離攻撃とかしてこないので
実質接近戦専門のブレイドでも楽々相手に攻撃が当たります。


 一方蘭怪人と戦闘を続けているレンゲル。
ホテルの前ですがギャラリーもお巡りさんもいないのであまり気を使わなくても良い感じで
戦いやすいです。
先ほど分かれた橘さんが戦闘を察知してこちらに戻ってきますが、
蘭怪人の蔓攻撃を避けてコケ、怪我をしているほうの腕から着地して痛そうにしています。
後で縫い直しでしょうか。


 結局地面に降りてブレイドと戦っている鷹怪人。
かなり劣勢で、カリスのカードも弾き飛ばされてしまいます。
ていうか人間態の時ならスーツの内ポケットでも何でもしまう所がありますが、
怪人態の時は良い仕舞い場所が無さそうです。

ブレイドが取り返したカードで始さんもカリスに変身しようとしますが、
そこに連続シャッター音が鳴り響きます。
女性写真家が彼らに徒歩で追いついて、始さんの様子をフィルムに納めています。
始さんは少々戸惑う様子を見せますが、
何か鷹怪人が押し返してきている気配もありカリスに変身。
女性写真家は変身に驚いています。

そして鷹怪人から飛ばされた羽から女性写真家を庇うカリス。
カリスは女性写真家に避難するよう促します。
ところで鷹怪人、なぜその技をブレイド相手に出さなかったのか不思議ですが、
段々落ち着いてきたのでしょうか。
それともあんまり飛ばすと地肌が出てしまうのでしょうか。


 レンゲルの方は蘭怪人に、先ほどゲットしたカードを試そうとしていますが、
橘さんにカード選びにケチを付けられた隙に相手に逃げられてしまいました。
今のカードでは無理だと言う橘さんに、強いカードを欲しがる睦月は反発。
不貞腐れたまま走って帰ってしまいます。
そう言えば先ほどブレイドが始さんからカードを借りて使っていましたが、
橘さんが睦月にカードを貸すのは出来ないのでしょうか。


 3枚のカードをラウズし、キックを出す準備をしているブレイド。
カリスの攻撃に気を取られた鷹怪人はブレイドのキックをマトモに浴びで爆発。
鷹怪人はカリスの姿を見たら油断したとか言い訳をしています。
深く考えると精神衛生上良くないので忘れる事にします。

鷹怪人と元祖カリスの一万年前の約束は、戦う事だったそうです。
ブレイドとカリスも同じで今は協力しているがいずれ戦う運命だと言う鷹怪人。
ちなみに今回鷹怪人を封印したのはブレイドの方で、カリスはパスしていました。
こいつの封印されたカードを持つのは精神衛生上良くないと判断したのでしょう。

あと、剣崎君はカリスがスピリットのカードを使って始さんに姿になるのを今知ったようで、
始さんに「今のカードは何だ。」と聞いてみていますが、始さんは答えずに帰ってしまいました。
質問にマトモに答えない強化週間です。


 カリスに助けられ彼を信じる気になったのか、女性写真家は
変身の様子を収めたフィルムをケースから引き出して感光させてます。
ちなみに場所は海やら崖やらある所で、攫われて来たり戦闘に巻き込まれたりしてた場所からそう遠くなさそうです。

帰りにタクシーを拾えるかとても微妙ですが、気合で帰宅して欲しいものです。