第23話


 倒した怪人がダミーだった為、混乱が収まらない街。
超能力で喧嘩をしていた子供達は、ブルーとブラックが何とか止めました。
息の根も止まっているように見えなくも無いですが、気のせいだと思いたいです。
きっとパワーを使った反動で寝てしまっただけです。
でも、そうなると、ブルーとブラックは止めに入るだけ無駄だったと言う結論になります。


 アバレンジャー達が恐竜やに帰ると、そこでは介さんとメガネ女子高生が、割れた皿の破片が散乱する店内を片付けていました。
チビッコがテレビを見てしまった為、凶暴化してしまったのだそうです。
ちなみに店に散らばる皿はシンプルな白い皿ばかり。
特注品と思しき恐竜カレー用の皿は割られていないのが、不幸中の幸いです。
チビッコが悪い番組を見るのを防げなかった事で、自分を「父親失格」として落ち込むレッド。
自分の躾の悪さをTVのせいにする自称良い親どもに、レッドの考え方を見習ってもらいたいものです。
でも、アバレンジャーも前後の流れを無視してアクションシーンだけ見た場合結構暴力的なので、見てはいけない番組に入りかねないので痛し痒しです。


 寝ているチビッコの目から涙が出ているので拭き取ろうとするレッド(チビッコから40センチぐらいの位置)。
ブルー(チビッコから2メートル離れたぐらいの位置)はレッドを制止し、チビッコの涙の中に怪人の分身(1ミリぐらい?)を見つけ出します。
ブルー、視力5.0ぐらいあります。
怪人の分身はテレビの電波に乗って目の中に飛び込んだのだそうです。
最近のテレビは物質転送できるようです。
あと、いくら小さくても目の中に入ったら痛いです。
コンタクトレンズ(特にハード)している人とか大丈夫だったのでしょうか。
あと、分身の中にはコンタクトレンズにくっついたまま煮沸された奴がいると思います。

ついでに思ったのですが、テレビを使って転送が出来るなら、大きい怪人または怪獣を沢山作って各ご家庭にバーッと転送すると、手っ取り早く地球を侵略できます。


ぷりぷりんせすシスターズの番組は視聴率が82パーセントなので、単純計算で1億454万人の人間が怪人の分身に取り付かれているのだそうです。
それはそうと、これだけ人気があるアイドルです。
CDとドリンクだけでなく、もっと色々グッズを出すべきです。
大変勿体無く感じます。


 怪人の本体から分身に誘導電波が出ている事を突き止めるイエロー。
アバレンジャーが、その電波を辿って行くと、白い戦士が登場。
アバレンジャーは車両から降りて、「どけ」とか言ってますが、奴を無視して車でそのまま通り過ぎては駄目なのでしょうか。
死にゃあしません。
「忠告しに来てやった」と言ってメッチャ攻撃を仕掛けてくる白い戦士。
忠告の前にひとバトル。

レッドに向かい、レッドが人を信じたいと考えている事を確認し「この先には失望が待っている」と言う白い戦士。
やっと忠告らしきものをしてくれました。
「俺は行きます」とレッド。
白い戦士は更にレッドに「お前は俺に勝てない」と言います。
「何ですって」とレッド。

レッド、人を信じたいのですが、白い戦士に対しては結構否定的。

白い戦士は言いたい事だけ言って何処かへ消えてしまいました。


 電波の発信元である倉庫街では「ぷりぷりんせすシスターズ」と、その関係者が揃いも揃ってアバレンジャーを待ち構えていました。

自らの意思で白い人の作戦に乗っていたと言う関係者達。
しかし、この方がた、意外と暇です。
来るかどうかも分からないアバレンジャーを暢気に皆で待ち伏せする意味など皆無です。
しかもアバレンジャーが来た所で種明かしをしているだけです。
ドル箱アイドルが売れているうちに、それを使った金儲けをドンドン考えるのが経営者として正しい姿です。
今、彼等は寝ている暇すら無い筈です。
折角のチャンスを生かし切れていないと言わざるを得ません。


 ぷりぷりんせすシスターズの関係者達が今迄誰かに操られていた素振りを見せていたのが嘘だったと知り、ショックを受けるレッド。
そんなレッド達に、倉庫にあったテレビカメラから光線が発射され、それが植物のような物に実体化してアバレンジャーを拘束。

TV局の社長さんによれば、テレビカメラの上に乗っかっていた小さな部品の中に怪人がいると教えてくれます。

種明かしご苦労様です。

しかし社長さんはその部品を背広の内ポケットに仕舞い、アバレンジャーが攻撃出来ないようにします。

アバレンジャーを拘束していた植物状の物質が爆発。
吹飛ばされたレッドがぶつかった拍子に、そこにあったテレビのスイッチが入り、NNSニュースの画面が写されます。
そこには社長さんの孫(未成年)が凶暴化している姿がモザイク・目隠し無しで大写し。
NNSがテレビ夕焼けの略称で有れば良いのですが、一文字も合っていないので恐らく他局です。
他局のテレビクルーが、テレビ夕焼け社長の家付近をわざわざ撮影している事に凄まじいライバル意識が感じ取れます。

TV画面の孫に「うちの番組を見るなと言ったのに!」と叫ぶ社長さんをつかまえて、内ポケットから怪人の入った部品を奪うレッド。

投げ捨てられた部品から怪人が現れます。
そして頭に血が上ったレッドが恐いので悲鳴をあげて逃げる関係者。


 爆竜チェンジをして怪人に挑むアバレンジャー。
特にレッドが張り切りすぎで、一人で怪人を大変痛い目に合わせています。
その時白い人の怪人に指令を出す声が聞こえます。アバレンジャーにも聞こえているようです。
怪人は指示通り時間稼ぎ目的で「ぷりぷりんせすシスターズ」のホログラフを作り出します。
ホログラフは大変強く、手からビームとか出してアバレンジャーを翻弄。
というかアバレンジャー、ホログラフ相手に戦って、怪人無視。
ですが、ブラックがやっとこさ怪人の頭のアンテナからホログラフが発生している事に気付き、アンテナを破壊。

アンテナを破壊された怪人をアバレンジャーは自分がぐるぐる回ったり怪人をぐるぐる回したりして攻撃。
トドメにスーパーダイノダイナマイトで怪人を倒します。
それと同時に、バキケロとディメノコの周囲のバリアーも消滅。
しかしアバレンジャーも全員力尽きて倒れてしまいます。
回りすぎました。


 アバレンジャーが気が付いたのは夕方。タイムリミットの日没がもうすぐです。
ライドラプターにのり、樹海に急ぐアバレンジャー。
しかし爆発が起こってしまいます。
バキケロとディメノコは生き延びている代わりに、白い戦士に操られている状態。
キラーオーに取り込まれ、キラーオーナグルスノコドンになってしまいます。

そこにティラノ達爆竜がすぐさま駆けつけます。
爆竜達のスタート地点が不明なのですが、時速150キロのライドラプターでなくてマッハ1.2のプテラに乗ってくるべきだった気がしなくもない今日この頃です。

 爆竜達は合体しアバレンオーに。
キラーオーナグルスノコドンと戦闘ですが、バキバキパンチやクロスサンダーに対抗できません。
アバレンオーにトドメを刺そうとするキラーオーナグルスノコドン。
ブラックは蚊帳の外からハラハラしながら見てます。
そこに先程倒した怪人が巨大化して登場。
キラーオーとアバレンオーの潰し合いで漁夫の利を狙っていたようです。

怪人まで参加しているのに蚊帳の外なブラック。
今日は敵の女幹部すら来てくれません。

巨大化した怪人はしかし、キラーオーとアバレンオー2体の標的になり、倒されます。
白い戦士も爆竜2体をゲットできたので、帰ってしまいます。


 恐竜やに戻り、白い戦士の「信じる事が無駄」という言葉を思い出すレッド。
「俺は人間を信じたいんだ」と自分で確認するかのように呟くレッド。
人間をひと括りに捉えているので混乱するのでしょう。
しかし人間をグループ分けすると、排除対象になる集団が出来る事があるので、それはそれで危険です。

そんな中、ぷりぷりんせすシスターズの一人が脱退のニュース。
喜ぶ介さん。

でも一人脱退しても3人ぐらい追加メンバーを入れたりして、どんどん増えていく危険が無いとも言い切れないので油断は禁物だと思いました。